株やFX には上がりやすい月と下がりやすい月がある

相場の世界では、「説明はつかないけどよく当たる」、アノマリーという現象があります。

中には格言と言われているものも含みますが、相場に内在する、サイクル、季節性、クセを攻略し、アノマリーを意識してトレードする投資家も多いため、結果的にアノマリーの通りに相場が動くことが見受けられます。

アノマリーを活かした投資法を知っていると、効果的に投資、或いは、適切でないタイミングでの投資を回避でき、失敗確率が下げられる可能性が高まります。知っていて損のない情報です。

本記事では、4月のアノマリーについて触れた上で、現在、米国経済に見える変調を、長期的サイクルの観点から俯瞰的に押さえておきたいと思います。

月別アノマリー投資

相場には、月ごとに特有の動きがあります。毎年そのルールが当てはまるとは言えませんが、相場の傾向を把握したうえで売買戦略を考えた方が成功確率は高まることは間違いありません。

以下のアノマリー投資本は是非、一読をおススメします。

【短期目線】5月:相場の転換点

4月:逆張りの月

ドル円に関して言えば、中旬ぐらいから相場の方向性が変わる傾向があります。つまり、5月にその年の高値、もしくは、安値をつけやすい傾向があります。

相場格言Sell in Mayも非常に有名ですよね。「5月に売れ!」という意味ですが、このフレーズにはその先があり、その部分も理解しておくことが非常に大事です。

また、5月にはヘッジファンドの決算期に絡んだ「45日ルール」と呼ばれるものがあり、これに絡んでポジション整理が進むため、株式市場が下落しやすい傾向があります。
以下の記事に、45日ルールの詳細、下落相場への備え方について一つの方法を紹介しているので、是非、ご確認を。

重要日

今月は、金融市場の変化に大きな影響を与えやすい事項が様々あります。

相場変化が起こりやすい重要日

5月5日    :重要変化日(米10年債)
5月6日~9日 :重要変化日(米国株、日本株、穀物)
5月9日    :重要変化日(金・銀)
5月10日   :重要変化日(為替)
5月10日~  :水星の逆行
5月16日 13:15:満月
5月24日    :重要変化日(米10年債、原油)
5月30日 20:31:満月
5月31日   :重要変化日(米国株、日本株)

重要変化日は、トレンド変化(加速or反転)が意識されやすい時間帯です。

水星の逆行」は、相場が不安定になりやすい時間帯で注意が必要です。
この期間に起こりやすいこと、過去の水星の逆行期間の株価については以下の記事を参考にしてください。

また、今月は満月が2回ある点も特徴です。年間の新月・満月カレンダーについては以下をご確認ください。

【長期目線】大きな流れをつかむ

投資をしているとどうしても、日々の値動きが気になり、近視眼的になります。
特に、ポジションを持っても、怖くてすぐに利益確定してしまう方は、長期目線でチャートを眺めてみることをおすすめします。

たまには超長期のチャートを見て、今後、世界経済はどうなるのか=株価はどう動くのかを考えてみると、新たな気づきがあるのではないでしょうか。
なお、以下のチャートのグレー部分は、景気後退局面です。

株式

日本株式:日経平均


Nikkei 225 Index – 67 Year Historical Chart

日経平均は高度成長期はぐんぐん株価が上昇したけれど、1990年以降は停滞。2022年の落ち込みが激しい。

米国株式:S&P500


S&P 500 Index – 90 Year Historical Chart

S&P 500は2022年の落ち込みが激しい。灰色の帯は米国経済リセッション期。
ただし、歴史に学ぶなら、超長期的には右肩上がりで上昇する。
日本株式に投資をするよりも、長期投資で成功しやすいだろう。


S&P 500 Historical Annual Returns

2022年年初来騰落率は-12.39%
リーマンショック級の景気後退が起きると株価は約30~40%下落(2008年の騰落率は-38.49%)

為替:ドル円


Dollar Yen Exchange Rate (USD JPY)

急ピッチで進んだ円安
今後の日本の国力の低下(そもそも人口が減れば国力は低下する)を考えると、超長期トレンドは円安(米国の国力が弱まる突発時効があれば別)


U.S. Dollar Index – 43 Year Historical Chart

ドルインデックスは、このあたりがピークにも見える。ピークアウトするなら、日本円の急激なピークも一時的には止まる可能性も大きい。

市場を見る目を養うには

世界の経済や情勢は、目がぐるしく動いていきます。いくら最新の情報を毎日キャッチアップしようと努めても、たちまち古くなってしまいます。
だからこそ、大事なのは、表面的な情勢がどう動いたとしても変動しない「本質」を学ぶことが大事です。

では、変わらないもの「本質」とは何か? 

そんな観点からおすすめの本を紹介します。

「歴史×地理×宗教」からお金の流れを学ぶ良書

国際情勢の背景にある「変わらないもの」の1つ目は、歴史、地理、宗教です。

例えば、最近、中東と米国の関係の関係が変化しつつありますが、この背景には、歴史、地理、宗教が関わっており、これらを背景に「お金」や「権力(覇権)」のパワーバランスが変化しようとしています。

ただ、これらを歴史、地理、宗教を学生時代に戻って勉強しなおすのは結構大変です。そこで、初心者🔰や忙しいビジネスマンでも歴史、地理、宗教をまとめて学べる本を3冊紹介します。

「市場サイクル」からお金の流れを学ぶ良書

投資情報をいち早く知ることは重要ですが、目まぐるしく変わる相場の中で、SNSなどで常に人の意見を当てにしているようでは必ず出遅れます。あなたが情報を知ったころには、既に遅すぎて、完全にカモ🦆になっているかもしれません。

自分で判断知識を身につけるためにも、「お金の流れのセオリー」を学んでおくことが大事です。

市場サイクルは「お金の流れのセオリー」そのものであり、「お金の流れ」そのものです。

以下は、市場サイクルを学ぶのに役立つ本です。是非、手に取って読んでみてください。

最後に

今回は、月別のアノマリー投資について解説しました。お役に立つと幸いです。

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