投資家必見!レイバーデーと株価の関係|9月暴落・10月反発アノマリーと株式投資戦略

レイバーデーLabor Day)は、毎年9月の第1月曜日に設定されているアメリカの祝日です。2025年は9月1日(月)に当たります。
労働者を称える日であると同時に「夏休み明け=新年度入り」の節目としても位置づけられます。

この日は投資家にとってもとても意味のある日です。
レイバーデーと株価の関係、過去データで読み解く投資戦略についてまとめます。

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レイバーデーとは?:金融市場 新年度の起点

日本では4月が新学期ですが、米国では9月が新学期。
金融市場においても「レイバーデー明けが新しい相場サイクルの始動点」となります。

サマーバケーションを終えた機関投資家や大口投資家が本格的に市場へ復帰するため、流動性とボラティリティが同時に拡大し、トレンドが鮮明化しやすくなります。

👉レイバーデーは単なる祝日ではなく、「投資戦略を切り替えるシグナル」として意識されやすい。

レイバーデー後の株価傾向:過去データが示すアノマリー

過去の米国株式市場の統計を振り返ると、次のような特徴が見えてきます。

9月は株価が最も弱い月

月別騰落回数123456789101112
上昇回数554753544948495038515163
下落回数324034333839383748363624

1929年~2015年までの前月比騰落回数結果
※「勝率9割の投資セオリーは存在するか」(馬淵治好 著)より

上記より、次男ことがわかります。

・S&P500やダウ平均の長期データでは、9月の平均リターンは他の月に比べてマイナス傾向。

・9月は「最も勝率が悪い月」(上昇38回・下落48回)

・一方で、10月以降は上昇に転じる確率が高い。
 9月の調整 → 10月から「年末ラリー」というパターンが繰り返し観測。
 特にクリスマス商戦や企業業績期待が相場を押し上げる傾向。

歴史的ショックは9月・10月に集中

年月日出来事
1929年10月24日世界大恐慌
1973年10月第一次オイルショック
1985年9月プラザ合意
1987年10月19日ブラックマンデー
1992年9月英国がユーロ導入を断念(ポンド危機、ジョージ・ソロスに敗北)
1998年10月ロシアデフォルト → LTCMが破綻
2001年9月11日9.11同時多発テロ → 株式市場が閉鎖 → 暴落
2008年9月15日リーマンショック

レイバーデー明けから10月にかけては、歴史的な市場危機が多発。
レイバーデー明け=市場の分岐点という認識は、単なるアノマリーではなく、歴史的事実に裏打ちされたリスクシグナル。

こうした出来事から、「秋相場=不安定」というイメージは投資家の間に根強く残る。
👉センチメントが悪化 → 急落・暴落につながりやすく

ボラティリティが高まるいイベントが多い

レイバーデー明けはFOMC、決算シーズン、地政学リスクなど重要イベントが目白押しです。
👉市場のボラティリティが高くなりやすい

今年は、FOMCの利下げが注目されています。

相場格言にも残る9月の警告

よく知られる「Sell in May(セル・イン・メイ)」には続きが…

“Sell in May, and go away. Don’t come back until St. Leger Day.”
(5月に売って、市場に戻るのは9月第2土曜日〈セント・レジャー・デー〉以降にせよ)

👉「夏場は市場から距離を置き、9月中旬以降に状況を見極めて復帰せよ」と格言は教える。

🖊️機関投資家が夏休みを終えて動き出すタイミングと符合している点は興味深い。

レイバーデー後の投資戦略

2025年の株価がどう動くかはわかりません。
しかし、高値圏、米国政治の不透明感、AI売買などで、短期的なショックは起こりやすい環境にあります。急落・暴落で狼狽しないためにも、ご自身の投資戦略・方針を明確化しておくことが大事です。

短期戦略:リスクコントロールを優先

🟢9月上旬は流動性が戻る局面であり、需給の偏りによる急変動に注意。
🟢VIX指数や米金利動向をモニターし、ポジションサイズを抑制。
🟢米市場休場日を把握し、流動性低下局面での取引を回避。

中期戦略:調整局面を「押し目買い」に活用

🟢過去の統計では、9月調整を経て10~12月に反発するパターンが多い。
🟢調整時、インデックス投信/ETFや、成長株を分散的に積み増す戦略が有効
🟢セクター別では、以下の注目対象
 ・年末商戦を控えた小売
 ・エネルギー需要期に向けた資源株
 ・利下げ観測下のグロース株 等

⚠️暴落時の注意
・「狼狽売り」は絶対にしない
・相場予測は不可能。「一括」ではなく、「分散」して買い増す。

長期戦略:アノマリーに振り回されない

🟢季節性は重要な補助指標だが、あくまで確率論にすぎない。
🟢長期ポートフォリオでは、積立や分散投資の規律を守ることが最優先。
🟢歴史的なショックは不確実性が高い。以下のような手法での備えも有効。
 ・現金比率を上げる
 ・先物売り、VIX指数売買などを活用

【実践】過去の成功例

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暴落と投資家心理を和らげる「VIX指数ヘッジ」

株式市場の大幅下落は、資産価値を削るだけでなく、投資家心理にも大きな痛手を与えます。
不安心理は増幅し、誤った選択を誘発しやすくなります。
こうした局面で有効なリスクヘッジ手段のひとつが、VIX指数(恐怖指数) の活用です。

🟢VIX連動商品活用することで、急落時の株式資産の資産減少を相殺可能。
🟢あくまで短期的なヘッジ手段として活用。
🟢まずは、知識強化&環境を整備することが投資人生の役にも立つ👇

まとめ:レイバーデーは「新相場入り」の起点

🟢米国市場では、レイバーデー明けが相場のトレンド転換点となりやすい。
🟢歴史的に9~10月には大暴落が集中。投資家にとって最大の警戒シーズン。
🟢その後の調整は年末ラリーにつながる可能性もある。

👉レイバーデーは単なる祝日ではなく、相場環境を見直し戦略を再構築する絶好のタイミング。
ご自身の投資スタンスを見直し、また、知識習得、投資環境の整備の再確認も。