生活するうえでなくてはならない「スマホ」。
一定期間ごとに買い替えが必要ですが、以下のように悩む方もいらっしゃるでしょう。
・どのメーカーのスマホに買い替えるか
・どのタイミングでスマホを買い替えるか
・何を重視してスマホを買い替えるか
今、スマホユーザは、どんな風にスマホを所有・利用しているのか?
今回は、モバイル会社研究所の「モバイル社会白書」をから、スマホの購入・スマホの買い替え、通信会社乗り換え(MNP) などに役立つ「スマホ保有・利用状況に関するデータ」をピックアップして紹介します。
また、データから得られる気づきについてもまとめました。
目次
参考にした調査は2つ
本書をまとめるに当たって参考にした調査の1つ目は、最新のモバイルICTの利用トレンドをまとめた『データで読み解くモバイル利用トレンド2022-2023 ―モバイル社会白書―』です。
以下で調査データは、無料で確認できます。PDF版 Kidle版
もう一つは、MMD研究所の「通信キャリアの乗り換え経験に関する調査」です。こちらは、18歳~69歳の全国の男女10,000人が回答による調査になります。
Android?iPhone?:Androidがややリード
Android・iPhone別では、2022年のAndroid比率は53.4%、iPhone比率は46.6%です。iPhoneが1社で頑張っていると考えるなら、圧倒的にiPhoneと言えます。
利用中の携帯事業者:1位はNTTドコモ
携帯電話事業者のシェア(1台目)は、「NTTドコモ」(33.9%)、「au」(21.4%)、「ソフトバンク」(12.7%)の主要3社で約7割を占めています。
なお、上記は、NTTドコモはahamo、auはPovo、ソフトバンクはLINEMOを含んだシェアとなっています。
2台目は「楽天モバイル」がNo.1
2台目は、楽天モバイルが2位(19.0%)で1位となっています。2台目は楽天モバイルという点は、シンプルな料金体系&安さ重視で選ばれているということになるでしょうか。なかなか興味深いです。
ちなみに、赤字垂れ流し中の楽天モバイルですが、8月28日、MNO回線の回線契約数が500万契約に到達したと発表しています。
家族おまとめでは「NTTドコモ、au」
家族で通信費をまとめて通信料を抑えている「家族でおまとめ」家庭は多いと思います。この場合、別のデータから、家族間のしがらみ・諸事情で、大手に縛られやすい傾向をデータは示しています。
配偶者との通信費おまとめの場合、NTT・au>ソフトバンク>楽天モバイル で同じ通信会社を使う割合が多くなります。簡単に事業者を変えられない事情が垣間見えます。
利用中のスマホメーカーー:ダントツApple
スマホのメーカー(1台目)は「Apple」がダントツです。
2016年の23.1%から2022年の43.6%で約20ポイント 増加しているのは驚異的です。
Androidスマホは「シャープ」が健闘しています。
スマホ、何年で買い替えるか:2年
スマホの平均所有期間は、年々長くなっています。2016年の「1年6ヶ月」から2022年は「2年」です。
技術進化により、過去と比較して、スマホは落下・水没で壊れにくくなりました。傷やガラスの破損にも強くなっています。また、バッテリーの劣化も昔ほどではなくなりました。
買い替え累計で見てみると、
2年以内に買い替え:58.5%
3年以内に買い替え:78.5%
4年以内に買い替え:89.6%
となっており、4年では9割の人が買い替えるようです。
スマホ買い替えの理由:電池の劣化
以下は、2022年の買い替えの理由のみ取り出したものです。
順位 | 理由 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 電池の劣化(長い時間もたなくなった) | 46.1% |
2位 | 壊れた | 15.7% |
3位 | 新モデルが発売された | 10.6% |
4位 | 価格面から(ポイント利用など) | 9.6% |
5位 | 端末の汚れやキズが増えた | 8.6% |
6位 | スマートフォンが欲しかった | 8.0% |
7位 | 利用したいサービス・アプリがある | 5.8% |
買い替えの理由はダントツ「電池の劣化」
「電池の劣化」(46.1%)が突出しています。
一昔前は、スマホを機種変する度に、前利用モデルとのスマホの機能差(処理スピード・機能・利用アプリ)などに大きな差がありました。しかし、現在は、新しいスマホに切り替えても、劇的な利便性の向上はなくなりました。それほどまで、スマホ1台に高度化が進んだとも言えます。
また、一方で、スマホの最新機種の高価格化も激しいものがあります。特に、2022年以降は「円安の影響」が大きく、お財布事情的に買い替えが難しくなっています。そのため、普通に使えるなら、利用を継続する方が増えていることが垣間見えます。
新モデル発売で買い替える人は約1割
新モデル発売で買い替える人たちは、毎年10%前後いることがわかります。
一方で、新モデル買い替え組を除くと、基本的には、スマホの利用に問題が生じたから・古くなったから買い替えを行っていると言えそうです、(価格面で買い替える方々も、セールがトリガーになるも、結局は、古くなったから買い替えていると言えます。)
買い替え時に重視する点:価格
端末価格、通信料の安さなど、「価格」が重要視されています。価格はいつの時代も大事なポイントです。
破損・紛失して最も困るもの
所有物の中で、なくなると困る者の1位が「スマホ」。身分証明書、クレジットカード、キャッシュカード、家の鍵よりも失くすと困ると回答している人が大勢います。
私も、所有物で失くすと最も困るのが「スマホ」です。私の場合、お買い物の多くはスマホ決済ですし、現金のATM引き出しもスマホがあればキャッシュカードはいりません。家の鍵も早々にスマートロックにしようと考えています。
通信キャリアの乗り換え経験:「なし」が46.5%
通信キャリアの乗り換え経験がある人は53.5%。46.5%はキャリア乗り換えMNPをしたことがないことになります。
これをキャリア・プラン別で見ると、「乗り換えたことはない」という回答が最も多かったのはdocomo(n=2,381)で82.9%、次いでau(n=1,514)が69.8%、SoftBank(n=1,019)が56.4%問結果になっています。
docomoユーザがMNPが最も少ないだろということは多くの方がそうぞうできたことと思いますが、乗り換え経験なしが8割以上という結果には驚き。ここまで、だったとは。
乗り換えたことがない方のユーザ特性として、以下のような特徴があるのは間違いありません。
・コスト意識が低い
・通信料金の高さは気になるが、面倒・わからないを理由に乗り換えていない
・契約にしがらみが大きい(自分以外の理由で変えられない など)
docomoはこのような方々に支えられているわけです。ある意味、docomo格安通信 ahamoも高い通信費用を払ってくれる人たちがいるからこそ、提供できているとも言えます。
通信料が安定しているなら、安い会社を選ぶべきです。あっちのスーパーが安いと近所のスーパーでの買い物を安くするより、努力少なく家計費用を抑えられます。
新しいことを試す場合は不安が付きまといますが、多くの場合、その不安は思ったほどではなく「もっと早くやっておけばよかった」ということが大半です。通信キャリアの乗り換えもその一つです。
高い通信費を払っている自覚があるなら、乗り換えを実施してみてはいかがでしょうか。
楽天モバイル、Uqmobile、LIMEMO、Y!モバイルなどに乗り換えてみてはいかがでしょうか。
Povoはサブ回線としてはおすすめです。
スマホの所有・買い替え:まとめ&対策
スマホの利用状況を見ると、スマホ利用者は、今後、ますますあらゆるサービス利用をスマホに依存。そして、今までよりも長く1台のスマホを使うようになるであろうことが予測できます。
となると、今まで以上に、以下の点に気を付けることが大事になります。
【対策1】スマホを失くさない
【対策2】スマホを壊さない(万一に備える)
【対策1】スマホを失くさない
スマホの紛失は、スマホの呼び出し音を鳴らして見つけたり、スマホのGPS機能で「端末を探す」ことで対処できます。
事前に機能を理解しておくことが大事です。
【対策2】スマホを壊さない・万一に備える
スマホの破損・故障については「スマホ補償サービス(ケータイ補償サービス)」で対策をしておくことが益々大事になります。スマホの補償と言えば、スマホ購入時にキャリアやメーカーの補償に入るのが一般的でが、その費用負担がバカになりません。複数台、スマホを保有しているとさらに費用はかさみます。
そこで利用したいのが、「モバイル保険」です。
スマホ落下・故障の保険を安くする「モバイル保険」
「モバイル利用トレンド2022-2023」の結果から、買い替え理由のダントツは「バッテリーの劣化」でした。「バッテリーがへたったら、そろそろ買い替えの潮時で、新しい機種に買い替えよう」という考えを持っているなら、スマホの補償に「バッテリーの経年劣化補償」は必要なくなります。「落下などの故障・破損」時にしっかりサポートしてくれればいいことになります。
このように補償適用の範囲を合理的に考えるなら、【モバイル保険】はいい選択肢です。補償費用を安くできます。
「モバイル保険」の特徴
・モバイル端末が壊れたときの修理費用を10万円まで補償 ※バッテリーの経年劣化は対象外
・1契約で3台まで保証可能で月額700円
スマホ、タブレット、ノートパソコン、ゲーム機までWifiにつながる機器全般が対象
・端末購入毎に保険に入る必要なし ※機種変更やMNP時に登録機器変更で保証を継続
・申請から最短で5営業日ほどで保証金対応 ⇒このお金で修理代!
3台まで補償。対象端末の組み合わせも自由
モバイル保険では、被保険者が所有または使用している無線通信が可能な端末を主端末1台、副端末2台の最大3端末まで補償します。 そのため、子どものスマホを副端末登録することが可能です。機種変した場合も、登録変更すれば補償を継続できます。
また、主端末1台、副端末2台の組み合わせは自由なので、スマホ、タブレット、PC、スマートウォッチ、ゲーム機 などから、3台をまとめて保証してもらうこともできます。
1契約で3台補償なら、1端末あたり234円/月。端末ごとに加入するより断然安く済みます。
私はiPhoneユーザでかつてはAppleCare+を利用していましたが、この保険の存在を知り、AppleCareの加入はしなくなりました。
補償申請も簡単
保険金の請求はオンライン上で簡単に申請ができます。以下を揃えて提出すれば、申請完了後、翌営業日から最短2日で審査完了、最短5営業日で保険金が支払われます。
❶故障端末の写真
❷修理業者の修理報告書
❸領収書
買い替えの際、或いは、現在、加入しているスマホの補償サービスが高いとお感じなら、是非、検討してみてください。