2023年11月20日、一時バブル後高値を付けた日経平均。高値更新の警戒感から売られて引けましたが、明日以降、どうなるか、注目されます。
さて、株やFXなどチャートは縦軸:価格、横軸:時間の2軸で表現されますが、「価格の変動」と共に大事なのが「時間軸」。短期・中期・長期・超長期、それぞれの時間間隔で周期を意識することは大事です。
時間軸の一つとして意識されるのが「株価と満月・新月サイクル」です。
満月・新月といった天体の周期と株式相場に直接的な関係性はありませんか、統計的には、満月・新月の近辺で相場が反転したり、加速しやすいといったアノマリー(相場のクセ)は存在すると言われます。このような、天体の位置によって相場予測を行う金融占星術は「アストロジー」と言われ、月だけでなく、惑星にも同じようなアノマリーが存在します。
鶏・卵、どちらが先かはわかりませんが、アノマリーがあるから、それを目安に売買をする投資家も一定数存在すれば、アノマリーも成立しやすくなります。
では、本当に相場と満月・新月のアノマリーは存在しているのか?当てにしていい指標なのか?
今回は、過去5年間の日経平均と満月・新月の関係を確認してみました。
目次
超長期で見る日経平均
まず、【日経平均と月の満ち欠けサイクル】を見る前に、現状を確認します。
34年にして「バブル後」ではなくなった
株価が大暴落した2020年3月のコロナショック。この時、日経平均は1989年のバブル最高値を超えて上昇することを予想できたでしょうか。
しかし、34年にしてもはや「バブル後」ではなくなりました。
「失われた30年」は日本人の脳裏に染みつき、日本株は上がらないと思っていた方も多いはずです。そんな、日本株をこの水準に引き上げてきたのは「外国人」。そこに、新NISAの開始も重なり、日経平均は上昇しています。
株価とかみ合わない「投資心理」
新NISAで投資を…と初めて投資にチャレンジしようと思っていた方々は買えているのだろうか?
投資心理と言うのは、株価の動きとかみ合わないもので、
株価が値下がりしていると、まだ下がるのはないかと思って買えない
株価が値上がりしていると、勝ったら下がるのではないかと思って買えない…
しかも、現在は「最高値圏」。普通の心理なら、怖くてなかなか買えない水準です。ホントに投資とは難しいモノだと考えさせられます。
満月・新月と日経平均(直近 2024年6月)
さて、話を【日経平均と月の満ち欠けサイクル】を戻します。
チャートで直近の満月・新月と日経平均の関係を確認したのが上のチャートです。
🌑:新月 (背景 灰色:新月⇒満月へ向かう期間)
🌕:満月 (背景 黄色:満月⇒新月へ向かう期間)
直近では、「新月で天井付近」「満月で底付近」となる傾向があるようです。
満月・新月と日経平均(過去5年間)
満月・新月と日経平均のアノマリーが一時的なモノなのか、継続的なモノなのか確認するために、チャートで過去5年分を確認してみた結果が以下です。
🌑:新月 (背景 灰色:新月⇒満月へ向かう期間)
🌕:満月 (背景 黄色:満月⇒新月へ向かう期間)
日経平均 2023年
日経平均 2022年
日経平均 2021年
日経平均 2020年
日経平均 2019年
5年間を通じてみても、満月🌕で「底」、新月🌑で「天井」となっていることが多いようです。月のサイクルは1ヶ月弱と決まっていますが、単純ルールの割には相場を言い当てているように思います。
判断材料の一つとして、注目してよい指標と言えるのではないでしょうか。そのうえで、ご自身で売買判断をしましょう。
2023年・2024年の満月・新月カレンダー(期日)は以下の記事で紹介しています。投資カレンダーに書きとめておきましょう。
月の満ち欠けカレンダー 大判 | ルナ-月ごよみ 卓上 | 月と波のカレンダー 壁掛け | MOON/スヌーピーカレンダー 壁掛け |
TradingViewで新月・満月インジケーターを表示する方法
チャート分析ツールの「TradingView」を使えは、様々な指標を表示することができます。
TradingViewで「Moon Phases」という指標を設定すれば、満月・新月と株価の関係をチャードで見ることができます。
なお、【11月20日 17時~11月24日 17時限定】TradintView ブラックフライデーで「最大70%オフ+1ヶ月無料」で購入可能です。年に最もTradintViewが安く買えるチャンスです。
TradingViewブラックフライデー2023年
セールの詳細や、3つの商品の違いなどは以下の記事で紹介しています。
相場は投資家心理で動く
ラテン語で、「月」はルナ、「狂気」はルナティック。古代の人も、月と人間の真理には関係があると考えていたと思われます。
また、物理現象的には、月の引力は海面を数メートルも上昇させます。私個人は、体重の半分以上が水分で構成される人間も、「身体」「心」に影響を与えても不思議ではないと考えています。事実、女性の生理を「月のもの」と言ったり、サンゴの産卵が満月に行われるなど、月は生物にも影響を与えています。
さらに、「惑星」は「(人を)惑わせる」「星」と書きます。これは、天体学者たちが天体の動きに大きく惑わされたことにも影響されている(どうしても星の動きが逆行する理由が解明できなかった)のかと思いますが、惑星アノマリーも存在します。
上記で紹介した、満月・新月指標「Moon Phases」を「投資家の心理動向を示す一つの指標」として参考に用いるのはアリではないでしょうか。
科学者が天体に惑わされた歴史は以下の本で面白く学べます。教養に満ちた本で、科学者が,非科学的な「神」を信じる理由もわかります。