マネックス証券、NISA口座での クレカ積立の還元率を最大2.2%に。新NISAに向け、SBI・楽天の二強とは異なる戦略

マネックス証券が、「マネックスの全力NISAシリーズ第1弾」としてNISA口座でのクレカ積立のポイント還元率を最大2倍となる2.2%にアップするキャンペーンを開催中です。

通常、証券会社のクレジットカードの投信積立の還元率は、0.5~1.0%。
これに対し、マネックス証券はこれまでも1.1%で他をリードする還元率でしたが、この度、NISA口座のクレカ積立に対しては、還元率を1.5~2.2%にUPします。

積立投資にはマネックスカードが必要です。でも、マネックスカードは特に投資をしない方も持っててお得。高還元率チャージに利用できます。この点についても合わせて紹介します。

キャンペーン概要

キャンペーンで適用される還元率は以下のようになっています。

通常の
ポイント還元率
期間中の
ポイント還元率
適用期間
2023年10月以降
マネックス証券のNISA口座を開設
1.1%2.2%2023年10月2日(月)~
2024年9月30日(月)
2023年9月まで
マネックス証券のNISA口座を開設
1.1%1.5%2024年1月4日(木)
~2024年9月30日(月)

たまるポイントは、マネックスポイントです。

新規は1年間、既存は9カ月間という適用期間があるので、キャンペーンで獲得できる最大ポイントは以下のようになりますね。

新規:5万円✕12カ月✕2.2%=13,200ポイント
既存:5万円✕9カ月✕1.5%=6,750ポイント

個人的には、還元率UP対象が「NISA口座だけ」というのが残念です。私は、マネックス証券でも積立投資をしていますが、通常の課税枠。通常の投信積立枠でも還元率UPを適用してくれると嬉しかったです。

なお、以下のようなキャンペーンも開催中です。

積立カードは「マネックスカード」

上記高還元率でクレカ積立をするには、マネックスカードが必要です。
マネックスカードの申込みには、マネックス証券の証券総合取引口座が必要です。口座開設後にマネックスカードを申し込めます。手続きはすべてオンライン上で完結します。

マネックスカードは、マネックス証券でクレカ投資をしなくても、持ってて「お得」クレジットカードです。使い道は「ファミペイチャージ」!
ファミペイチャージができるカードはJCBブランドに限定されますが、ファミペイにチャージできるクレジットカードとしては高還元の1.0%です。

具体的にどのぐらいお得か、及び、私のカード活用方法は以下の記事で紹介しています。

【新NISA対決】SBI証券 VS 楽天証券 VS マネックス証券

SBI証券と楽天証券のNISA対応は?

証券会社にとって、2024年から始まる新NISAの顧客獲得は極めて大事です。2024年以降、年間の投資額・投資回数が少ない方は、あえて課税口座で取引をする必要がなくなります。課税口座での取引は確実に減ります。証券会社は、何としてもNISAユーザを増やさなければなりません。

SBI証券と楽天証券は、2023年9月22日、2024年からはじまる新しいNISAで、国内株式、投資信託の手数料無料に加え、新たに、米国株式・海外ETFの取引手数料を無料にすることを発表しました。

ちなみに、マネックス証券のNISAも、国内株式、米国株式、中国株式とも、実質0円(米・中国株は恒常的に全額キャッシュバック)。

しかし、マネックス証券は、SBI証券・楽天証券という2強を前にすると、投資家に与えるインパクトが薄い…
と言うわけで、マネックスの強みで「クレカ投資の還元率の高さ」をさらに強く打ち出すキャンペーンを打ってきた、ということになるのではないでしょうか。

ユーザとしては、償還会社同士が競争して、ユーザにメリットがある施策を打ち出してくれるのは大歓迎です。