1月15・16日に開催された「大学入試共通テスト2022」。
讀賣新聞オンラインに、大学入試共通テスト2022の「問題と解答」が掲載されていたので、投資にも役立つ社会系科目の問題を眺めてみたのですが、ムズい…解けない…
働き方の変化に関する問題とか、今のご時世を盛り込んだ問題もあってちょっと驚きました。私の時代はそんな問題あったかな??
では、なぜ、社会人には必要ない大学入試テストを解いてみようと思ったのか?
理由は…
・社会の構造(現代社会、政治)
・経済の状況と数字の見方(経済、会計)
・現社会に至るまでの歴史(特に覇権争いの歴史)
・地理的特性(地理、資源、国土の豊かさ・人口)
・考え方の違い(宗教・倫理観)
などの「投資の基礎力」となる知識がどれほどあるか、確認するためです。
これらの高校教科書レベルの知識は基礎知識ですが、「基礎力」は応用を学ぶためにも極めて大事。
社会・経済環境の理解があると、投資に極めて有利。投資に限らず、日々の生活の中で、ブラックスワンが舞い降りた時も、「自分の頭で行動を判断する」のにも役立ちます。また、読書をするにしても、これらベースとなる知識・知力があるかで、理解度や読書の楽しみ度合いがまったく異なります。
今回は、これら知識をつける意味を腹落ちして理解できる、「学びを促進する良書 4冊」を紹介します。
基礎知識がなければ理解はできない
月平均300冊を読書する佐藤優さんは、その著書「読書の技法」の中で「基礎知識がなければ理解はできない」と述べます。
人間の知識は一定の成熟期間を置いた後にしか身につきません。しかし、それ以前に、本を読んだり勉強してみても、さっぱり理解できない場合は、読んでいる本があなたの知識レベルにマッチしておらず、背伸びをしていると指摘します。
このようなビジネスマンにも大いに役立つ知識(基礎力)を補うには、「高校の教科書と参考書が最適」とアドバイスしています。
著書の中では、学び直しに最適なおすすめの「高校の教科書」も紹介されています。以下の書評記事では紹介されているおすすめの教科書をリストアップしてあるので興味のある方はご参考に。
世界の名著(ビジネス、小説など)を読んでみたいと思っても、いきなり読むにはハードルが高いことはよくあります。そんな時に私が利用するのがマンガで要点をわかりやすく教えてもらえる「まんがで読破シリーズ」です。
130冊以上あるシリーズから、多数の本が KindleUnlimited 対象本となっており、超格安(はじめて利用なら30日間無料体験可能)で教養を身につけることが可能です。
以下の記事では、「資本論」など、社会派な本を多めに取り上げて紹介しています。
世界を学ぶ上で重要な「6分野」を丁寧に解説
わかりやすい説明で定評のある池上彰さんは、「世界を学ぶ上で重要なテーマは、地図、お金、宗教、資源、文化、情報だ」とアドバイスします。
そして、「地図」「お金」「宗教」「資源」といった具体的なテーマで「串刺し」にしてみると、今の世界が極めてわかりやすく理解できると述べます。
著書「池上彰の世界の見方」では、なぜ、上記を6テーマを勉強する必要があるのか1テーマ1章で紹介されていますが、世界に興味を持つキッカケを与えてくれます。読むべき良書です。
また、本書にはシリーズ本が多数があるので、合わせて読むと、よりよく世界が見渡せます。以下で紹介するのはその一部です。
すべての基礎は「読解力」にあり
さて、上記では、社会を知るうえでおすすめの本を紹介しましたが、これらを読みこなすために最もベースとなるのが「読解力」です。
上記、著者の言葉に込められた通り、読解力が人生に与える影響は半端ないことを徹底的に教えてくれるのが著書「AIに負けない子どもを育てる」。正直、私はこの本を読んで、頭を思いっきり殴られたような衝撃を受けました。子供の教育本としてだけでなく、自分の読解力を知る上でも大いに役立つ1冊です。
本を読まない(学ばない)人生は損!
わからないことはそのたびにググればいいから、読書なんてする必要ない(あえて基礎知識を学ぶ必要なんてない)と考える人も、現代では多いでしょう。しかし、そんな人生はもったいない!と力説するのが丹羽宇一郎の著書「死ぬほど読書」です。
本を読むことがどれだけ多くのものを与えてくれるかを知り尽くした読書家が、考える力、想像する力、感じる力、無尽蔵の知識や知恵、知的好奇心、さらには「生きていく力」を培ってくれることを、とことんまで教えてくれます。
最後に
今回は、大学入試共通テスト2022をトリガーに、私が考える学ぶ意義と、学びを促進してくれる良書を紹介しました。
私が学びを通じて手に入れた最も価値ある贈り物は「自由」です。私は、まだまだ学びが十分とは言えませんが、それでも、今まで行ってきた「お金・投資のの勉強」「社会の勉強」は、「嫌なことをせず、脳が喜ぶことをして生きる豊かな暮らし」を実現させてくれました。
コツコツ努力は必要ですが、価値ある努力です。本記事が、学ぶキッカケになれば幸いです。
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