ちょっとぐらいサボっても… ちょっとぐらい無駄遣いしても…
人は怠惰な生き物。すぐに自分を甘やかしがちです。
感覚的に、このような甘えが、人生の成功と失敗に大きく左右することはわかるでしょう。
これを、シンプルな複利計算で表したのが、人生の成功と失敗の複利法則。
成長の「1.01の法則」と怠惰の「0.99の法則」です。
今回は、「人生の成功と失敗の複利法則」と共に、投資で1毎日1%損確定/1%利益確定したら、資産はどうなるか紹介します。
目次
人生の成功と失敗の複利法則:「1.01の法則」と「0.99の法則」
さて、質問です。
1年間、毎日、前日より1%だけ努力することを積み重ねた場合と、毎日1%甘えた暮らしをしていたら、その差はどのぐらい開くでしょうか?
これはシンプルな人生の複利法則で表すことができます。
1.01の356乗 = 37.8 :1.01の法則
0.99の365乗 = 0.03 :0.99の法則
上記式は、
毎日、前日より1%多く努力すると1年後には37.8倍に成長
毎日、前日より1%、怠惰にさぼり続けると1年後には0.03倍までスキル低下
ということを示しています。
最初は、1.01と0.99。差は0.02しかありません。
しかし、1年続けるとその差は歴然。毎日の努力で大きく飛躍できるとともに、ちょっと怠惰が続くだけであっという間に転落人生となってしまうことがわかりますね。
これが何十年も続くと、前者と後者で人生が全く異なってしまうこと、納得できますね。
日々の小さな努力が大事。継続が大事です。
お金の場合~毎日1%損!毎日1%利益確定なら?
感覚的に「1.01の法則」と「0.99の法則」を身近に感じるために、「お金」に当てはめて考えてみましょう。
元手が100万円あるとします。毎日、前日の1%の利益を得た場合、毎日前日の1%の損失を出したらどうなるでしょうか?結果は以下の通りです。
毎日、1%の利益確定 :1年後には3780万円に
毎日、1%損失確定 :1年後には3万円に
投資で、毎日連騰、毎日連敗ということはありません。
それが、2年、5年、10年と続くこともなく、また、どんなに頑張っても、何年も前日の1%成長する/利益を出すなんてことは不可能であるといえます。
しかし、それでも、「コツコツ努力し続ける」ことが大事であることは変わりません。
複利「72の法則」
少し脱線しますが、投資の複利法則といえば、忘れてはいけないのが、複利の「72の法則」です。
「72の法則」は、資産を倍にするために必要な年数を知るための計算式です。
計算は非常に簡単で、72を予定運用利回りで割るだけ。たったそれだけで、資産を倍にするために必要な年数が分かります。
72 ÷ 金利 ≒ お金が2倍になる期間 (年) ※近似値
つまり、お金が2倍になる期間は以下のようになります。
1%で運用:72÷1=72 約72年必要
2%で運用:72÷2=36 約36年必要
3%で運用:72÷3=24 約24年必要
4%で運用:72÷4=18 約18年必要
5%で運用:72÷5≒14 約14年必要
6%で運用:72÷6=12 約12年必要
7%で運用:72÷7≒10 約10年必要
8%で運用:72÷8=9 約9年必要
9%で運用:72÷9=8 約8年必要
10%で運用:72÷10≒7 約7年必要
大事なのは、「複利」と「単利」の結果の違い
ここで大事なのは、「複利」と「単利」の効果の違いを知ることです。ここで、複利と単利のおさらいをしてきましょう。
単利:利息を元本には組み入れず、元本部分に対してのみ利息がつく⇒100の法則
複利:利息を元本に組み入れて利息がつく⇒72の法則
複利が「72の法則」であるのに対し、単利の場合、「100の法則」となり、金利1%ならお金が2倍になるのに100年かかります。複利の場合は72年ですから大きな差です。
金利 | 1% | 2% | 3% | 4% | 5% | 6% |
---|---|---|---|---|---|---|
単利 | 100年 | 50年 | 33年 | 25年 | 20年 | 17年 |
複利 | 72年 | 36年 | 24年 | 18年 | 14年 | 12年 |
差 | 28年 | 14年 | 9年 | 7年 | 6年 | 5年 |
これが、複利効果を利用した資産形成はできるだけ若く始めた方がいいと言われる所以です。
勝ち組は努力し、負け組は努力が足りない現実:キーは「習慣」
さて、話を元に戻して、「人生の成功と失敗の複利法則」に話を戻しましょう。
成功者は、寝る間を惜しんで仕事をする、或いは、行動・勉強するのに対し、負け組の多くは努力しない、勉強しない人が多いのは事実です。
この差が生まれるのは、「努力の継続」。「努力を続ける習慣」があるか否かです。
「続ける」「習慣」がテーマの良書
人は怠惰な行き生き物です。「続ける」ことが苦手です。でも、歯磨きのように特に意識することもないのに毎日できてしまうこともあります。
その差は何か?無意識でもできるような「習慣化」ができているかです。
努力の継続に必要なことは「習慣化」
「習慣が10割」の著者 吉井雅之さんによると、そもそも筋トレ、ダイエット、日記、読書など、毎日努力をしようと思っても続かないのは、そもそも「習慣の作り方を知らない」から。
今のあなたは、過去の言動や行動思考など、一つ一つの積み重ねがで作られています。
そしてそれらのもとになっているのが、脳に刷り込まれた「無意識」です。
一定期間にわたって入ってきた五感からの情報、つまり、脳への刷り込みが、やがて無意識の行動=習慣になっていきます。つまり、「刷り込み」をうまく自身で操れば、習慣が変わり、人生が変えられるのです。
「習慣が10割」には、無意識を使って、習慣化するポイント、挫折しない秘訣が分かりやすくまとめられています。さらさらっと読める本ですので、この機会に読んでみることをお勧めします。
「続ける」「習慣化」のための良書紹介
これまで、私はいろいろな習慣化に関する本を読んできました。其の中から、人生に大いに役に立つ良書だと思った本を紹介します。
習慣化の差が大きい「健康」
努力を積み重ねるか=努力の複利効果は、人生の勝ち組/負け組を決めやすい。
若いころからの資産形成=お金の複利効果は、富裕/貧乏に大きく影響を与えます。
しかし、格差はこれだけではありません。
若いころにないがしろにしがちな「健康習慣の積み重ね」は、老後の幸せに大きな格差を生みます。
正しい知識を知り、コツコツ実践をしているかで、50代、60代それ以降の「健康状態」に大きな差が生まれます。健康失くして、老後を幸せに送ることはできません。また、健康を害すれば、治療・入院などでお金はどんどん減っていきます。
いつまでも若々しく過ごすためにも、よい健康習慣に心がけることが、将来の人生に大きく作用します。
最後に
今回は、“人生の成功と失敗の複利法則”:努力の「1.01の法則」と怠惰の「0.99の法則」について紹介しました。
私は、昨年、「習慣化」の力をかり、毎日の「読書」、週6の「運動」と「瞑想」に成功しました。習慣化すると、特に難しいことを考えずに、行動できるようになります。
そのパワーの源となるのは「楽しい」「おもしろい」「気持ちいい」などポジティブな感情をもてるかが大きいです。
是非、習慣化を利用して、成功のための努力が継続できる仕組みを作ってみてください!