5月22日(日) [総合]後9:00 に放送のNHKスペシャル「人生の終(しま)い方」を見ました。
人生の最期に何をするか? 誰に何を遺すか? つまり人生の“終い方”をどうするか。
番組では落語家・桂歌丸さんを進行役に迎え、この究極ともいえる人生のテーマをひも解いています。
番組では、放送同日に長寿番組の「笑点」の大喜利司会を勇退した歌丸さんが、自分の人生の終い方をどのように考えていたか、また、ゲゲゲの鬼太郎の著者 水木しげるさんが最後をどのように過ごしたかなどが紹介されていましたが、番組を見ながら、ポロポロと涙が流れました。
今を真剣に生きなければ、自分が満足できる死に方はできない。そう、考えさせられる番組でした。
なぜ、「人生の終(しま)い方」を考える=「終活」の必要があるのか
かつて、終活といえば、葬儀やお墓などの準備をすることでした。現在では、「終活」は「人生の終焉を考えることによって、今をよりよく生きるための活動」と意味を広がています。
「死」をまじめに考えたとき、大事なことは、自分がいなくなるとき/いなくなったとき、何を残せるのか。
上記問いを自分に投げかけてみれば、「良き人生の終い方」をしたければ、「今をいかに生きるか」が大事であるという結論に至ります。
「今」の連続の結果が、人生を形作る。
終活を考えると、今を大事に生きることの大事さがわかります。
終活のための良書
義理の母の末期がんが判明し死を迎えたとき、再び独身になった時、死生観や終活に関する本を多数読みました。その中から、よかったと思うものを数冊紹介します。
自分が死んで残された家族が困らないように、自分の葬儀やお墓について、あるいは銀行口座や印鑑の場所、相続についてなどについてまとめようと、エンディングノートを手にしてもなかなか筆は進まないものです。そんなときの参考になるのが本書。
資産、相続、後見、医療・介護、葬儀などをテーマに、終活にまつわる45のエピソードを通じエンディングノートを書くことの意味や考え方を、やさしい語り口でわかりやすく伝えます。遺言書や相続手続、お墓の選び方など、終活に関連する知識を無理なく理解することができます。
一方で、記録としてのノートの活用だけではなく、これからの人生をイキイキと過ごすためのノートと位置づけることの大切さについても教えてくれます。
親にはいつまでも元気でいてほしい。しかし、誰も「死」を回避することはできません。
本書はいつの日か必ずやってくる「そのとき」にどう対処すればいいかをまとめた本。
税理士である天野氏が相続などに関する「お金」について、精神科医の香山氏が親の看護・死にまつわる「メンタルケア」について、まとめられています。
自分を見つめ、人生の最後を具体的にするには「エンディングノート」!
何もないところで、自分を見つめ直そうとしても、何から書き出したらいいのかわからないものです。そんなとき役立つのがエンディングノートです。以下がオススメです。