中国上海・北京旅行に現金をいくら持っていく?両替手数料10%は高すぎ!お金(人民元)を安く現金調達する方法も紹介 2020年

初めての中国海外旅行・出張は不安。

国内にいても、お金を持たずに出かけると不安ですから、旅行先にいくら現金を持って行ったらいいか?予算の目安はいくらか?は非常に大きな関心事ですよね。

では、中国旅行・出張を楽しむにはいくら現金(中国元)を用意したらいいでしょうか?
もっとも簡単な現金調達の手段である「銀行両替」には落とし穴がありますので、人民元の現金調達について知っておきたいポイントをまとめます。

国内空港での人民元両替手数料の真実

私が中国・上海に旅行に行ったのは2016年9月。成田国際空港で両替して衝撃を受けました。

中国人民元への両替手数料10%以上!

多くの方は、渡航先のお金を確保するために、空港の銀行両替所に行きますよね。

私が、成田空港内のある銀行の場合の例ですが、両替レートは16.91に対して、仲値が15.35。その差は1.56。

数値だけ見ると大したことがないように見えます。でも計算してみてください。
ただ、円→人民元に両替するだけで10%以上の手数料がかかるのです!

円→人民元の両替手数料は半端ない
円→人民元の両替手数料は半端ない

帰国後、余った人民元から円への両替でさらに10%以上

さらに、帰国時、余った人民元を円に両替する際も10%の手数料がかかります。
当然、コインなどの端数は両替に応じてもらえません。

これは空港のどの銀行でもほぼ同じ。また、空港両替所だからというわけではありません。街中にある銀行で両替する方がやや安いですが大差はありません。

単純計算ですが、仮に10万円を日本円→人民元に両替、中国でその人民元を使わずに余ったので人民元→日本円に両替したとすると、仮に10%の手数料としても、日本円⇒人民元⇒日本円の両替で19%の価値が両替で失われるのです!

人民元両替の恐ろしい真実

両替前の日本円の価値   :100,000円
日本円⇒人民元両替後の価値:100,000円×90%=90,000円
人民元⇒日本円両替後の価値:90,000円×90%=81,000円
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手数料で失われる価値   :100,000-81,000円=19,000円

失われた価値は、銀行の儲けです。この事実を知って、海外先でお金が不足すると不安だからと必要以上に現金両替しますか?

それ故、利便性から国内の国際空港で日本円を人民元両替をする場合においても、必要以上に両替しないのが鉄則です。

中国に着いてから現金両替すると少しはましですが、それでも必要以上に両替をしてはいけません。

一言メモ:成田空港での両替
成田空港内には8つの銀行が両替所を設置しています
中国元(CNY)はすべての両替所で両替が可能です。
成田国際空港の両替可能通貨・フロアマップは以下でご確認を。
銀行両替所取扱い通貨一覧 2019年
フロアガイド -第1ターミナル
フロアガイド -第2ターミナル
フロアガイド -第3ターミナル

現在の人民元レート・チャート

本日時点での、人民元(CNY/JPY)は現状、以下のように推移しています。長期時間軸で見たときに、円高か円安かを確認することは非常に大事です。


最初に結論!中国旅行で「損」しないための現金調達・支払方法

まず最初に結論です。

中国人民元「現金調達」のポイント

  1. 現金(中国人民元)は、最小限を、現地ATMでクレジットキャッシングする
    人民元への両替額目安
  2. 買い物・食事などは基本的にクレジットカードで支払う
    中国はキャッシュレス先進国。北京・上海ならクレジット払いで困ることはありません。
  3. 中国で最も使えるクレジットカード国際ブランド「銀聯カード」を1枚用意する
    銀聯カード(UnionPayカード)は年会費/新規発行手数料無料(最短3営業日)で作れる
    中国店舗でVISA/Masterが利用できない場合もこれなら使える
銀聯カード(UnionPayカード)
銀聯カード(UnionPayカード)ロゴマーク

以下で、詳細説明します。

人民元への両替手数料が最も安いのは「クレジットカードキャッシング」

海外旅行先でショッピングをするなら、最も手数料が安いのはクレジットカードです。これは、カード払いだけでなく、現金(人民元)を用意する際も同じです。

クレジットカードを利用して、現地ATMでキャッシング(現地通貨引き出し)するのが最もお得です。

現地に着いたら、空港にある現地ATMを利用してクレジットカードで海外キャッシングしましょう。お手持ちのクレジットカードの国際ブランドマーク(VISA, Master, JCB、AMEX、銀聯など)が、ATMの案内に記載されていればキャッシングできます。現金引き出しは難しくありません!

クレジットカードの海外キャッシングの手数料は?

さて、ATMでの海外キャッシングの手数料はいくらかが重要ですよね。

海外キャッシングの実質為替手数料はおおよそ2%です。

通常、カードのキャッシングの手数料は年利18%程度です。この金利に対し、キャッシングした日から実際にカード請求額が銀行口座から引落されるまでの日数分が実質的な為替手数料となります。

キャッシング日から引落日までの日数を長く見積もって45日とした場合、
人民元への両替手数料は 18% × 45日 / 365日=2.22%
銀行両替時の手数料は10%以上ですから、圧倒的に安く済みます。

繰上返済すれば、キャッシング手数料を0%に近づけられる

さらに、手間はかかりますが、帰国後すぐに繰上返済すれば、日数分の利息を減らせます。

仮に10万円をキャッシングし、3日後に繰上返済をしたならば、
手数料は、10万円×18%×3/365=147.9円

手数料約150円、0.15%の手数料で済みます!

ちなみに、私は旅行から帰ったら即返済することで、金利を最小限にとどめめるようにしています。
以下の記事に早期返済方法について解説してるのでご参考に。

買い物・食事の支払いは極力クレジットカードで

中国では非常にキャッシュレス化が進んでいます。
小さな商店出さえ、クレジットカードはもちろんのこと、キャッシュレス決済のWeChat(ウィチャット)やAlipay(アリペイ)などのアプリ決済なども進んでいます。

私はあまりに、空港での現金換金率が悪いので、極力、クレジットカード払いで支払いました。クレジットカードならポイントもたまりますし、手数料も抑えられます。

ただし、磁気不良、暗証番号間違いなどで使えないなんてこともありますので、必ず複数枚のクレジットカードを持っていきましょう。
私は、過去に、出国当日、空港でカードの磁気不良が発覚し、青ざめたことがあります。サブカードを持っていない方は無料のクレジットカードをすぐに作りましょう。

中国で最も使える安心クレジットカードは「銀聯カード」

三井住友銀聯カードカード
最近、日本でも利用できる店舗が増えている銀聯カード。読み方は「ぎんれんカード」、英語名では「UnionPay(ユニオンペイ)カード」と言います。中国人観光客獲得のため、セブンイレブンをはじめとする大手コンビニでも利用が可能です。

そもそも「銀聯」とは、中国の銀行を中心とする銀行間決済ネットワークの名称です。中国の中央銀行である中国人民銀行が主導する形で、2002年から銀行間の決済サービスをスタート。中国国内外の1000以上の団体が決済ネットワークに参加しており、2005年には日本でも三井住友カードが銀聯と提携して銀聯カードを発行し始めました。

そのため、国際ブランドとしては後発ながら、世界中で使えるクレジットカードブランドに成長。銀聯ブランドのカードは、2018年時点で70億枚以上発行されており、中国で最もよく使われるカードになっています。中国の大都市から地方都市まで、2,000万店以上にのぼる圧倒的な数を誇る銀聯加盟店で利用できます。中国国内シェアは90%に上ります。それ故、メインカードのVISA/MasterCard/JCBで使えないお店でも使える確度が高まります。

三井住友銀聯カードなら年会費は無料

日本国内で発行できる銀聯カードはあまりありません。その中でも歴史がありメジャーなのが三井住友銀聯カード
年会費、発行手数料は無料で、1000円につき1ポイント付与されるポイントサービスがあります。

カード名三井住友銀聯カード(ぎんれんカード)
年会費
新規発行手数料
ともに無料
利用限度10~80万円
支払い方法1回払いのみ
キャッシングなし
ポイントサービスワールドプレゼント/1,000円利用=1ポイント
1ポイント5円なので、還元率は0.5%

注意点
三井住友銀聯カード(ぎんれんカード)は、海外キャッシングには利用できないので注意。
海外キャッシングはご自身のメインカードで行いましょう。

銀聯カードはセキュリティも高い

日本人がもつ中国イメージとして、「中国は怪しい。危険」というものがありますよね。クレジットカードの利用、特に銀聯カードなど初めて利用するカードには不安があると思います。

実は、銀聯カードは決済の際、「6桁の暗証番号」と「売上げ伝票へのサイン」の両方が必要。セキュリティは高くなっているのです。

現金はいくら必要?中国旅行でいくらぐらい中国人民元に両替するか?

さて、極力、中国旅行の間は、極力、クレジットカードで支払うとしても、やっぱり、現金は必要。異国の地ともなればなおさらです。

では、上海・北京など中国旅行で、いくらぐらい元に両替をしておけばよいでしょうか?

その前に、今の日本円/人民元のレートを見ておくことが大切ですね。
まずは、チャート確認、物価事情確認の上、一人貧乏旅行の目安(私の場合)はどうだったかお伝えしますね。
現在の人民元は上で示したチャートで確認下さい。

中国 物価事情

いくらかかるかは、あなたの旅行日数や使い方次第ですので、なんとも言えませんので、以下に私が現金払いした例を挙げてみました。

・地下鉄(初乗り)    :3元~
・地下鉄(1 day Pass)  :18元
・タクシー初乗り     :14元
・高速鉄道(蘇州まで片道):39.5元 ※内陸の方にエクスカージョンしました
・水(ペットボトル)   :2元~
・スターバックスラテ(グランデサイズ):31元 ←他の支払いに対し、明らかに割高!
・観光地買い食い     :2元~15元
・食事(地元ローカル系) :10元~50元
・コンビニサンドイッチ  :5~7元
・コンビニおにぎり    :3.5元
・豫園(ヨエン)入場料  :40元  ※絶対行きたい上海観光スポット
・東方明珠塔入場料    :150元 ※誰でも知ってる上海の特徴的なテレビ塔
・お土産用菓子箱     :18元~

女一人旅、3泊4日の旅行で、現金はいくら必要だったか

私の場合、ホテルはExpediaで事前クレジット払い、さらに、高級ショッピングはしませんでしたし、一人旅行で高級レストランなどなども利用していません。

この場合、2018年8月現在、1人民元=16円ですので、16000円あれば1000元。上記のようなつつましい旅行なら1000元で十分です。

1000元でも、人に配るお土産買ってますし、新幹線で上海から蘇州まで新幹線で移動していますし、とにかくいろんなところを見て回ることを重視しますので、観光入場料はケチりません。そんな旅行でも、1000元で全然大丈夫でした。

ちなみに、私の場合、一番最初の現金支払いは、ホテルまでの移動費でした。
私はホテルを上海駅のそばに予約し、地下鉄の駅も歩ける範囲でしたので、地下代移動では7元で済みました。ただし、1時間半かかりました。
1元=16円換算すると、112円です。安いですね。交通費は総じて安いです。タクシーも気軽に使えますよ。

普通に特別な贅沢なしで上海・中国旅行をするなら、以下ぐらいのお小遣いを用意しておけば十分だと思います。

上海・北京旅行:いくら現金持っていく?小遣い目安

1泊2日:両替1万円分
2泊3日:両替1.3万円分
3泊4日:両替1.7~2万円
1週間:両替3~4万円

【参考】年会費無料で海外旅行保険が充実すぎるお得クレジットカード

海外に行くなら、もう一枚、是非とも押さえておきたいクレジットカード「エポスカード」。

エポスカードは、年会費永年無料&即日発行可なマルイのクレジットカード。エポスカード所有者なら、マルイのバーゲン「マルコとマルオの7日間」で10%OFFになることで知られるカードですが、このカードの海外旅行保険の充実っぷりが凄いのです。

なぜ、絶対利用すべきかの詳細は、以下の記事で詳しく紹介しているので、是非、ご確認を!

上海旅行、どこで予約すると安い?

上海旅行の場合、非常に安いパッケージツアーがたくさんあります。

上海一人旅の場合は、旅行会社のパッケージツアーは使うな

一人旅行の場合は、二人以上で行く場合と事情が異なります。一人旅行の場合、そもそも、最小申込人数が2名以上で申し込みができなかったり、一人通貨料金がとられて割高です。

上海の超格安ツアーの場合は、自由旅行の場合も空港→ホテルの送迎が含まれていません。異国の地について戸惑いのある中、一番利用したいのは空港→ホテルの移動だと思いますが、それがついていないのなら、そもそもパッケージを利用する必要はありません。
自分で、航空券+ホテルを取りましょう。安いものが見つかります。

私はExpediaで航空券+ホテルを予約しました。航空券とホテルを一緒に予約するとセット割でやすくなるものもあります
支払いもオンラインクレジット支払いで完了します(ホテルによります)。ホテルには予約情報をプリントアウトして持っていけば、中国語・英語がしゃべれなくても何とかなります!

旅の情報が豊富だと旅が楽しく!Amazon kindle活用法

旅行先で出会う建造物、風景など。歴史やその地の情報を知っていると、格段に旅が楽しくなります。

旅のガイドブック・読書のすすめ

旅に必要なガイドブックや移動中に読みたい本。紙の本は重たくて不便です。
しかし、Kindle本ならガイドブックや本も持ち歩きの心配なし!スマホやタブレット、kindleデバイスなどに入れて持ち歩けます。
 
対象本が読み放題になるKindleUnlimitedを利用すると、本にかかる費用も格安に。現地ではもちろん、旅の計画にも大変重宝します。定番のガイドブックも読み放題指定になっているものも多いです。
 
■読み放題対象本
るるぶ :海外旅行 国内旅行
まっぷる:海外旅行 国内旅行
 
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読む読書 Kindle Unlimited 聴く読書 Audible
 
■ 読み放題対象のおすすめ本 

上海ガイドブック

北京ガイドブック

【参考】中国の都市・人口ランキング

中国は人口14億人を抱える大国です。2017年調査で、13.86億人となっています。

都市の人口も巨大で、人口1000万以上の都市5つ、500万以上の1000万未満クラスの都市が9つもあります。中国の2大観光地である上海と北京は1位、2位。特別行政区の香港は10位となっています。

なお、香港の通貨は「人民元」ではありません。「香港ドル」になります。物価水準も全く異なります。お間違えの無いように!

中国の人口ランキング

1位 上海 (直轄市) 2415万人
2位 北京 (直轄市) 1861万人
3位 広州 (広東省) 1208万人
4位 天津 (直轄市) 1208万人
5位 深圳 (広東省) 1190万人
6位 武漢 (湖北省) 858万人
7位 成都 (四川省) 779万人
8位 重慶 (直轄市) 758万人
9位 東莞 (広東省) 736万人
10位 香港(特別行政区) 733万人
参照:中国の都市・人口ランキングTOP50