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これまであまり注目のされてくることがなかった確定拠出年金。
しかし、制度改正により利用者枠が主婦や公務員にも拡大されることで注目されています。
確定拠出年金には「企業型」と「個人型」がありますが、「個人型」については、愛称が「iDeCo(イデコ)」に決まり、より注目度が増しています。

さて、本書は、タイトル通り、確定拠出年金について知るための教科書ともいえる一冊。著者の山崎さんは、以前より確定拠出年金の利用は最強の投資法だと、本やメディアでも発信をされてこられた方。本書では確定拠出年金の制度を、より体系的に細部にわたり解説しています。

本書の中で、最も目玉となる章は、第4章「確定拠出年金を【合理的に】使いこなそう」。山崎さん自身が、とにかく運用のやり方だけを知りたいという方は、この章を読みましょう、と説明しています。

具体的な運用管理機関の運用商品ラインナップを紹介し、これらの良し悪しを率直に評価。さらに具体的にどの商品を選ぶと正解になるか、また、選んではいけない商品「地雷」はどれなのかをその理由とともに紹介しています。

加入者個人にとって「最も得なのは、何か?」を山崎さん自身が問うことによって、確定拠出年金に関連するすべての意思決定がシンプルに紹介されています。明快に方針が記載されているため、初心者から、より詳しく制度を知りたい方まで、ためになる一冊です。

確定拠出年金の最適利用法 基本の4原則

以下、4章のポイント「確定拠出年金の最適利用のための基本原則」です。

  • 自分に可能な最大限の金額で利用する
  • (企業型の加入者ではない場合)個人型の加入資格があるかどうかを確認して、できる限り利用する
  • 確定拠出年金の運用は、「自分の資産運用の全体の一部」だと心得る
  • 運用全体の中で期待利益率の高い商品を集中的に割り当てる

補足:

[2]最ももったいないのは、加入資格があるにも関わらず、そのことに気づいていないケースです。個人型の加入資格を持つ人の99%以上が確定拠出年金を利用していないという。決して他人事ではありません。

[3]も重要です。多くの人はお金に「色」を付けたがります。
確定拠出年金もNISAもあくまで全体の一部と考えることが大事です。

[4]運用益が非課税になることをを最大限に活かすには、確定拠出年金に集中的に割り当てるべきです。リスクの低い商品、例えば定額貯金、貯蓄型保険商品に確定拠出年金の元本を割り当てるのは非常にもったいないことです。

確定拠出年金の運用商品を決める実践5原則

4章では上記4原則にプラスして、運用商品を決めるには以下が大事であると紹介されています。

  • 資産の大まかな分類(アセットクラス)毎に1商品、シンプルなものを選ぶ
  • 同じアセットクラスなら、コストの安い商品を選ぶ
  • 手数料の安い、外国株式のインデックス・ファンドで運用する
  • 特に、外国株式のインデックスファンドの手数料に注目する
  • 自社株に投資する商品と、運用管理手数料の高い商品を避ける

補足:
商品の評価は「手数料」のみで行うべきです。運用管理手数料が高いアクティブファンドは、いわば「地雷」のような商品です。

上記、4章の最重要点のみまとめましたが、あくまで要点のみです。
また、4章以外にも、いろいろとためになる内容が満載です。まずは目次を見て知りたいところから読んでみてはいかがでしょうか。