「(人を)惑わす星」と書いて「惑星」。
このようにネーミングされる由来が、「惑星の逆行」です。
「逆行」とは、ものの順序や流れに逆らう方向に進むこと。天動説、つまり、地動説以前の天文学者たちを大いに悩ませました。
「逆行」という言葉には、ネガティブな印象がありますが、まさに、物事が不安定になりやすい時間帯です。お金・投資・人間関係・モチベーションなどが不安定になりやすい時期を知っておくと、精神的につらい時間を乗り切りやすくなります。
本記事では2025年の惑星の逆行カレンダーを紹介します。
目次
惑星逆行カレンダー
太陽系のすべての惑星は地球と同様に太陽の周りをまわっています。 しかし、地球から見ると、地球は静止しており、他の惑星が地球を中心として地球の周りを回っているように見えます。 しかし、これは錯覚であるため、ある期間、逆方向に動いているように見える期間があります。
惑星の逆行期間の注意点
惑星逆行の期間は、太陽を回る軌道が短い=太陽に近い惑星ほど短くなります。
惑星が逆行しているときは、ビジネス、投資、プライベート等において、何かを新しくスタートすることは避けた方がいいとされています。特に、注意が必要なのが「水星」と「金星」です。
※惑星が司るテーマは後述
惑星の逆行カレンダー
惑星 | 英語名 | 2025年の逆行期間 | 継続期間・周期 |
---|---|---|---|
水星 | Mercury | 2025年3月15日~2025年4月7日 2025年7月18日~2025年8月11日 2025年11月10日~2025年11月30日 | 約19~24日間、年に約3回 |
金星 | Venus | 2025年3月2日~2025年4月13日 | 約42日、18ヶ月に1回 |
地球 | Earth | – | – |
火星 | Mars | 2024年12月7日~2025年2月24日 | 約80日、2年2ヶ月に1回 |
木星 | Jupiter | 2024年10月4日~2025年2月4日 2025年11月12日~2026年3月11日 | 約120日 |
土星 | Saturn | 2025年7月13日~2025年11月28日 | 約140日 |
天王星 | Uranus | 2025年2024年9月2日~2025年1月31日 2025年9月6日~2026年2月4日 | 約150日 |
海王星 | Neptune | 2025年7月5日~2025年12月10日 | 約160日 |
冥王星 | Pluto | 2025年5月5日~2025年10月14日 | 約160日 |
※冥王星は準惑星
冥王星は2006年までは惑星でしたが、以降は準惑星に位置付けられています。
仕事で忙殺されていると、注意が必要な「惑星の逆行期間」を忘れます。
投資カレンダー・投資手帳にメモるなどして、忘れないようにしましょう。
おすすめの投資手帳は以下で紹介しています。
「惑星」に惑わされる地動説前を描く:チ。ー地球の運動についてー
「惑星」に惑わされる地動説前を描いた人気マンガが『チ。―地球の運動について―(全8巻)』です。
マンガ「チ。ー地球の運動についてー」
マンガ『チ。―地球の運動について―』は、15世紀ヨーロッパ、当時、異端とみなされていた<地動説>を命をかけて追究した人々の物語です。
天動説と異なる、美しい惑星の動きの法則に魅せられた地動説者たちは、自らの命を投げうって、自らの説・信念を貫こうと戦います。
著者の魚豊さんは、『チ。』というタイトルに、大地(だいち)のチ、血(ち)のチ、知識(ちしき)のチという3つの意味を込めています。まさにこれが3つは大きなテーマで、地球・知識はもちろん、流血場面が頻繁に登場します。
本作は以下の通り評価の高い作品です。非常に面白く、また、天体に興味関心が持てる作品なので、是非、読んでみて下さい。
・「マンガ大賞」第2位(2021年)
・「手塚治虫文化賞」マンガ大賞 受賞(2022年)
・NNHでテレビアニメ化(2024年)
天動説と地動説
天動説 | 地動説 | |
---|---|---|
提唱者 | プトレマイオス | コペルニクス |
時期 | 2世紀 | 16世紀 |
主張 | 地球が宇宙の中心 地球の周りを太陽が回っている | 太陽が宇宙の中心 太陽の周りを地球を含む惑星が回っている |
「チ。ー地球の運動についてー」のベースとなるのが、「天動説」と「地動説」です。
現実世界の15世紀のヨーロッパでは、<天動説>が当たり前でした。その説に異を唱える者は、神に逆らう異端者として、厳しく罰せられました。聖職者でもあり天文学者でもあったコペルニクスも、30年間、自説の発表をためらったと言います。発表したのは死の直前。協会に逆らい異説を唱えることが、いかに難しかったかを象徴する出来事です。
ちなみに、事実を追求する科学者は「神の存在」を否定しそうですが、現在の科学者も、発見される「物理法則」があまりに美しくて、それらを創造した主として「神の存在」を感じるそうです。以下の本も面白いです。
惑星が司るテーマ
惑星の名前は、ローマ神話の神が由来になっており、それぞれの神は司るテーマを持っています。よく知られているのが、美の女神ビーナスで「愛と美」を司ります。
惑星の逆行期間は、その「惑星」が司るテーマに関連することが不安定になりやすい傾向があります。
惑星 | ギリシャ神話の神 | テーマ |
---|---|---|
太陽 | アポロン | 生命と活力の源泉。質問者の精神を支配し、基本的性格を決定する |
月 | アルテミス 光明の神 | 感性や感情を支配 |
水星 | ヘルメス 商人や旅人の守護神 | 知性を司る惑星。思考力、知覚力、学習能力、言語能力、コミュニケーションなどの精神的能力を支配 |
金星 | アフロディーテ 美の女神 | 愛と美の司神。ロマンスやレジャーなどの愛情生活や社交生活を司る異性を惹きつける魅力、人生の一切の喜びと快楽の源泉 |
火星 | アレス 戦い(戦争)の神 | 勇気、闘志、情熱、活動力、肉体的エネルギーを司る惑星。一方で、事故、負傷、戦争、暴力なども司る |
木星 | ゼウス 全知全能の神 | 成功、発展、拡大、保存を司る惑星。精神的、物質的保護と恩恵を授ける。大吉星 |
土星 | クロノス 土と農耕の神 | 定着、制限、束縛、困難、不運を司る惑星。長期の忍耐と努力を必要とする試練を置く |
天王星 | ウラノス 天空の神 | 革新、革命、飛躍、自由、流行、技術、進歩、犯行、電気 |
海王星 | ポセイドン 海の神 | あいまい。不明瞭。神秘的。欺瞞。直感。幻想。嘘。病気。失望。芸術。 |
冥王星 | プルート 冥界の神 | 根底からの変化。変容。生と死。極限。強制力。カリスマ性。破壊。 |
神様の名前は、ギリシャ神話、ローマ神話、さらに、英語表記で異なります。
例えば、全知全能の神にして、愛人作りまくりの「ゼウス」の場合は以下のように異なります。統一されているとわかりやすかったのですが…
ギリシャ神話:ゼウス
ローマ神話 :ユピテル
英語 :ジュピター
相場が荒れやすい「水星の逆行」「火星の逆行」
惑星にはそれぞれ意味があり、注意すべき現象があります。
惑星の逆行の中でも、コミュニケーションを司る水星、積極的な主張を司る火星の逆行期間は、相場においては、市場が動揺しやすく注意が必要です。
水星の逆行とその影響
思考や学習能力、さらにはコミュニケーションを司る
コミュニケーション・通信・連絡 ・知識や知性 ・技術、テクノロジー ・旅行 ・輸送 等
・勘違いや誤解または、情報伝達に不具合が生じやすい。
・メールなど通信トラブルや電化製品・電子機器のトラブルが発生しやすい。
・交通機関が乱れやすい。
・物事がスムーズに進まず、見直しややり直しが生じやすい。
・株式相場、為替相場が荒れやすい。方向感がコロコロと変わりやすい。
火星の逆行とその影響
火星は積極的な主張や行動を司る
論争、紛争など衝動的な行動に走り易く、戦争の火種が発生しやすい時期。
・過去に主張したことや行動について振り返る。
・自己主張が強くなりやすい。
・衝動的な怒りや情熱的になりやすい。
・目的を見失いがちな行動になりやすい。
天王星の逆行とその影響
天王星は「改革の星」
改革が逆行するとは、つまり「見直し」の時期。価値観の見直し時期、これまでの常識が変わりやすい時。
2019年においては、天王星がおうし座に入ったことで、金融、IT、地球環境、リサイクルに関する見直しが生じやすい
以下はChamiの憶測ですが、
これまで金融的な改革として、ビットコイン(ブロックチェーン)、キャッシュレス化などが進んできましたが、これらに少し見直しが入るのではないかと考えられます。
また、米国株式指数の長期上昇にも見直しが入るのでは?と個人的には考えています。
自分で投資判断できる力をつける良書
投資情報をいち早く知ることは重要ですが、常に、SNSなどで人が発する意見を当てにしているようでは、売買方針に一貫性がないため、どっしりと構えて投資をすることはできませんし、場合によっては、残酷な市場でカモとなります。
自分で売買判断する知識を身につけるために役立つのが、「投資サイクルの知識」です。
市場サイクルは「お金の流れのセオリー」そのものであり、「お金の流れ」そのものです。
以下は、市場サイクルを学ぶのに役立つ本です。
【過去】惑星逆行カレンダー
惑星 | 英語名 | 2024年の逆行期間 | 継続期間・周期 |
---|---|---|---|
水星 | Mercury | 2023年12月13日~2024年1月2日 2024年4月2日~2024年4月25日 2024年8月5日~2024年8月29日 2024年11月26日~2024年12月16日 | 約24日間、年に約3回 |
金星 | Venus | – | 約42日、18ヶ月に1回 |
地球 | Earth | – | – |
火星 | Mars | 2024年12月7日~2025年2月24日 | 約80日、2年2ヶ月に1回 |
木星 | Jupiter | 2024年10月4日~2025年2月4日 | 約120日 |
土星 | Saturn | 2024年6月30日~2024年11月15日 | 約140日 |
天王星 | Uranus | 2024年9月2日~2025年1月31日 | 約150日 |
海王星 | Neptune | 2024年7月2日~2024年12月8日 | 約160日 |
冥王星 | Pluto | 2024年5月3日~2024年10月12日 | 約160日 |
2023年 | 英語名 | 2023年の逆行期間 | 継続期間・周期 |
---|---|---|---|
水星 | Mercury | 2022年12月29日~2023年1月18日 2023年4月21日~2023年5月15日 2023年8月24日~2023年9月16日 2023年12月13日~2024年1月2日 | 約24日間、年に約3回 |
金星 | Venus | 2023年7月23日~2023年9月4日 | 約42日、18ヶ月に1回 |
地球 | Earth | – | – |
火星 | Mars | 2022年10月30日~2023年1月13日 | 約80日、2年2ヶ月に1回 |
木星 | Jupiter | 2023年9月4日~2023年12月31日 | 約120日 |
土星 | Saturn | 2023年6月12日~2023年11月4日 | 約140日 |
天王星 | Uranus | 2022年8月24日~2023年1月23日 2023年8月29日~2024年1月27日 | 約150日 |
海王星 | Neptune | 2023年7月1日~2023年12月6日 | 約160日 |
冥王星 | Pluto | 2023年5月2日~2023年10月11日 | 約160日 |
2022年 | 英語名 | 2022年の逆行期間 | 継続期間・周期 |
---|---|---|---|
水星 | Mercury | 2022年5月10日~2022年6月3日 2022年9月10日~2022年10月2日 2022年12月29日~2023年1月18日 | 約24日間、年に約3回 |
金星 | Venus | 2021年12月19日~2022年1月29日 | 約42日、18ヶ月に1回 |
地球 | Earth | – | – |
火星 | Mars | 2022年10月30日~2023年1月13日 | 約80日、2年2ヶ月に1回 |
木星 | Jupiter | 2022年7月29日~2022年11月24日 | 約120日 |
土星 | Saturn | 2022年6月5日~2022年10月23日 | 約140日 |
天王星 | Uranus | 2022年8月24日~2023年1月23日 | 約150日 |
海王星 | Neptune | 2022年6月28日~2022年12月4日 | 約160日 |
冥王星 | Pluto | 2022年4月30日~2022年10月9日 | 約160日 |
惑星 | 英語名 | 2021年の逆行期間 | 継続期間・周期 |
---|---|---|---|
水星 | Mercury | 1月31日~2月21日 5月30日~6月23日 9月27日~10月19日 | 約24日間、年に約3回 |
金星 | Venus | 12月19日~2022年1月29日 | 約42日、18ヶ月に1回 |
地球 | Earth | – | – |
火星 | Mars | – | 約80日、2年2ヶ月に1回 |
木星 | Jupiter | 6月21日~10月18日 | 約120日 |
土星 | Saturn | 5月23日~10月11日 | 約140日 |
天王星 | Uranus | 8月20日~2022年1月19日 | 約150日 |
海王星 | Neptune | 6月26日~12月1日 | 約160日 |
冥王星 | Pluto | 4月28日~10月7日 | 約160日 |
惑星 | 英語名 | 2020年の逆行期間 | 継続期間・周期 |
---|---|---|---|
水星 | Mercury | 2月17日~3月10日 6月18日~7月12日 10月14日~11月4日 | 約24日間、年に約3回 |
金星 | Venus | 5月13日~6月25日 | 約42日、18ヶ月に1回 |
地球 | Earth | – | – |
火星 | Mars | 9月10日~11月14日 | 約80日、2年2ヶ月に1回 |
木星 | Jupiter | 5月14日~9月13日 | 約120日 |
土星 | Saturn | 5月11日~9月29日 | 約140日 |
天王星 | Uranus | 2019年8月12日~2020年1月11日 8月12日~2021年1月14日 | 約150日 |
海王星 | Neptune | 6月23日~11月29日 | 約160日 |
冥王星 | Pluto | 4月26日~10月4日 | 約160日 |
惑星 | 代表的な司るテーマ | 2019年の逆行期間 | 継続期間・周期 |
---|---|---|---|
水星 | 知性、コミュニケーション | 3月6日~3月28日 7月8日~8月1日 11月1日~11月20日 | 約24日間、年に約3回 |
金星 | 愛情 | なし | 約42日、18ヶ月に1回 |
地球 | – | – | – |
火星 | 勇気、情熱、活動力 | なし | 約80日、2年2ヶ月に1回 |
木星 | 成功、財力 | 4月11日~8月11日 | 約120日 |
土星 | 定着、制限、不運 | 4月30日~9月18日 | 約140日 |
天王星 | 変化、緊張、制限(バランス) | 8月12日~2019年1月7日 | 約150日 |
海王星 | あいまい感性・感覚感性・感覚 | 6月21日~11月27日 | 約160日 |
冥王星 | 破壊、生と死 | 4月25日~10月3日 | 約160日 |
惑星 | 2018年の逆行期間 | 継続期間・周期 |
---|---|---|
水星 | 3月23日~4月15日 7月26日~8月19日 11月17日~12月7日 | 約24日間、年に約3回 |
金星 | 10月6日~11月16日 | 約42日、18ヶ月に1回 |
地球 | – | – |
火星< | なし | 約80日、2年2ヶ月に1回 |
木星 | 3月9日~7月11日 | 約120日 |
土星 | 4月18日~9月6日 | 約140日 |
天王星 | 2017年8月4日~2018年1月2日 8月8日~2019年1月7日 | 約150日 |
海王星 | 6月19日~11月25日 | 約160日 |
冥王星 | 4月23日~10月1日 | 約160日 |