ビットコイン、円建て最高値更新。誕生から15年で0円が1100万円。15年の価格推移・歴史を振り返る

ビットコインの誕生日は、2009年1月3日。
この日、ジェネシス・ブロックが誕生。ビットコインの価格は0円です。

ビットコインにはじめて価格がついたのが、2010年5月22日。1BTCが2枚のビザと交換されたことで知られるビットコイン・ピザ・デーです。

そして、今、2024年。15歳(只今16年目)のビットコインは1100万円以上。2024年10月30日 4時15分ごろ、円建てで史上最高値を更新。一時11,285,300円(1128万円)を記録しました。

満15年で0円が1100万円。なんとも夢ある資産です。

かつて、ビットコインの売買は、何だか訳の分からないほどのボラティリティがある資産として、短期売買投資家での売買が盛んでしたが、今では、長期保有する投資家層も増えました。

今、ビットコイン最高値チャレンジを前に、15年の価格推移と歴史を振り返ります。ビットコインをホールドするグリップを高めるために、改めて確認をしておきます。

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まずは、現在のビットコイン価格

ビットコイン日足チャート(2024年)

上記は、2024年の円建てビットコイン日足チャート。

4回目の半減期イベントを通過したのが2024年4月20日。その後、半減期を超え、一時、700万円台まで下落する局面もありましたが、9月ごろからトレンドが上昇基調に。そして、10月30日最高値をつけました。

前回の最高値は、6月上旬につけた11,243,505円で、4ヶ月以上ぶりの更新です。

米ドル建ても7万3500ドル付近まで上昇。史上最高値更新まで目前に迫っています。(米ドル建て史上最高値は73,738ドル(2024年3月14日))

現在のビットコイン市場

ビットコイン市場をニュースから拾っておきます。

・ビットコイン現物ETF取引総額が30億ドルを突破
・米国ビットコイン現物ETF
 10月29日に8億7000万ドル(約1305億円、1ドル=150円換算)を超える純流入を記録
 1月に商品の取引が開始されて以来、3番目に高い数字
・1.15億ドル相当のショートポジションが精算
11月5日に米国大統領選
 暗号資産に積極的な姿勢を示す共和党大統領候補ドナルド・トランプ氏の当選の可能性高まる
・中国政府による約215兆円の中国による大型財政・金融刺激策も市場に意識

トランプ氏のビットコイン推しの影響は大きいでしょう。

7月のビットコイン・カンファレンスの演説で、
・米国がビットコインマイニング大国となる
・ゲンスラー氏をクビにし、暗号資産に理解のある証券取引委員会(SEC)委員長を任命する
・国家戦略としてのビットコイン備蓄を検討する
・暗号資産諮問委員会を設置する
等、言及しました。

この点もあり、トランプ氏がやや優勢に傾く中、米国ビットコイン現物ETFも好調なのかなぁと、個人的には考えています。

以下の記事にも記載しましたが、米国大統領の方針が世界経済に与える影響は大きい。しかも、両候補者の支持は拮抗しています。株価と共に注視が必要です。

ビットコイン長期チャート(2017年~)

長期チャートでもビットコインの価格を振り返っておきます。

過去の4年サイクルの最高値は以下の通り

2017年最高値:2,332,385円(12月)
2021年最高値:7,794,000円(11月)

過去の最高値をつける日柄から考えると、最高値をつけるのは2025年
果たしていくらまで上昇するでしょうか?
最高値をつける日柄の詳細は以下の記事にてご確認を。

ビットコイン:誕生から15年の歴史と軌跡を振り返る

ビットコイン:誕生から過去15年の歴史と軌跡を振り返る

以下、ビットコインがたどってきた軌跡をBTC価格の推移と出来事で振り返っておきます。

終値(円)年間騰落率出来事
20090円1月3日:ビットコインの誕生日。ジェネシス・ブロックが初生成
20101万BTC
=2枚のビザ
5月22日:ビットコイン・ピザー・デー
2011360円1,421%6月19日:Mt.Goxのハッキング事件
20121150円215%初の価格急騰
8月28日:コインチェック創業
11月28日:初の半減期(報酬:50→25BTC)
20138.6万円7,378%3月28日:ビットコインの時価総額、10億ドル突破
10月1日:ダークウェブサイト「シルクロード」の創設者逮捕
11月28日:BTC価格、初めて1000ドル突破
20143.4万円-60%1月9日:bitFlyer創業
2月24日:Mt.Goxが経営破綻
20155.1万円50%1月6日:Bitstampハッキング、約2万BTCが不正流出
8月1日:Mt.Gox元CEO逮捕
10月:欧州司法裁判所がビットコインの取引はVAT(付加価値税)の課税対象外と発表
201611.6万円127%7月9日:2度目の半減期(報酬:25→12.5BTC)
8月2日:Bitfinexから約12万BTCが不正流出
2017167万円1,345%仮想通貨元年
5月20日:BTC価格、初めて2000ドル突破
7月14日:バイナンス設立
8月3日:BCHのハードフォーク
12月8日:BTC価格、日本円建で最高値(235万円)を更新
12月17日:米CME、ビットコイン先物取引を開始
201841万円-76%仮想通貨バブル崩壊
1月26日:コインチェックから5億2,300万XEMが不正流出
201978万円92%1月3日:ビットコイン生誕から10周年
3月15日:金商法と資金決済法の改正案が閣議決定。仮想通貨⇒暗号資産に
5月1日:令和スタート
6月22日:BTC価格、1年3ヶ月ぶりに1万ドル回復
2020297万円281%5月12日:3度目の半減期(報酬:12.5→6.25BTC)
12月16日:BTC価格が2万ドル突破、過去最高価格を3年ぶりに更新
12月:ビットコインの時価総額、過去最高の50兆円を到達
2021533万円79%NFT・メタバースの流行
9月7日:世界初ビットコインがエルサルバドルの法定通貨に
9月24日:中国で仮想通貨の取引とマイニングが全面的に禁止
11月10日:BTC価格が780万円、過去最高値に
11月14日:大型アップグレード『Taproot』の実施
2022217万円-59%2月:ロシアがウクライナに軍事侵攻
4月:中央アフリカ ビットコインを法定通貨に
5月:テラ(LUNA)ショック、3ACなど連鎖破綻
11月:FTXとアラメダ・リサーチ破綻
2023599万円176%2月:ビットコイン オーディナル ローンチ
3月:米国の銀行危機
6月:ブラックロック、BTC現物ETFを申請
7月:リップルラボ対SECの裁定
20241110万円
(10/30時点)
84%4月20日:4度目の半減期(報酬:6.25→3.125BTC)

※参考:CoinPostを参考に加工

半眼期の詳細は、以下をご確認ください。

今後、ビットコインはどう動く?4つのBTC価格形成フェーズと現在

今後、ビットコインはどう動く?ビットコインの4つの価格形成フェーズ

ビットコインには価格形成に関する「4年サイクル」があり、価格形成の4フェーズがあります。

急騰フェーズ(図:9~12)

半減期後の1-2年。ビットコインの価格が大幅に上昇することが多い。
この期間は、供給が減少することにより、価格に上昇圧力がかかり、上昇しやすい。投資家の関心が高まる時期。

2024年5月現在は、この時期の初期段階。まだ、大きな投資妙味がある時期。

バブルピークフェーズ(図:1~2)

急騰フェーズの後、価格はピークに達し、バブルの頂点を形成する。
ビットコインのピーク後も、アルトコインが盛り上がり、暴騰する銘柄が続出する。

この時期、多くの新規投資家が市場に参入し、価格が非常に高騰します。ここで参入する新規投資家の多くが、その後やってくるバブル崩壊に巻き込まれ。最終的に損をして撤退を余儀なくされる。

バブル崩壊フェーズ(図:2~3)

バブルで市場が盛り上がる中、一気に価格が急落し、崩壊フェーズが始まる。
ビットコイン以上に、アルトコインが大きく値下がりする。ビットコインでも、ピークの7割程度まで下がることがザラ。

底練りフェーズ(図:3~8)

崩壊フェーズの後、底値探りをする時期が長く続く。どこが底かわからず、ビットコインを含む、仮想通貨市場への投資が怖い時期。
一方で、長期投資家がビットコインを買い集め、次の半減期に向けての準備を始める。

最後に

今回は、ビットコインの記念日「ビットコイン・ピザ・デー」の由来と、ビットコイン誕生から15年間の歴史と軌跡を振り返りました。

私自身は、今はまだ、ビットコインの投資妙味のある時期だと考えています。まだ、ビットコインをお持ちでない方は、少し購入してホールドしても良いのではないでしょうか。