coincheckから約580億円相当の仮想通貨NEMが盗まれた今回の事件。

インターネットから秘密鍵を物理的に隔離したコールドウォレットに保管するとしていたものの、NEMについては「システム的に困難だった」として全てオンラインであるホットウォレットで保管していたことが原因。さらには、送金時のセキュリティを強化するマルチシングが実装されていなかったところをつかれ、取引所にあるXEMすべてが引き出されてしまいました。

私もcoincheckに口座を持っている身として、「取引所は仮想通貨の保管所ではない」ことを身をもって認識した次第。自己防衛が甘すぎたことを反省しております。

こうなってしまったらおろおろしても始まらない。

直近、Zaifで購入したNEMをZaifに置いたままになっていたので、XEMのウォレットである「NanoWallet」に移すことにしました。

NanoWalletとは

NanoWallet(ナノウォレット)は、NEMが開発したNEMのための公式ウォレットです。自分のPCにウォレットをインストールして利用し、秘密鍵はオフラインで管理することで、オンライン上のサーバで管理する場合よりも安全性が高まります。

また、NanoWalletは単に、XEMの資産を管理するだけでなく、ハーベストや、アポスティーユなどのNEMのサービスを利用することもできます。

XEMをハーベストで増やしたい方は、以下の記事をご確認ください。

Nano Walletのインストール&設定方法

Nano Wallet 最新版ダウンロードサイトから、自分のOSにあったものをダウンロードしましょう。PC版だけでなく、モバイルiOS/Android版も同ページより入手可能です。2018年1月28日現在の最新版はv2.0.14です。

ダウンロード後の設定については、以下のサイトで詳細説明されているので、参考にしてください。バージョンが異なりますが、ほぼ同じ方法で設定できると思います。

NEM/XEMのNanoWalletの導入方法

ZaifからNanowalletにXEMを送金する

ZaifからXEMを送金するためには、まずはNanoWalletの受信アドレスを確認する必要があります。
まずはその方法から見ていきましょう。

1.NanoWalletを起動し、上部メニューの中から「アカウント」をクリックすると、
 アカウント情報が表示されます。
 四角赤枠の文字列が、あなたのNanoWalletの受信アドレスになります。

2.Zaifにログイン後、赤枠の「アカウント」>「出金と履歴」に進みます。

3.以下の画面で「XEMマーク」>「出金」>と移動し、以下の情報を入力します。
 ①出金アドレス   :1でコピーしたアドレスを入力
 ②メッセージ    :空欄でOK
 ③出金金額     :送金量を入力
 ④2段階認証トークン:設定している場合は、2段階認証の6桁の数字を入力
上記入力後、「出金」をクリックします。

以上で出金作業は終了です。

ちなみに、ZaifからのXEMの出金はcoincheckが未対応だったマルチシングトランザクションに対応していますね。

ビットコイン等仮想通貨のハードウォレット