「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020」は、証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、利用者・運用者にとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントで、2007年より開催されています。投票者は、投資信託についてよく知っている“投信ブロガー”なので、選ばれるファンドは本物です。
さて、2021年1月16日、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020」が発表!
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(三菱UFJ国際投信)が見事栄冠に輝きました!昨年に続いて2年連続での1位受賞です。
目次
ランキング結果
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020」10位までのランキングは以下ののようになっています。
順位 | ファンド名 | カテゴリ |
---|---|---|
1位 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 世界株式 |
2位 | <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 先進国株式 |
3位 | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) | 世界株式 |
4位 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | バランス |
5位 | ひふみ投信 | アクティブ |
6位 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | バランス |
7位 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 先進国株式 |
8位 | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 世界株式 |
9位 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 米国株式 |
10位 | 農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね | アクティブ |
ランキング結果を見て思うこと
Fund of the Year 2020、および、過去のランキングから、個人的に思ったことを述べます。
eMAXISシリーズが5本もランクイン
1位に輝いたeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、国内株式・先進国株式・新興国株式に投資するインデックスファンドで、いわゆる全世界株式です。
これ1本に投資すれば、全世界の株式にまるっと投資できるインデックスファンドでありながら、運用コスト(信託報酬)が年率0.104%と格安。2冠達成もうなづけます。また、eMAXISシリーズが5本もトップ10にランキング入りしているのは凄いですね。
人気の投資先はかなり入れ替わる
過去のランキングを見ていると、毎年、目まぐるしくランキングが入れ替わっています。昨年はカテゴリ的に全体に投資する「世界株式」や「バランス」が多い中で、「米国株式」が検討していましたが、今年は、再び「全世界株式」など分散型が盛り返していますね。
ランキングに選ばれるものは、投資信託報酬が低いことが当たり前となっているので、その点を除くと、その年に人気なファンドだからといって、次の年にもよいとは言えない(投資にはサイクルがある)ということを改めて実感させられます。
投資には一本貫く運用方針は大切ですが、「今、いいファンドだから!」と決めつけずに、世界情勢を考え見ながら、その年の運用法を見極めたいですね。
国内アクティブファンドが2銘柄ランクイン
2020年は、ひふみ投信と 農林中金のおおぶねが検討しましたね。昨年はトップ10すべてがインデックスファンドで占められており、アクティブファンドは1件もありませんでした。確かにアクティブファンドでありながら信託報酬も安く、また、パフォーマンスが素晴らしかったと思います。
特に、ひふみ投信は、入れ替わりが激しいランキングの中でも、かなり安定して上位にランキング入りしてる点も評価が高いです。
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