【2023年版】卯年の相場格言 のご案内

2023年干支の相場格言と、格言から読み解く来年の相場展開と投資戦略は以下の記事にて紹介しています。

2021年も残り半月。来年2022年の相場が気になる季節になりました。
アノマリーの一つともいえる「干支と相場格言」からは、どんな展開が予想されるのでしょうか。

来年2022年の干支は「 寅(とら)」。寅年の相場格言は「寅千里を走る」です

格言の印象としては、株価が上に走る(上昇)しそうな印象を受けますが、どういう意味でしょうか?

日本の株価は、結局、米国に作用されるため、干支の相場格言はまやかしととらえる向きもあります。「干支で相場の何が分かるのか」とお考えの方も多いですが、もともと干支は世の理(ことわり)を知り、未来に備えるために生み出された暦のシステム(統計)です。また、「相場はその時の雰囲気で動く」というのも真実であり、その年の相場の印象(雰囲気)をとらえる一つの材料として、見ておくなら悪くないと個人的には考えています。

そこで、本記事では、以下の観点から、2022年の相場を確認・投資戦略を検討してみます。

・2022年:寅年の相場格言
・相場格言から見る2022年の株式投資戦略
・2022年の重要イベント
・2021年の相場振り返り

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干支(十二支)と相場格言

干支(十二支)と相場格言

まずは、干支にまつわる相場格言を見てみましょう。

十二支相場格言

相場格言では、干支は「辰巳(たつみ)天井」からはじまります。

辰年・巳年で株価が天井をつける傾向があり、その後、戌年ぐらいから上昇し始めるも、丑年には再び下落。しかし、その後再び、辰年・巳年に向けて天井に向かうというサイクルがあるとされています。

干支格言パフォーマンス
辰巳辰巳(たつみ)天井
午(うま)尻下がり
未(ひつじ)辛抱
申酉申酉(さるとり)騒ぐ
戌(いぬ)笑う
亥(いのしし)固まる
子(ねずみ)は繁栄
丑(うし)つまずき
寅(とら)、千里を走る
卯(う)跳ねる

十二支相場格言に基づく長期売買戦略

相場格言通りに株価が推移するなら、長期的株式投資の観点から、以下のような投資戦略で挑むのが良いことになります。

相場格言に基づく投資戦略

❶長期12年サイクルで売買するなら:
戌亥で仕込み、辰巳で売る
 
❷もう少し、短期サイクルで売買するなら:
戌亥で仕込み、子で一旦売却。丑で下落したところを再度買い仕込み、辰巳で売る

相場格言に見る、2022年寅年の投資戦略

上記の❷を、西暦に当てはめて解釈すると、「丑(2021年)で下落したところを再度買い仕込み、辰巳(2024~2025年)で売る」となるので、2022年は株を保有し持ちこしてもいいということになります。

十二支十干では2022年は「壬寅(みずのえとら)」

十二支十干では2022年は「壬寅(みずのえとら)」

さて、もともと干支は、古代中国で考え出された暦で、当時、惑星のうちで最も尊い星と考えられていた木星が、約12年で天球を一周することから、その位置を示すために天球を12の区画に分けてそれぞれに名前を付けたものが十二支(じゅうにし)の名の由来と言われています。

その後、干支は中国の古い思想である陰陽五行説も考慮し、12の「十二支」と10の「十干(じっかん)」を組み合わせた60年周期の暦に発展しました。

この十干十二支では、2022年は「壬寅(みずのえとら)」になります。

歴史学者・東洋古代思想史研究家 村上瑞祥氏の記事によると、
:は十干の9番目、生命の循環で言えば終わりの位置に近く、次の生命を育む準備の時期
:は十二支の3番目で、生命の循環で言えば初めの位置に近く、誕生を表現
とのことで、結論として以下のような年回りを予想しています、

2022年十二支十干「壬寅(みずのえとら)」読み解く年回り

陰陽五行説から見た2022年の干支「壬寅」は、「陽気を孕み、春の胎動を助く」、冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれることを表す。

これを相場で解釈するなら、相場の冬が厳しくなったとしても、その後、輝かしく芽吹く(上昇する)というところでしょうか。

相場格言で振り返る 日経平均

さて、ここで、直近数年の日経平均の推移を、干支相場格言と共に振り返ってみます。

2018~19年:辰巳(たつみ)天井
2020年:子(ねずみ)は繁栄
2021年:丑(うし)つまずき

上記を日経平均のチャートで表してみたのが上の図です。少し強引な解釈もあるかもしれませんが、干支相場格言はかなり当てはまっているようにも見えますが、いかがでしょうか?
仮にこの調子で2022年の相場格言通りとするならば、上下動はあったとしても、全体としては株価は上向きに進むことになります。

「寅年」の日経平均パフォーマンス

それでは、過去、「寅年」の日経平均株価の過去実績はどうだったのでしょうか?

1950年1962年1974年1986年1998年2010年
騰落率-7.3%-0.8%-11.4%42.6%-9.3%-3.0%

1950年以降でみると、勝率は1勝5敗で、勝率は極めて悪いと言わざるを得ません。
ただ、1986年のように大幅高した年や、1950年や1974年のように「中期的な上昇相場の起点」となった年もあります。

これを考えると、2022年は少し大きく下落したときは中期的視点で「買いのチャンス」となる可能性があるかも…との認識を持って相場に挑むといいかもしれません。これは「壬寅」から見る相場予測とも一致します。

寅年にかけて、大きめの下落タイミングを「虎視眈々」と狙うといいかもしれませんね。

2022年の投資に役立つ情報源

2022年の投資に役立つ情報源

干支相場格言だけでは、2022年の相場を読むには心もとないので、投資に役立つ情報源を2つ紹介します。

投資カレンダー 2020

投資をするなら把握しておきたい大事な経済イベントなどが書かれた投資カレンダーは、積極投資や投資を手控える気づきを与えてくれます。特に、重要イベント前の投資手控えに気付ければ、ポジションを事前に減らしてくなど、投資リスクを下げることができます。無謀な投資による損失を軽減することができれば、おのずと投資成果もUPするはずです。

以下の記事で紹介しているのでご確認を。

相場サイクルの良書

サイクル論を学ぶことは、「過去を学ぶ」ことです。投資経験を知識で補うことができ、あなたの投資判断力がUPします。勉強の価値、大いにありです。

最後に

今回は、干支相場格言から、2022年寅年の投資戦略について考えてみました。
当たるも当たらぬも八卦。一つの参考情報として、読んでいただけると幸いです。

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