8月27日、毎年8月恒例の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)にて、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、はじめて量的緩和縮小(テーパリング)の見通しを語りました。

多くの記事でまとめられている内容ですが、改めて本記事で要点をまとめてきたいと思います。
最後に軽く、私の取引状況についても触れます。

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緩和縮小、年内開始が適当

ジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演の趣旨を、簡単にまとめると次のようになります。

パウエル議長の講演の趣旨

  • テーパリングは年内に開始するのが適当
  • ただし、政策金利の引き上げはまだ先
  • コロナデルタ株が直近のリスクだが、最大雇用を目指す回復継続へ見通しは良い
  • 一時的な要因の解決のために引き締めを行うと、その効果は引き締めが必要なくなった時に現れる可能性がある
    利上げを急いで、雇用回復が腰折れしないように慎重に判断する

上記の通り、テーパリング、利上げの具体的な時期がいつなのかは示唆しませんでした。

しかし、上記内容を市場は好感。米国3指数とも、発表後を受けて株価上昇後も、利益確定に押されることもなく、高値引けのような様相で相場を終えています。その他、ビットコイン、金なども上昇しています。

また、市場はまだ金利上昇まで先があると考えたのか、米国債10年物金利も3.18%下落し1.31引け。結果、金利下落が好感されるナスダックが最も上昇しています。

※金利が上がる(下がる)と株価が下がる(上がる)「米国債金利と米国株の関係」については、以下の記事(の中盤)をご参考に。

米国3指数+米国債金利の皮脂チャート

以下では、参考まで、米国3指数+米国債金利の動き(日足チャート)を載せておきます。

ダウ指数:最高値更新はならず

S&P500指数最高値更新

ナスダック指数最高値更新

ナスダック

米国債10年物金利:200日移動平均線に跳ね返され下落

私のポジション状況

私は、米国3指数の売買は、レバレッジのかけられるCFD口座で買いポジションを保有しています。米国株指数については、数週間から数ヵ月の株価サイクルに合わせて売買していますが、現在保有のポジションは5~7月末までに購入したものです。

8月は中国指数+αなどを購入したこともあり、そろそろ証拠金のバッファーが少なくなってきました。新しいポジションを持つ場合は、何かを売却しなければならなそうです。

レバレッジ取引で資金を飛ばさないために気を付けていること

CFDやFX、先物などのレバレッジ取引は、少ない資金で大きなポジションが保有できるので、投資の実力があれば、利益を大きく増やせます。

しかし、リターンが大きければリスクも大きいので、失うときは一気に資金を失います。

私は過去、実力もないのに調子に乗って資金を追加⇒大きなポジションを持った途端に相場が反転して大きくやられるということ何度か経験しています。

そこで、最近は、レバレッジ取引口座には、たとえうまくいっていても、ニューマネーは追加するのを控えています。

逆に、CFDやFXのレバレッジ口座の資金が増えたら、
・証券口座で株式・投信の積立投資
・仮想通貨口座でビットコインやイーサリアムなどの現物買い
のために、レバレッジ口座⇒現物口座へ資金移動する
ようにしています。

今回も、レバレッジCFD口座に資金追加したい気持ちもありますが、冷静になりたいと思います。

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最後に

今回は、ジャクソンホール会議でのパウエル議長の講演の趣旨と、講演後の株価の動きについて確認をしました。

上述のように、テーパリング、利上げの具体的な時期がいつなのか、具体的には示されていないので、市場は、雇用統計など重要指標の発表や、きな臭い動き(アフガニスタン、イラク、中国)などのニュースに揺れると思います。

最近、大きな時代の変化につながるであろう、世界の様々なパワーバランスの変化をニュースから感じることがよくあるのですが、なにぶん、知識が乏しく、ぼや~っとしています。

もっと、市場を見る目を養おうと、地味に歴史・地政学・宗教分野の読書を行っています。読書なんて無理ゲーという方もいるかと思いますと、自分が知らないことを知るのは楽しいものです。

少しずつ知識がついてくると、市場の動揺に心をかき乱されることが徐々にが減り、ポジションを長くもつことが苦痛でなくなります(過去、デイトレ主流だった時代は、結構、市場に怯えていた)。どっしりとポジションが持てるようになることを期待して、研鑽に励みます。

皆様へのお願い🙏

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