楽天カードが、11月請求分から、ポイント還元を「合算額の1%」から「都度支払い額の1%」へ変更することを発表しました。
楽天カード利用獲得ポイント計算方法変更のご案内
ポイント付与の計算方法の変更により、都度、端数切りが発生するので改悪です。今回の改悪で、100円未満の決済は切り捨てとなります。少額決済が多い人ほど、改悪のインパクトは大きくなります。
前回は、同じく、ポイント付与額の計算方法を、「消費税込み」から「消費税抜き」にする変更が行われましたが、地味にコツコツ改悪が続いています…🥀
甘く見てはいけない、端数の切り捨て
1%還元なら、どのクレジットカードもお得は同じ。そう思って利用していたら、大きく損をしている可能性があります。
以下の3枚のカードはどちらも1%還元です。
しかし、仮に、999円を決済したらどうなるか?付与されるポイントには大きなさが開いてしまいます。
1%還元カード | 999円の決済時の付与ポイント |
---|---|
❶100円ごとに1円相当のポイントを還元 | 9ポイント |
❷200円ごとに2円相当のポイントを還元 | 8ポイント |
❸1000円ごとに10円のポイントを還元 | 0ポイント |
このような状況が、都度、しかも、毎月、毎年と重なっていくと大きな差となってしまうことは、容易に想像できます。
クレジットカードの利用回数は多くても、コンビニなどでの少額の買い物割合が多い場合、❸のカードの場合、月の請求額は多くとも、ほとんどポイントがつかないということが起こり得ます。
よって、少なくとも頻繁に使うメインカードは、表面上のポイント還元率をおさえるだけでなく、以下の4点をセットで認識しておく必要があります。
還元率 :還元率はいくらか
ポイントのつくタイミング:「都度」か「月合算」か
税金への対応 :「税込」か「税抜」か
いくらの利用で :いくらごとにポイントがつくのか
主要クレジットカード:ポイント計算方法調査
ポイント付与の計算方法が、「都度」か「月合算」か?
楽天カードの改悪をきっかけに調べてみました。
以下は、全て、年会費無料の一般カードの基本的な還元率です。
カード | 還元率 | 合算/都度 | ポイント計算方法 |
---|---|---|---|
リクルートカード | 1.2% | 【合算】 | 毎月の利用金額合計の1.2%に対して小数点第1位以下を切り捨てたリクルートポイント |
三井住友カード | 0.5% | 【合算】 | 毎月のカード利用合計の合計200円(税込)ごとに、1ポイントのVポイント |
PayPayカード | 1.0% | 【都度】 | 200円(税込)ごとに2%のPayPayポイント |
dカード | 1.0% | 【都度】 | 100円(税込)ごとに1 dポイント |
au payカード | 1.0% | 【都度】 | 100円(税込)ごとに1Pontaポイント |
楽天カード | 1.0% | 【合算】 ⇒【都度】 | ※2023年11月~ 100円(税抜)ごとに1楽天ポイント |
上記を見ると、リクルートカードは、還元率的にも、ポイント計算の観点からもポイントが貯まりやすいカードと言えます。
一方、PayPayポイントが人気の、PayPayカードは、かなりポイント還元率が渋い…
個人的には積極的に使うカードではないとの判断。カードは持っていますが、基本、使っていません。
ちなみに私のメインカードは三井住友カードゴールド。毎月マイ・ペイすリボ利用を利用することで、基本2.0%還元で利用中。月の合算でポイントがつくのでポイントが貯まりやすいです。
皆さんも、ご自身のメインカードがどのような仕組みでポイントがつくか、確認の上、ご使用くださいませ。