大きな株価下落に見舞われた、2024年4月弟3週の日経平均。
2カ月半ぶりに一時、37,000円を割れる下落を見せ、終値は38,079.70円。
日経平均株価の最高値41,087.75円(2024年3月22日)からの下落幅は、41,087.75円 – 38,079.70円 = 37,068.35円となっています。年初から最高値の上昇の半分は下落したことになります。
新NISAを機に投資を始めてた人には、初めての大きな試練。ネットでは、「追証」「終わった」「投資引退」といった声も見受けられます。追証などで損失が確定してしまった方は致し方ありませんが、ここで投資を辞めてしまってはいけません。
私の投資経験を通じて、学んだ最も大事なことは「信じて持ち続ける」ことです。将来を信じられる銘柄を購入したら、よほどのことがない限り、その将来を信じて持ち続けることです。
目次
日経平均:振り返り
2024年、新NISAと開始と共に、投資を始めた方、投資額を増やした方にとっては大きな試練。日経平均は2024年年初来、7,623円の上昇を見せましたが、現時点では、その半分を失う下落を見せました。
日本と言う国は、ついてない国だなと思うのは、「タイミングが悪い」ことが多いと感じてしまうからです。
これが新NISAが2023年に開始であれば、多くの人がもっと大きな投資の恩恵を受けられたはずです。また、2022年の開始であれば、積立投資であれば、コツコツと安いところを広い、その後の、上昇の恩恵を受けられました。
このような事態は、コロナ中開催となった「東京オリンピック」についても当てはまります。本来得られた経済効果が得られませんでした。
確かに、世界情勢・株価はどうなるかはわかりません。しかし、タイミングが悪い国だと思っておいた方がいいかもなぁ、と思っています。
年 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値※ | 前年比 | 前年比% |
---|---|---|---|---|---|---|
2024年 | 33,193.05 | 41,087.75 | 32,693.18 | 37,068.35 | 3,604.18 | 10.8% |
2023年 | 25,834.93 | 33,853.46 | 25,661.89 | 33,464.17 | 7,369.67 | 28.2% |
2022年 | 29,098.41 | 29,388.16 | 24,681.74 | 26,094.5 | -2,697.21 | -9.4% |
2021年 | 27,575.57 | 30,795.78 | 26,954.81 | 28,791.71 | 1,347.54 | 4.9% |
2020年 | 23,319.76 | 27,602.52 | 16,358.19 | 27,444.17 | 3,787.55 | 16.0% |
※2024年の終値は2024/4/19
投資で最も大事なのは「信じて持ち続けること」
先の章では悲観的なことを書きましたが、それでも、投資はやめてはいけません。冒頭でも書いた通り、様々な投資の失敗を経験して、投資で最も大事だと思うのは「信じて持ち続けること」だからです。
さらに言えば、「信じられる投資先を見つけられるか」です。「信じられる投資先」を見つけられると、迷いはなくなり、「信じて持ち続けられます」。信じて待つができるようになると、驚くほど、投資ストレスも減ります。
「信じる投資先」がわからず大損した投資初期時
私は、元々投資は個別株投資から始まりました。キャピタルゲインを狙う投資です。
キャピタルゲイン:持っている資産を売ることで得られる売買差益のこと
インカムゲイン :投資信託を持ち続けることで得られる分配金のこと
残念ながら、私は、短期売買でキャピタルゲインを狙う、投資の才能はありませんでした。どれだけ損したか… 失ったものは大きいです。この当時は、長期で信じられる銘柄なんて考えてもいませんでしたし、それを見極める力もありませんでした。勉強すれば売買で儲けられるようになると思っていました。信じるべきものが間違っていました。
信じられる投資先を見つける
投資の基本は、「安く買って、高く売る」ですが、これがとても難しい。誰も将来のことはわかりません。
投資のプロが運用するアクティブファンドが、インデックスファンドに勝てないことがそれを物語っています。となれば、個人投資家が、何十年も信じても持ち続けられる「投資先」を見つけることが、いかに困難かは言うまでもありません。初心者ならなおさらです。
では、何なら信じられるのか?
私が行きついた先は、「全世界」「先進国」「米国」の長期的経済成長でした。人類の歴史は、経済成長の歴史です。これらなら、一時的に低迷することはあっても、長期的には右肩上がりで成長するはずだと信じられました。
結果、さんざん、損失を被り行きついた、株式投資の投資スタイルは、投資の王道である「株式投資の王道:長期・積立・分散投資」でした。以来、eMAXIS Slimシリーズの投信を買い、コロナショック等、暴落が来ても、「信じて持ち続ける」を続けています。
積立投資に切り替えると
積立投資を主軸にして、考えが全く変わったのは、値下がりをタダタダ恐れておろおろするのではなく、値下がりすれば「たくさん買える」という考えができるようになったことです。
暴落時に買い増すことが、その後の反転時上昇時の収益を加速させます。この経験を何度か経験すると、ちょっとの暴落で売る必要はないと、「腹が据わります」。
インフレ時代、投資しないことがリスク&機会損失
インフレの時代、現金・普通預金などで持っているだけでは資産が減る時代です。投資リスクが怖いからといって、現金・普通預金で持っていては、実質的な価値は減っていきます。
また、投資をしないは「機会損失」となります。これは、投資で売買を繰り返している人にも言えることで、売買を繰り返していると、資金を金融市場に投じていない期間と言うものが発生します。この期間が「機会損失」となる可能性があるということです。
「信じて持ち続ける」のリスクを腹落ちして学んだのは、実は、仮想通貨(ビットコイン)でした。仮想通貨投資は、価格の暴落も上昇もとても速い。つまり、一度利益確定して、買い戻そうとしている間にみるみる価格が上がってしまい買えなくなるのです。このような機会損失が簡単に経験できます。
また、「信じられるものに投じる」ことの大切さも、腹落ちして学ばされました。ビットコイン/イーサリアムと、それ以外のアルトコインを見れば、その差は明らかです。仮想通貨は、ビットコイン4年の投資サイクルがあるので、4年でバブルも暴落も経験できます。
ビットコインは、4月20日に4回目の半減期を迎えましたが、4年で価格が10.8倍です。2020年5月12日に100万円分買って、持ち続けていれば、1080万円になりました。
半減期 回数 | 日付 | 経過日数 | BTC価格($) | BTC価格(円) | 上昇倍率 | 報酬 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2012年11月28日 | $12.31 | 約1300円 | 50→25BTC | ||
2 | 2016年7月9日 | 1,319日 | $650.63 | 約5万円 | 38.4倍 | 12.5BTC |
3 | 2020年5月12日 | 1,403日 | $8,517 | 約91.5万円 | 18.3倍 | 6.25BTC |
4 | 2024年4月20日 | 1,439日 | 約63,900 | 約988万円 | 10.8倍 | 3.125BTC |
5 | 2028年4月17日ごろ? | 1.5625BTC |
株式投資では、ここまでの上昇は難しいですが、NVIDIA、GAFAなども長期で保有していれば凄い上昇となりました。
あなたは、先の将来、何なら信じられますか?何が伸びると思いますか?まずは、そこから考えてみましょう。
最後に
「信じられる投資先」を見つけて、持ち続けましょう。そうすれば、いつか、かならず報われます。
信じる投資先なら、毎日、価格をチェックする必要もありません。
人生、チャレンジしないと成功はありません。投資においても同じです。若いうちに成功すれば大きなお金を長期間投資に回すことができ、運用益が大幅にアップするし、ビジネスで失敗をしてもやり直しがききますので。