日本の購買力を知る iPhone Index(iPhone指数)。どれだけ働けば最新iPhone が買えるか 国別ランキング 2024

iPhoneインデックスiPhone指数)は、新型iPhoneを購入するために必要な労働日数を国別に比較した指標です。

物価・購買力を測る有名な指標に「ビックマック指数」がありますが、そのiPhone版に当たります。世の中の物価や購買力を示すためのデータとして重宝します。

最新iPhone16を元に発表されたiPhone指数の結果から見えてくるのは、「日本の悲しき姿」です。内容を確認しておきます。

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iPhone指数は、iPhone価格から見る日本の購買力

iPhone指数は、iPhone価格から見る日本の購買力

iPhone指数は、iPhoneの購入に必要な労働日数を基に各国の購買力を比較する指標です。この結果から、国ごとの生活水準や経済力の動向が簡単につかめます。

MM総研:世界のiPhone販売価格調査

MM総研は「世界のiPhone販売価格調査(2024年9月18日発表)」で、日本のiPhone販売価格について以下のような分析を発表しています。

❶日本のiPhone 16販売価格は世界39の国・地域で3位(iPhone16 Plus除く)
❷日本のiPhone指数(2.74%)は24番目。iPhoneシェア40%以上の中で最下位
❸日米金利差の縮小による円高揺り戻しでiPhone販売価格の値上げを回避か

iPhone価格は世界的に見て安いが…トホホな結果

画像:MM総研

日本は、上図の通り、iPhoneの価格が安い。しかし、それを喜んでいられないが❷のiPhone指数世界24番目という低いランキングです。

同指数は値が小さいほどiPhoneが購入しやすいことを示しています。つまり、日本は「iPhoneが購入しやすい国とは言えない」ということです。

MM総研では、iPhone指数を、「iPhone 16の価格が年間の平均所得に占める比率」で計算。OECD加盟国以外はIMF(国際通貨基金)による1人当たりGDPを代替データを基に算出しています。

所得に対するiPhoneの価格を、より直感的にわかりやすく示すのが、picodi社のiPhone index 2024です。

iPhone Index 2024:購買力ランキング

Picod社も2018年から、毎年 iPhone index(iPhone指数)を発表しています。

Picod社の指数は、「何日働くと最新iPhoneが買えるか

具体的には、以下の数字をもとに指数が算出されています。

iPhoneの公式価格:最新のフラッグシップの基本バージョンの価格
平均賃金:各国のiPhoneのリリース時点での公式統計局のウェブサイトから取得

iPhone 16 Pro(128GB)の価格を基に計算されたiPhone Index 2024の結果は以下の通り。
※調査:picodi社 2024年9月9日発表

水色の横棒が短い国ほど、つまり、下から順に購買力が高い国となります。

画像:picodi

iPhone Index 2024の結果が示すこと

上記図からわかることをまとめています。

購買力1日はスイス

・平均的なスイス人は最新のiPhoneを買うのにわずか4日しか働かなくてよい
・2位は、アメリカで5.1日
・3位は、オーストラリアとシンガポールで5.7日

日本はランキング 23位

・日本は23位にランクイン。iPhoneを買うために12.4日働く必要がある
・1位のスイスと比べて、3倍以上働く必要がある
・各国先進国から見て、明らかに下位

iPhone Index ランキング推移

2024年2023年2022年
iPhoneiPhone 16
Pro (128GB)
iPhone 15
Pro (128GB)
iPhone 14
Pro (128GB)
1位スイス: 4.0日間スイス: 4.2日間スイス: 4.6日間
2位アメリカ: 5.1日アメリカ: 5.3日間アメリカ: 5.7日間
3位アメリカで5.1日カタール: 5.8日間オーストラリア
シンガポール
:5.7日間
日本12.4日間11.9日間10.2日間

上表は、iPhone Index ランキング推移表です。

常に、スイスがランキング1位です。しかも、年々、労働日数が減っています。

一方、日本はどうか、労働日数がどんどん増えています…🥀🥀🥀もう少し前の年から調べてみると、以下のように推移しています。

2023年: 11.9日間 (iPhone 15 Pro, 128GB)
2022年: 10.2日間 (iPhone 14 Pro, 128GB)
2021年: 10.2日間 (iPhone 13 Pro, 128GB)
2020年: 9.8日間 (iPhone 12 Pro, 128GB)
2019年: 8.4日間 (iPhone 11 Pro, 64GB)

結果が示すこと

平均賃金に対するiPhoneの価格が相対的に高くなってきているということはどういうことか?

日本でもインフレに伴い、名目上の賃金は上昇していますが、それ以上に物価の伸びや為替の円安進行などの影響が大きく、賃金上昇が追いついていないということです。これはiPhoneに限った話ではありません。すべての商品について言えることでしょう。

どんどん進む「日本の貧乏国化」。現在の日本の実態を見誤らないためにも知っておきたい事実です。

最新iPhoneを安く購入するには

最新iPhoneを安く購入するには

iPhone16の価格はiPhone16(無印・128GB)で124,800円、最上位機種であるiPhone16(ProMax・512GB)で219,800円。とても高い買い物です。

しかし、新しい機種に乗り換えていきたいなら、「新型iPhoneをできるだけ安く買って、リセール価値が高い1年後の売却を繰り返す戦略を用いれば、「機種代を実質的に数万円で抑える」ことも可能です。

最新iPhoneを毎年安く買う戦略

❶最新iPhoneは、Appleギフトカードのポイント還元キャンペーンを利用して安く買う
❷旧iPhoneを高値で売る(購入したら、高値で売るための大作は抜かりなく)

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キャリア乗り換え(MNP)で安く乗り換える戦略も使うべし。もちろん、通信費が安いキャリアに乗り換えることが前提です。

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