株やFX には上がりやすい月と下がりやすい月がある
相場の世界では、「説明はつかないけどよく当たる」、アノマリーという現象があります。
中には格言と言われているものも含みますが、相場に内在する、サイクル、季節性、クセを攻略し、アノマリーを意識してトレードする投資家も多いため、結果的にアノマリーの通りに相場が動くことが見受けられます。
アノマリーを活かした投資法を知っていると、効果的に投資、或いは、適切でないタイミングでの投資を回避でき、失敗確率が下げられる可能性が高まります。知っていて損のない情報です。
本記事では、1月のアノマリーについて触れた上で、現在、米国経済に見える変調を、長期的サイクルの観点から俯瞰的に押さえておきたいと思います。
目次
月別アノマリー投資
相場には、月ごとに特有の動きがあります。毎年そのルールが当てはまるとは言えませんが、相場の傾向を把握したうえで売買戦略を考えた方が成功確率は高まることは間違いありません。
以下のアノマリー投資本は是非、一読をおススメします。
1月:ご祝儀相場は本当?
1月の株式相場には、「ご祝儀相場」という言葉があります。これは、新年度で気分新たに相場に挑もう!という人が増えるため、株価が上がりやすいと言われます。2022年大発会となる1月4日の日経平均も大幅反発。終値は510円高の29301円をつけました。相場では第一週目の方向性が月末の方向性に合致しやすいと言われますが、どうでしょうか?
株価
正直、大発会で株価が上昇した理由は、米国株が大きく上昇したからでしょう。。
事実、過去20年間の日経平均の1か月間勝率は10勝10敗。変化率の平均は-1.41%のマイナスです。日経平均のシーズナルな傾向としては、1月高く始まっても、2月、3月と下落する傾向があります(米国株価3指数 ダウ・S&P500・ナスダックもよく似た傾向あり)。
2021年、米国株式3指数は一貫して右肩上がりで上昇しましたが、日経平均はボックス相場入りし、TOPIXは11%上昇、日経平均は5.6%の上昇に留まりました。な
個人的には、しばらくこの状況が続くとみています。
ドル円
ドル円も、過去20年を見ると、月末にかけて円高傾向があり、勝率は8勝12敗。変化率の平均は-0.43%で円高です。
今年は、米国のテイパリングが2022年3月に完了、その後、ドルの政策金利上昇へ向かうことが確定しているので、いつもとは異なり上昇する可能性も十分ありますが、平均的には月初に向けてドル高傾向があることを意識して、取引をした方が無難です。
今年の相場を占う干支相場格言「寅 千里を走る」
今年の市場を占うものとして有名なのが、干支にまつわる相場格言です。
今年は「寅 千里を走る」。格言から読み解く来年の相場展開と投資戦略については、いかにまとめているのでご確認を。
ちなみに、今年は、36年に1度やって来る『五黄の寅』といわれる年でもあるそうです。
虎のつく言葉には、〝猛虎〟〝騎虎の勢い〟といった言葉がありますが、「五黄の寅」は「運気が高い」とされ、この年に生まれた人には、運気が高い人が多いといった話もあります。
しかし、一方で、虎を使った諺(ことわざ)には、「暴走して身を破壊すな」といった戒めの言葉や、「虎の威を借る狐」「張り子の虎」のように虚勢を張っているだけの場合もあります。盲信は危険です。
現在の市場分析&いつまで株に投資できるか?
現在の私の投資環境の分析は、以下の記事にまとめています。
米国FRBにより、只今実施中のテーパリングに引き続き、金利引き上げ、バランスシートの縮小などの金融正常化が進められていく中、株式投資はいつまで続けられるか(何を指標に現金比率を高めればいいのか)など、まとめています。
市場を見る目を養うには
世界の経済や情勢は、目がぐるしく動いていきます。いくら最新の情報を毎日キャッチアップしようと努めても、たちまち古くなってしまいます。
だからこそ、大事なのは、表面的な情勢がどう動いたとしても変動しない「本質」を学ぶことが大事です。
では、変わらないもの「本質」とは何か?
そんな観点からおすすめの本を紹介します。
「歴史×地理×宗教」からお金の流れを学ぶ良書
国際情勢の背景にある「変わらないもの」の1つ目は、歴史、地理、宗教です。
例えば、最近、中東と米国の関係の関係が変化しつつありますが、この背景には、歴史、地理、宗教が関わっており、これらを背景に「お金」や「権力(覇権)」のパワーバランスが変化しようとしています。
ただ、これらを歴史、地理、宗教を学生時代に戻って勉強しなおすのは結構大変です。そこで、初心者🔰や忙しいビジネスマンでも歴史、地理、宗教をまとめて学べる本を3冊紹介します。
Audible 聴き放題 対象本
「市場サイクル」からお金の流れを学ぶ良書
投資情報をいち早く知ることは重要ですが、目まぐるしく変わる相場の中で、SNSなどで常に人の意見を当てにしているようでは必ず出遅れます。あなたが情報を知ったころには、既に遅すぎて、完全にカモ🦆になっているかもしれません。
自分で判断知識を身につけるためにも、「お金の流れのセオリー」を学んでおくことが大事です。
市場サイクルは「お金の流れのセオリー」そのものであり、「お金の流れ」そのものです。
以下は、市場サイクルを学ぶのに役立つ本です。是非、手に取って読んでみてください。
最後に
今回は、月別のアノマリー投資について解説しました。お役に立つと幸いです。
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