Psychology of Market Cycle(サイコロジーマーケットサイクル)は、投資家の心理変化を市場サイクル(チャート)で示したもの。

景気後退・株式暴落で市場が浮き沈みしたとき、多くの投資家が直面する感情のローラーコースターな状況をうまくまとめています。

株、ビットコインなどの金融市場は、サイコロジーマーケットサイクルにに沿って、バブル、バブル崩壊を繰り返しています。

仮想通貨に限ったルールではありませんが、人の投資心理と相場(価格形成)のサイクルを理解することは、投資対象の点底判断や、冷静な売買に役立ちます。

[スポンサーリンク]

株価サイクルと投資家心理

The Psychology of Market Cycles

仮想通貨は値動きの早い市場です。

底値にあると、怖くて買えず、しかし、価格が上昇し、イケイケどんどんになってくると、途端に新規買いや買い増しをしたくなります。

投資家なら、このような経験は少なからずあるのではないでしょうか。

株価の変動によって、投資家心理はめまぐるしく変わります。そして、絶頂から暴落の過程で投資家心理は以下のように変化していきます。

株価サイクルと投資家心理

1. Euphoria(陶酔)
2. Complacency(陶酔、独りよがり)※間違った買い
3. Anxiety(不安)
4. Denial(拒否)
5. Panic(パニック)
6. Anger(怒り、自暴自棄)
7. Depression(降伏、意気消沈)
8. Disbelief(懐疑)
9. Hope(希望)
10. Optimism(楽観)
11. Belief(確信)
12. Thrill(スリル)  →再び、「1」へ

今のターゲットとする金融市場は、この心理サイクルを鑑みた時に、どの位置にあるのか?

心理サイクルと、価格チャートを見比べて投資すると、最悪のタイミングで投資することが避けられます。

相場は「懐疑」からスタートする

バーゲンハンター

通常、相場サイクルは、8. Disbelief(懐疑)からスタートします。

バーゲンハンター”ジョン・テンプルトン”の相場格言

相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、
幸福感の中で消えていく

これは、米著名投資家ジョン・テンプルトンの有名な言葉です。
テンプルトン氏の投資手法は「バーゲンハンター」。悲観の極みで投資をするという手法です。

世界一流のバリュー投資家として尊敬され、グローバル投資を創始し、50年にわたって市場平均をアウトパフォームしたことで広く知られています。

良書:テンプルトン卿の流儀

テンプルトン氏の投資手法をまとめた本が「テンプルトン卿の流儀」。
「悲観の極み」で投資するという最も有名な原則を詳しく述べたうえで、テンプルトン卿が「悲観の極み」の時点をとらえて成功につなげるために生涯を通じて用いてきたテクニックが解説されています。

バーゲンハンターの神髄を、本書で学んでおくことは、投資をする上で、高い価値があるでしょう。

最後に

今回は、投資を行う際に、冷静に売買タイミングを見極めるのに役立つ「サイコロジーマーケットサイクル」について紹介しました。

イケイケどんどんの最終局面になって買ってしまわないように、市場の価格局面判断にお役立てください。

皆様へのお願い🙏

本記事が少しでもお役に立ったなら、記事を書く励みになりますので、Twitterフォローしてもらえると嬉しいです。新規記事公開時にお知らせいたします。