人生は山あり谷あり。順風満帆の期間は短く、人生につまづきを感じつつ悶々と過ごす日々、自分らしく生きていないと感じる期間が圧倒的に長いと感じている人の方が多いのではないでしょうか。
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今回紹介の「株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者」は、ベストセラー作家 喜多川泰さんがおくる、再出発を応援する物語。再出発に必要な「心に火🔥を灯してくれる言葉」と「気づき」に溢れています。
新生活のシーズン、今の自分を変え、新たな歩みを始めたい思っている人にも、おすすめの1冊です。
今回は、小説「株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者」のあらすじと学びを紹介します。
目次
株式会社タイムカプセル社:あらすじ
配属されたのは<特別配達困難者対策室>。
仕事内容は、さまざまな事情で配達不能になった人たちに直接手紙を届けにいくというものだった。英雄は上司の海人とタッグを組み、2週間のうちに5通の手紙を届けるという任務につく。
大阪、北海道、東京、そしてニューヨーク。各地で手紙の受取人と出会い、それぞれの人生に触れていく中で、英雄は自分の本当の気持ちに気づいていく――
―――Amazon紹介ページ
登場人物たちに自分が重なる
10年も経てば、人の人生は激変します。若い時に大きな夢を抱えていても、その多くは、成長につれて、厳しい現実に直面。夢に挫折しながらも、なんとか、自分と折り合いをつけて妥協点を模索しながら生きています。しかし、妥協した先でも、多くのつまづきに遭遇してしまうのが人生です。
本書に登場する音信不通の人々も、どこにでもいる、人生に悩みを抱えた人たち。彼らは、最初「10年前から来た手紙」を拒否するも、過去の自分が書いた手紙と出合うことで、当時の自分が蘇ったり、何らかの気づきを得て、再出発へと歩き始めます。
本小説を読んでみると、手紙の受取人、そして、主人公英雄の姿が自分と重なります。そして、「何か、小さくも、あたたかかく前向きな火🔥が心に灯った自分」を実感できるはずです。
再出発に必要な「心の火」
「心に火を灯してくれる人・言葉との出会い」。本書を読むと、そのような存在がいかに大事かに気づかされます。
何もないところに火を起こすのは大変です。しかし、飛び火すれば、すぐに周囲に火は広がります。これは、人の心の火も同じです。やる気やモチベーションも、熱量のある人・言葉で簡単に火がつきます。そんな人・言葉といかに出会うか、も本書から学べることの一つです。
覚えておきたい言葉:セレクト
小説の中から、覚えておきたいなと思った言葉をいくつかピックアップして紹介します。
手放さなければ新しいモノはつかめない
「五つ目のボールを取り損ねて落としてしまったんです。そしたら、彼が『今、手にしているボールを手放さなければ新しいボールは受け取れないんじゃないの?』って。
私は、その言葉で、吹っ切れた気がしたんです。本当にツアープロになりたければ、ほかのものを手放してでもそれをつかみにいかなければならないんだって」
会社の奴隷になってしまう人
「俺を救ってほしい、俺をなんとかしてほしい……と思って生きてる人にとって会社は、自らを奴隷にする場にしかなりません。でも、会社を救ってあげたい、会社を何とかしたい……と思って生きている人は、決して会社の奴隷なんかじゃありませんよ。むしろ会社の救世主、ヒーローです。
『俺は会社の奴隷だ』と言う人は、自分から奴隷になりに会社に行ってるんですよ。自分の人生を救ってもらうために会社に行っている。でも、それは会社にとってはお荷物です。」
ここに集中すると、未来が変わる。過去も変わる
「私の時間は止まったままなのかもね」
(略)
「無理に過去の自分を許せとはいいません。でも、今ではなく、ここではないことに心を奪われてるなって感じた瞬間に深呼吸をして『今、ここに集中しよう』って思い直してみてください。(略) それができれば、過去と今の自分を、未来と今の自分を分けることができる。そうすれば必ず未来が変わる。そのとき、過去も変わることに気づくでしょうから」
(略)
「あなたが過去にどういうことをしたかよりも、今、目の前の人を大切にすることのほうがもっと大事です。」
夢の先も考えることの重要性
「俺は、夢をかなえるのに必死だった。かなえたら幸せになれるって信じてた。子どもの頃から、夢をあきらめるな、あきらめなければかなうって、そういう言葉だけを信じて生きてきた。でも、夢がかなったあとの人生については誰も教えてくれなかったんだな。俺も、かなえることに必死になるあまり、かなったあとの人生のことなんて考えてもいなかった…」
一寸先は闇。しかし、一方で「光」
「有名になった人だろうが、無名の人だろうが、人生で何が起きるかなんてわからない。(略)良くも悪くも一瞬にして人生は転機を迎えると。一寸先は闇だし、一寸先に光がある。その連続だと。そんななかで幸せに生きるためには、今日だけを、精一杯生きるしかないような気がしてきました」
「朝起きると息をしている。生きている。生きているってことは、きっと僕にはまだ役割があるはずだって自分に言い聞かせています。それが何かはわからないけど、命を燃やしながら、世の中に新しいものを創ることができる一日があるってことです。だから、不安を忘れ、恐怖を忘れ、過去と未来を忘れて、今日一日を生き切る。」
人生の着地点はわからない
「(ビルの頂上から紙の着地点を言い当てるのは)不可能です。それと同じくらい、人間の行動によって起こることを予想するのは不可能なんです。(略)落とす前には、どこに落ちるかなんてわからない。落としてみないとわからないんです」
「(ビリヤードの)白玉を君が打つとき、目標の球に当てることはできるかもしれない。でも、そのあと、手玉や最初に当たった球が、どの球に当たり、影響を与え合うかを予想することはできない。(略)だからといって手玉を打つことを恐れてはいけない。どうなるかわからないが、打つと決めて打つ。それが人生です。」
自分の心に火を灯すには
本書のメインメッセージは「人生は、いつでも、何度でも、どこからでも、やり直せる。」しかし、再出発は簡単ではありません。再出発のためには、まずは、日々悶々としていた心に火🔥をつけることが必須です
再出発に必要な、心の火
小説では、心の炎の火付け役は「10年前の自分が書いた手紙」です。ただ、どんな手紙でも効果があるわけではありません。手紙(言葉)がどれだけ真剣に自分を思って書かれたかで、心が揺さぶられるかは異なります。
「たった一言でも、どれだけ時間や労力をかけて紡ぎ出された言葉かで、伝わる思いは変わる」からです。
では、私たちは、どのように「心の火をつけてくれる言葉」と接することができるでしょうか?
本をよきパート友・パートナーにしよう
今の社会、「言葉」は溢れています。いつでも無料で多くの言葉に触れられますが、再出発、立ち直るきっかけをくれるのは「重さ」をもった言葉です。そんな言葉を与えてくれるのが「本」です。
著者の多喜川さんは、次のように言います。
だからもし、人生のどこかで転んだり、どん底に落ちたり、どうしていいかわからなくなってしまうようなことがあって、誰にも相談できず一人で苦しんでいるなら、本屋にいくといい。立ち直るきっかけをくれる「重さ」をもった言葉が詰まった本がそこにはたくさんあって、あなたに読まれるのを待っています。
本に言葉を学び、自分で消化する
本は「よき友・パートナー」になってくれます。しかし、本は自分の中にある「問い」の直接的な「解」を与えてくれるわけではありません。本から学び、そのうえで自分と対話して、答えを導き出す必要があります。
自分の声を、いつでも聞いてくれるのは「自分」です。自分こそ最大の「話し相手」です。だからこそ、人・本から良き言葉をたくさん受け取り、自分の考えを変え、そして、自分の言葉を変える。そして、行動も変えていくことが大事です。
最後に
今回は、喜多川 泰さんの小説「株式会社タイムカプセル社 十年前からやってきた使者 」からの学びを紹介しました。
正直、過去には、自己啓発書・自己啓発小説を何冊読んで意味があるのか?と思った時期もあります。しかし、よき言葉・考えに触れる頻度を上げるためにも、時々、自己啓発書を読むことは大事と確信するに至っています。
本を文字で読むのが苦手な方は、今なら「耳で聴く」という方法もあります。私も本書は「耳で読破」しました。Audibleは初めてなら30日間無料です。是非、有効に活用して、本を良きパートナーにしてください。
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