
イーサリアム(ETH)が日本円で大台の「50万円」に到達しました。
2024年後半以降、ビットコイン(BTC)の上昇が注目を集める中、「イーサリアムは出遅れ感がある」と言われ続けてきましたが、ここにきてようやく本格的な上昇フェーズに突入した様相です。
この記事では、以下を解説。
✅ 今回の急騰の背景
✅ ビットコインとの違い・出遅れの理由
✅ 今後のカギを握る課題と成長ポイント・期待
現状の握る課題と成長ポイント現状の仮想通貨。マーケットを確認しておきます。
目次
イーサリアム急騰の背景&チャート分析
チャート分析
イーサリアムが50万円の一時的に50万円を回復。
ただし、一旦、達成感から売りに押されています。
50万円は週足チャートでも一目均衡表の雲の上限。上値抵抗帯になりやすい価格帯です。
今後、ここを抜けていけるかに期待です。
今回の急騰の背景
✅ ETFの資金流入
米国のETH現物ETFに大量の資金が流れ込み、直近で数億ドル規模の買いがあったと報じられています。
✅ 取引活性度の高まり
日次トランザクション数が急回復。
出遅れ感からの買い需要も増し、まさに「アルトシーズン」突入🚀といった様相です。
✅ ステーキング付きのETF承認への期待🔥
ステーキング付きのETF承認には、利用者の期待があります。私も期待 ※後述
中長期でETH需要になっています。
なぜBTCより上昇が遅れているのか?ETHの抱える課題
気になるのは、BTCより上昇が遅れているかです。
ETH出遅れの理由(概要)
✅ 機関投資家からの関心差
BTCは先行してスポットETFが好調。
対して、ETHは機関資金流入がまだ追いついていない状況。
✅ ネットワーク課題🚧
手数料の高さと処理スピードでSolanaなどに一部ユーザが流れる。
ETHの本体は改良途上(Pectraなど) ※後述
✅ ETH/BTC比率のボトム割れ
ETH/BTC比率のボトム割れしたことで、失望(過小評価)
ここにきて、最近ようやく反発。
ファンダメンタルより割安に推移していたとする分析もあり。
ETHが抱える課題とは?
イーサリアムは複数の課題に直面しています。
✅【ネットワーク】ガス代高騰・L1帯域の限界・処理速度の低さ
・レイヤー1(L1)の限界
Ethereumのメインネットは1秒あたり約15〜30TPSで遅い
NFTやDeFiが人気になるとガス代(手数料)が異常に高騰してしまう
・レイヤー2(L2)依存の増加
レイヤー2とは、
本体(L1)の混雑を回避して、外で素早く処理
→ 結果だけ本体に記録
という設計思想を反映したネットワーク = “高速道路”のようなもの
しかし、高速道路の入り口・出口(オンチェーン化)はL1
→ L1のデータ帯域がボトルネックに
・手数料の二重構造
L2の処理コストが安くても、L1の手数料が高騰すれば結果的に高ガス代になることへの恐れ
✅【技術実装】アップグレードの不具合・価格への即応性
・テストネットでのトラブル
2025年初頭に行われたPectraアップグレードで設定ミスによる処理障害やチェーン分岐が発生
→修正に時間を要した
・実装の市場へのインパクトの低さ
アップグレードに価格上昇を誘発する即効性のあるポジティブ効果がなかった
✅【運用・ガバナンス】ステークの集中化・ガバナンス機能の制約
・ステーク上限の引き上げによる集中化
大口投資家や事業体に有利になる一方、ガバナンスにリスク
・ガバナンスと資源制限
堅牢で分散されたネットワークを目指すあまり、意思決定速度や機能追加に制約
✅【セキュリティ】スマートコントラクトの改善困難性
・コントラクト変更の難しさ
永続的に修正できないトークンロジックやバグを抱えたまま使用し続けるケースが多く、セキュリティに問題を残す
【ここまでのまとめ】50万円突破の意味と今後の視点
🔴 50万円到達=強い資金流入と市場期待の表れ
🔴 BTCに比べて遅れたのは「機関関心不足&技術的ハードル」
💰ETHの今後への期待(上昇トリガー)
今後のETH上昇トリガーには、以下のような点が考えられます。
・ステーキングETF承認
・Pectra等の技術改善
・DeFiの拡大
中でも、最も注目するのは、ステーキング機能付きの現物ETH ETFの登場。
ETFでETHを保有するだけで、年利3%~7%程度のステーキング報酬💰が期待できるようになれば、得られる利回りは大きく変化します。
すると、次のような【好循環が期待】できるはずです。
→「機関投資家の参入」も進む
→ ETFで大量のETHがステーキングされると、市場に出回るETHが減少
→ 需給逼迫により価格上昇圧力が発生
→ ETH価格上昇🚀
となるはずです。ステーキングETF承認の価格押上効果は大きいはずです。
ビットコインとは異なる形で、構造的に価格が上がりやすい環境が生まれると言えるのではないでしょうか。