2021年、今年のビットコインの価格予測し戦略を立てる本シリーズ。
1回目:2020年、ビットコインを取り巻く状況の変化 と 過去サイクルと価格形成
2回目:時価総額から考えるビットコイン価格
3回目:ビットコインの運気
4回目:ビットコインの投資戦略2021年
1回目では、2020年後半から始まったビットコインの上昇はまだ始まったばかりで、ストック・フロー比率(S2F)モデルの理論値の次なるターゲット1000万円を目指して上昇中であるらしいことを確認しました。
今回2回目は、「時価総額から考えるビットコイン価格」について見て行きましょう。
目次
前回おさらい:S2Fモデルからみる今後のビットコイン価格予想
まず、少しおさらいです。
ビットコインの価格予想にしばし用いられる「S2Fモデル」は、貴金属(金や銀)などの希少性と価値を測るモデルを元にしたもので、ストック(S)とフロー(F)の比率で算出されます。
このS2Fモデルの理論値と実際のビットコイン価格を重ね合わせたグラフから、以下の興味深いポイントを確認しました。
価格 :❶理論値は、2021年半ばには1000万円、2026年には1億円に到達
値動き:❷実ビットコイン価格は、上下にぶれながらも、再び❶理論値に回帰する動きをしながら推移
↓
実ビットコイン価格が、2021年に1000万円、2026年には1億円に到達する可能性があることを示唆
・半減期前後(青~赤)の期間は❶理論値に近い水準で価格が形成
・赤~オレンジ~黄色の期間に上に❶理論値より上方にオーバーシュート(1年~1年半)
・黄色~緑の期間に激しく暴落し、その後、底ねり(2年強)
S2Fモデルの問題点
とても興味深いS2Fモデルですが、このモデルに問題点があります。
それは、S2Fモデルを基にしたビットコイン価格は、需要と供給に基づきますが、ビットコインの供給量は固定されているため、価格を決定するのは需要側の動きが大きくなります。しかし、S2Fモデルでは需要のことが組み入れられていません。
世にある商品は、需要がなくなれば、供給が減ろうが、価格は下落しますよね。しかし、このモデルではどこまでも需要があることが前提となっており、価格が上がり続け、時価総額は拡大していきます。
人は相対的に高いものは買えない
人は、モノを買うとき、隣りのモノと比較検討して、相対的に高ければ買いません。金融商品の場合は、類似銘柄と比較して「なんか、この価格違和感ある…」と感じるほど高いものは買えません。買うとすれば、バブル時で、人の感覚が熱狂でおかしくなっているときです。
デジタルゴールドの「ビットコイン」はリアルゴールドの「金」と比較してみるのが一番です。そこで、時価総額からビットコインの価格を考えてみます。
金の時価総額から、ビットコインの高値を考える
2020年1月5日時点でビットコインの時価総額は61兆円※ に到達 しています。
※算出方法
1BTC価格x総発行枚数=330万円×1837万枚
価格 :2020年1月5日のBTC価格
総発行枚数:2020年5月の3回目の半減期までの発行枚数(全体の87.5%が発行)
世界株式との時価総額比較
では、ビットコインの時価総額は、世界の株式で考えると、どの企業と同程度でしょうか?
上記世界株式時価総額ランキングで見ると、
9位のイーロン・マスク率いるテスラ
10位の米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ
相当の価値があるということになります。
と思いますが、皆さん、どう感じたでしょうか?
金との時価総額比較
世界中で採掘された金の時価総額は約900兆円と言われています。
ビットコインの時価総額は61兆円ですから、金の6.7%にすぎません。
仮にビットコインが金と同程度の時価総額になるとするなら、
900兆円/発行上限2100万枚=4286万円、ザクっと1BTC=4300万円です。金も値上りしていくと考えるなら、切りよく、1BT=5000万円ぐらいまで上がる余地はあるということになります。
1BTC=5000万ドル予測はよくある
今現在の価値からは、1BTC=5000万円(現在の15倍)は正直ピンと来ませんが、ビットコインが2030年までに50万ドル(5000万円強)まで上昇するという超強気予想は、過去、複数にわたってニュースになっています。
・DTAPキャピタル創業者のダン・タピエロ氏
今後5年(2025年)でに30~50万ドルまで上昇
・ウィンクルボス兄弟
最終的に1BTCは50万ドルに達するのは不可避で、問題は、どれだけ早くそれが実現されるかということだ
https://jp.cointelegraph.com/news/bitcoin-price-rise-to-500k-is-inevitable-winklevoss-twins-say
とすれば、現在の330万円から15倍で5000万円!は、今後8年以内(半減期2サイクル分)にあり得る気がしてきました。
最後に
今回は、ビットコインと金の時価総額から、ビットコインの今後の価格を考えてみました。
記事を書きながら、過去を振り返って思ったのですが、そういえば、私がBTCを初めてBTCを買った時の価格や約10万円。現在までに33倍!
とすれば、現在の330万円から15倍で5000万円!は、今後8年以内(半減期2サイクル分)にあり得る気がしてきました。
1回目:2020年、ビットコインを取り巻く状況の変化 と 過去サイクルと価格形成
2回目:時価総額から考えるビットコイン価格
3回目:ビットコインの運気
4回目:ビットコインの投資戦略2021年