年間を通じて支払いが発生する、税金や社会保険料。
年明け後は、所得税払いが気になるところです。
税金などの支払方法は、納付書、口座振替、スマホ納付、クレジットカード納付 など、納付手段はいろいろ。特に便利&支払い方次第でお得になるのが「スマホ納付」です。
一方で、2025年1月以降、スマホ・クレジットカードなどキャッシュレス納付で改悪も発生しています。
同じ支払なら、ポイント還元・手数料を考慮したうえでお得な決済手段で支払いたい。
そこで本記事では、2025年1月時点で税金(国税・地方税)、社会保険料の支払いは、どの決済方法で支払うのが最も得か、現状を確認します。
目次
税金・社会保険料の支払い時期
まずは、税金・社会保険料の支払い時期のおさらいから。
以下は、主な税金・社会保険料の種類と、その支払い時期を示した表です。
種類 | 区分 | 支払時期 |
---|---|---|
所得税 | 国税 | 毎年3月15日迄 |
消費税 | 国税 | 毎年3月月末 |
自動車税(種別割) | 地方税 | 毎年5月末日 |
住民税 | 地方税 | 一括、または、4回分納(6・8・10・1月) |
固定資産税 | 地方税 | 一括、または、4回分納(4・7・12・2月 / 6・9・12月・2月 等) ※自治体により異なる |
不動産取得税 | 地方税 | 不動産登記後、半年〜1年以内 |
国民健康保険料 | 社保 | 自治体に依存 ※基本毎月月末 |
国民年金保険料 | 社保 | 毎月月末、6ヵ月前納、1年前納、2年前納 ※前納により割引あり |
上記の通り、一括ではなく分割で支払う場合は、ほぼ毎月、税金や社会保険料を支払う必要があります。
国税、地方税、社会保険料(自治体)は、それぞれ決済システムが異なります。以下では、それぞれの決済システム・手数料を確認していきます。
【国税】納付方法・手数料
下表は、国税の種類と支払い方法・手数料をまとめた表です。
区分 | 税金 | 決済手段 | 手数料など |
---|---|---|---|
国税 | ・申告所得税及復興特別所得税 ・申告所得税 ・自動車重量税 ・相続税 ・贈与税 ・源泉所得税及復興特別所得税 ・法人税 ・地方法人税 ・源泉所得税 ・復興特別法人税 ・消費税 | クレジットカード (国税お支払いサイト) | ・1万円増えるごとに99円の手数料(84円から値上げ) |
スマホアプリ納付 ・PayPay ・d払い ・au PAY ・LINE Pay ・メルペイ ・Amazon Pay ・楽天ペイ | ・手数料無料 ・事前チャージの上、決済 ・支払上限は30万円まで ・領収書は未発行 |
冒頭でも説明した通り、2025年1月以降、クレカ納付とクレジットカード納付が、以下の通り改悪となります。
※クレジットカード納付は、サイトリニューアル(2025年1月~)
スマホ納付 | 納付額30万円まで(従来可能だった、分割納付が不可に) |
クレジットカード納付 | 納付手数料84円⇒99円に値上げ 1000万円未満まで納付可能 ※実質的には、クレジットカードの利用上限まで |
これらと、キャッシュレスで支払うポイント還元を考慮して、最もお得な支払い法で払うのがベターです。
【地方税、国民健康保険】納付方法・手数料
下表は、地方税の種類と支払い方法・手数料をまとめた表です。
区分 | 税金 | 決済手段 | 手数料 |
---|---|---|---|
地方税 | 住民税 固定資産税 自動車税(種別割) 不動産取得税 | クレジットカード (地方税お支払いサイト) | 最初の1万円まで37円 以降、1万円ごとに75円 ※税別 |
スマホ納付 | 手数料無料 1納付書30万円まで |
地方税・国民健康保険のスマホ支払いは「自治体に依存」
地方税は、お住いの自治体によって、選べる決済方法が異なります。自治体によって対応している決済方法が異なるからです。
上図は、都税の支払いに利用できるスマホアプリです。
AmazonPay払いができない代わりに、 PayB・モバイルレジ、楽天銀行アプリ が利用できます。
どの決済手段で支払う(私の場合)
国税・地方税・社会保険料、どの決済方法で支払うのがお得でしょうか?
地方税については、自治体によって状況が異なります。
私の場合は、以下の優先度で支払う予定です。
優先 | 決済手段 | 還元率 | 支払い先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
❶ | 楽天ペイ | 3.5%還元 | 国税 地方税 国民健康保険料 | メイン決済 |
❷ | Amazon Pay | 国税 | キャンペーンなどで3.5%還元以上でチャージできた場合 | |
❸ | リクルートカードプラス | 2%還元 | 国民年金保険料 その他 | 国民年金保険料は「2年前納」を利用 スマホ決済ができない場合(納付額が30万円以上) |
❸に挙げた「リクルートカードプラス」は新規発行停止のカードです。
代替のお得クレジットカードは、リクルートカード(1.2%還元、年会費無料)です。
三井住友カードは、税金でポイントがつかないので使ってはいけません。
以下補足します。
メインは「楽天ペイ」
税金・社会保険料の支払いのメインは「楽天ペイ」です。
以下のルートでチャージして支払います。
ルート | クレジットカード | 還元率 | コメント |
---|---|---|---|
発 | 三井住友カードゴールド(NL) Mastercard | 最大2.0%還元 | マイ・ペイすリボ利用 |
⇒ | JAL Pay | 0.5%還元 | Apple Pay経由でチャージ |
⇒ | WAON | 1.0%還元 | ミニストップで購入 |
⇒ | 楽天ギフトカード | 税金:0%還元 | 楽天ペイにチャージし決済 | 合計(2024年6月4日以降) | 3.5%還元 |
※楽天ペイの還元率 買い物:1.5%、投信積立:0.5%、税金:0%
還元率3.5%以上でチャージできた場合はAmazonPayで所得税払い
Amazon Payはキャンペーンで3.5%還元以上でチャージできる可能性があります。
その場合は、所得税などの支払いをAmazon Payで行います。
実際に、Amazon Payで所得税を支払った方法は、以下の記事で紹介しています。
国民年金保険料は「2年前納」でクレカ払い
「国民健康保険料」と「国民年金保険料」などちらも社会保険料ですが、監督機関が異なるため、決済方法が異なります。
国民健康保険料:自治体
国民年金保険料:日本年金機構
年金保険料は「2年前納」がお得です。
事前に「2年前納の申請」を行うことで、届け出たクレジットカードから、4月に引落が行われます。支払い手数料は不要です。この方法で前納割引で約1.5万円とポイント分がお得になります。
詳細は、以下にてご確認下さい。