中国株が壊滅的な下落で劇不調です。
中国株下落の理由は、今なお続く、中国政府の国内企業に対する規制。
8月3週目の米国株値下がり局面では、さらに安値を更新😱。中国株の押し目買い投資家は、数カ月にわたる壊滅的な相場下落を経て、ついに中国ハイテク株を手放し始めたと報じられています。
中国株の押し目買い投資家、ついに「限界」に-高値から約6割下落(2021年8月19日時点)
私は、中国株はCFDで7月28日に短期売買用のCFDで買付を行いましたが(現物株はまだ様子見していました)、購入した「上海A50株」と「アリババ」の内、「アリババ」は、先週損切りを実施しました😭 これでアリババの損切りは2回目です😩
中国株が勢いよく反発、或いは、再び最高値更新するには時間がかかることを見越して下値拾いしたつもりでしたが、7月末時点で想定したよりも、状況は悪いです。
ただし、どこかで中国株はトレンド反転すると思っており、現物株やETFなどを購入を行いたいと思っております。そこで、中国株の現状を確認しておきます。
目次
中国株式の現状
特に下落が厳しいハイテク株
現在、特に下落が厳しいのは、今年の年初まで業績好調を背景に株価も大きく上昇していた中国企業。
中国政府は所得の規制や再分配を含む「共同富裕」を目標に掲げ、中国内のおける格差是正のために、この実現を脅かす儲かっている企業を標的にしています。
そのため、アリババやテンセントなどのハイテク企業、或いは、これらの組み入れ比率が大きかったファンドは大きく値を下げています。
その結果、上記Bloombergの記事でも、運用資産49億ドル(約5400億円)の上場投資信託(ETF)「クレーンシェアーズCSIチャイナ・インターネット・ファンド」(ティッカー:KWEB)は、2月半ばの高値から60%近く下落。
7月の中国テクノロジー株急落の下落で、記録的な押し目買いが入っていたところに、再び、さらにキツイ下落となったことで、押し目買い投資家は気力消失、一部の投資家は限界に達していると報じています。
上記銘柄の現在の株価はこちらで見れますが、米国株式上昇で若干もどしてはいるものの、厳しそう。
投資信託組入れ上位3銘柄を見ると、テンセント 11.09%、アリババ 9.9%、JDドットコム 7.68%となっており、影響が大きかったと思われます。
「上海A50株」と「アリババ」の週足チャート
冒頭に記載の通り、私は、打診的に7月28日に、短期売買用のCFD口座で、「上海A株」と「アリババ」を購入しましたが、本日時点「上海A株」はプラスですが、アリババは8月第3週に損切りしました…。
以下は、私がCFDで売買していた、「上海A50株」と「アリババ」の週足チャートです。
上海A50株については、2020年3月の安値を0%、2021年2月の高値を100%とするフィボナッチで、38.2%の水準まで下落しています。
アリババについては高値320から最安値約150ま下落。完全に売られすぎ…
先週は、投資家の断末魔の叫び😱が聞こえそうなチャートとなっています。個人的には下落の最終局面だと思うのですが、どうでしょう?
今、再考する、中国株投資戦略
上記のアリババチャートのように、「断末魔の悲鳴」が聞こえるニュースが報じられる、通常の「●●ショック」なら、絶好の買い場となりやすい局面です。ここから少し下落したとしても、気長に値上りを持つなら、リターンは得られると考えます。
投資ポートフォリオの観点から見た場合も、下の記事で詳細解説した通り、米国株はまだ上がると思っていますが、割高水準であることは間違いありません。いつまでも、米国株がリターンNo.1アセットであり続けれないことは歴史が証明しているので、ポートフォリオの一部に中国株を組み入れるのは悪くないと考えます。
株価水準的には買いだが…悩ましい「共同富裕策」
ただ、懸念点があります。
私が知っている「ショック」のはいわゆる、資本主義経済のもとで起きる「ショック」です。しかし、一連の中国株大暴落の原因である「共同富裕」言及は、企業には「1人だけ儲けるのは許さん!」、富裕層には「おまえだけ裕福なのは許さん!」という共産主義思想に基づく「国策」によるショックです。
習近平主席は、「共同富裕」言及を、2020年には30回、2021年になってからは既に65回言及しており、今すぐ止まるとは思えません。主席の一声で締め付けが強くなってしまうので、何とも、投資がしにくいのは事実です。
買うなら、少額×時間分散で
このような状況下において、一括買いは危険です。毎月積立投資方式で、時間分散しながら、以下の銘柄候補を買い付けていくのはありかな、と考えています。
長期保有:Tracker Fund of Hong Kong ETF(2800) ※高橋ダンさんが著書で推奨
iシェアーズ・コア MSCI チャイナETF(2801)
上海株式指数・上証50連動型上場投資信託(1309)
上場インデックスファンド 中国A株(パンダ)(1322)
中国株ニューエコノミーファンド(CXSE)
短期売買:香港H、上海A、アリババ 他 ※GMOクリック証券【CFD】
※短期と言っても、数ヵ月~の投資です。
リスクは結構ありますが、CFDで、今、再び、アリババ飛び乗りもありかなぁとも考えています(但し、ロスカット必須)。
なお、積立投資をするなら、1回セットすれば後は毎月自動積立ができる投資信託の方が楽でいいのですが、どの銘柄も信託法種が高いのが気になります。
中国投資ファンド一覧 (Morningstar)
最後に
今回は、8月になってさらに下げた中国株式の現状を確認し、投資方法について最高しました。
なお、私は中国や共産主義について知らないことが多すぎます。その勉強も兼ねて、只今、歴史や地政学に関する本を乱読中です。
投資の勉強を兼ねて読み始めましたが、人類史から続く「覇権争い」「お金の奪い合い」は、本当にドラマ。人間の本質とは何かを思い知らされます。投資本の勉強より、ためになること多いかもです。
ちなみに、9月2日まで「【最大30%オフ】「中国の歴史」&「興亡の世界史」フェア」も開催されていて、なかなか興味深い本が並んでいます。中国株式投資をしている方は、是非!
「中国の歴史シリーズ(全12巻)」と「興亡の世界史シリーズ (全21巻)」が対象です。
近代を知る方が投資に役立つため、以下では最新刊から紹介しています。
中国の歴史シリーズ (12⇒8巻まで) | ||||
興亡の世界史シリーズ(21⇒17巻まで) | ||||
本記事が少しでもお役に立ったなら、記事を書く励みになりますので、 Twitterフォローや RSS(feedly)登録をしてもらえると嬉しいです。新規記事公開時にお知らせいたします。