長らく底値停滞を続けているビットコイン。

この底値相場で、60万円~90万円の間に0.5万円間隔でビットコイン価格が1万円分上昇するごとに利益確定するトラリピを仕掛けたら、いくら利益がでるだろうか?

その結果を、2018年3月1日~現在までの約半年間のビットコイン価格をもとに、バックテストで検証してみた結果を以下の記事で紹介させて頂きました。

上記では、一つのパターンでのシミュレーションでしたが、直感的感じたのは、上記設定ではずいぶん利益を逃しているだろうということ。
気になったので、複数のパターンでトラリピ検証してみたところ、予想通り、今の設定は得られる利益をミスミス逃していることがわかりました。

結論から言うと、細かな利益確定は、薄利=損に終わります。

自動売買の場合は、一度セットしておけばいいですが、裁量トレードの場合は、少ない値幅れ利益確定に明け暮れると、体力ばかりが消耗し、しかも薄利で終わってしまい報われません。
トラリピでビットコインの自動売買をしたい方だけでなく、最良の方にもトレード方法を考えるヒントが得られると思うので、是非、チェックしてください。

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ビットコイン:トラリピ自動売買のバックテスト結果

トラリピは指定した間隔でしかけたトラップ(注文)を、24時間自動で売買を繰り返し、コツコツと利益を積上げる売買手法。1本1本は小さな利益でも、特に、上下にボラティリティが高いときは、日に何本もトラップが成立→利益確定されるので、派手さはないものの、着実に利益が積みあがります。

唯一国内でビットコインのMT4売買ができるBITPOINT(ビットポイント)のプラットフォームで、利益確定幅を変動することで、どのように利益額が変動するか、検証しました。

BTC トラリピ設定
取引ロット     :0.05(BTC) → 1回のトラップ利益確定で約500円の設定
トラップ上限設定  :900,000(yen)
トラップ下限設定  :600,000(yen)
トラップ幅     : 5,000(yen)
ロスカットレート  :500,000(yen)
利益確定幅     : 10,000~150,000(yen)まで変動
検証期間      :2018.03.01 – 2018.08.25(約半年間)

別の表現で説明すると、以下のような検証を行いました。

・BTCJPYが60万円~90万円の間に、5000円間隔/0.05BTCずつのトラップ(罠)を仕掛け
・トラップ価格からX万円上昇したしたら利益確定 (X=1,2,3,4,5,10,15)
・利益確定したら、また同じ罠を仕掛ける
・ただし、50万円まで下落したら、ゲームオーバーで強制ロスカット

ビットコイン×トラリピ 検証結果

検証結果は以下のようになりました。

ビットコイン トラリピシミュレーション

ビットコイン×トラリピ 結果考察のために必要な知識

結果を見るうえで、重要な点は以下です。

純利益        :利益を最大化させるために重要
最大ダウンロード   :含み損を抑え、口座破綻のリスクを軽減するために重要
プロフィットファクター:総利益が総損失の何倍かを示すデータ 総利益 / 総損失
            高いほど良いのですが、あまりに高すぎるとカーブフィッティング
            (過度の最適化)の可能性があるので注意が必要

ビットコイン×トラリピ 検証結果からわかったこと

検証結果から分かった重要ポイントは以下の通りです。

・利益幅を増やすとトレード回数は減少する
・純利益が最も大きくなったのは利益幅が15万円の時
・最大ダウンロードは利益1万円の地点が最低。
 利益幅が増えるにしたがって最大ダウンロードが増大

半年ぐらいの結果での検証ではありますが、利益幅が1万円と15万円では35万円の利益差が!
この結果から言えることは、総利益を増やそうとするなら、上昇幅1万円とか、少額な金額での利益確定を繰り返してはいけないということです。

教訓:利益確定が早すぎる「損」で「体力消耗」する

人は裁量トレードの場合、損切はいつまでたっても実施しないのに、利益が出ているときは、薄利でも利益確定を急ぎたがります。
自動売買においても、チャリンチャリンたくさん利益確定があることを望み、そのため、利益確定幅を少なくしがちです。

しかし、上記結果をみると、明らかに、利益確定幅が小さすぎると、明らかに、最終的な利益が小さくなってしまうことがわかりますね。

今、ビットコインは底値から這い上がりそうな地点により、トラリピを始めるにはいい環境です。
興味がある方は、まずは、BITPointでMetaTrader4の準備を!

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