日経平均6万円・史上最高値更新 | 新NISAなら売却で投資枠が復活。今売るべきか? 利確前に確認したい3つのポイント

2026年、日経平均株価はついに6万円台へ——

新NISAで日本株や投資信託を持っている人の中には、
「かなり利益も出ているし、そろそろ一度利確してもいいのでは?」と考え始めている人も多いでしょう。

たしかに、新NISAでは、商品を売却すると「非課税保有限度額が翌年以降に復活」しますが、
この仕組みを“自由に売買できる制度”だと考えるのは、やや危険
です。

最低限、利確前に確認しておきたいポイントを、私なりにまとめます。

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なぜ今、「利確したい」と感じるのか

2026年5月の日本株市場は、「日経平均6万円時代」が本格化した歴史的局面となっています。

特に5月22日の日経平均株価は、
• 前日比 +1,654円
• 終値 63,339円
まで上昇し、終値ベースで過去最高値を更新しました。
2026年春以降、日本株市場は「日経平均6万円時代」に突入しています。

相場が大きく上がると、多くの人はこう考えます。
• 「もう十分上がったのでは?」
• 「利益が消える前に確定したい」
• 「一回売って、下がったら買い直したい」

これは自然な感情です。
含み益が大きくなるほど、「増やしたい」より「減らしたくない」という気持ちが強くなります。

「新NISAは売っても枠が戻る」の本当の意味

新NISAでは、売却すると非課税保有限度額が翌年以降に復活します。
ただし、ここには重要な条件があります。

1️⃣ 戻るのは“利益込みの金額”ではない

ここは、新NISAで「うっかり勘違い」が発生しやすいポイントです。

例)100万円で買った投資信託 → 200万円に値上がり
これを売却した場合、翌年戻る復活枠は、購入額の「100万円分」です。

⚠️増えた利益分まで非課税枠が増えるわけではないのは当然の話ですが、
含み益が大きくなっている局面では、
「200万円売ったのだから、200万円分の枠が戻る」→ 「戻った枠で次は何を買おうか」
と、うっかりと「利益も含めて枠が戻るような錯覚に陥りやすい」点に注意が必要です。

2️⃣ 枠が戻るのは「翌年以降」

2026年に売却した場合、復活するのは2027年以降です。

新NISAの年間投資枠は、「年間360万円」の上限は変わりません。
つまり、枠が復活しても、その年に買い直せるわけではない

その結果、
• 買い直しのタイミングを逃す
• より高値で入り直す
• 結局、現金のまま動けなくなる
といったケースも起こり得ます。

さらに注意したいのが、「NISA枠が戻るまで待てず、課税口座で買い直す」ケースです。
ここで、購入後に株価が下落すると、含み損を抱えたまま動けなくなります。

「売ればまた柔軟に入り直せる」と安易に考えがちですが、
実際には“時間差”と“年間枠制限”があることは、しっかり理解しておきたいポイントです。

【投資あるある】一番難しいのは「売った後」の「買い戻し」

いったん利確して、下がったら買い戻せばいい——
これは理屈としては正しいです。ただ実際には、これが難しい。

恥ずかしながら、私はこれで何度チャンスを失ったかわかりません…

よくある失敗パターン

🟢売った後さらに上昇
「高すぎる」と思って売ったのに、その後さらに上がる。
→ 結局、もっと高値で買い戻す
→ 高値で買い戻した直後に調整が入る
→ 結果的に含み損を抱える

🟢売った後急落。しかし怖くて買えない
「下がったら買う」と思っていても、実際に暴落すると怖くなる。
→ 現金のまま置いてしまう

🟢結果的に“市場にいない時間”が増える
長期投資で重要なのは、「安く売り高く買う」よりも、市場に長く居続けること

売却中は、その後の上昇を受け取れません → 機会損失

利確していいケースもある

もちろん、利確が悪いわけではありません。
例えば以下のようなケースは合理的です。

1️⃣ 数年以内に使う予定がある
住宅購入/教育費/計画的な旅行/老後/医療費準備など

2️⃣ 株の比率が高くなりすぎた
適切なリバランスは、「感情的な利確」ではなく、「資産管理」

3️⃣ 商品の見直しをしたい
• 古い商品・シンプルなポートフォリオ化への整理したい
• 長期保有向きの商品へ乗り換えたい

⚠️注意したいのは「なんとなく利確」→「自分も売るべきではない」

慎重になりたいのは、“計画”ではなく、“一時の相場や人の意見に反応しての売買”です。

「SNSでみんな利確してるし、NISA枠戻るし売っていいよね」といった売買です。

日経平均6万円という日本だけのニュースで、感情に流されて「自分を売ってしまわないこと」が大事です。

【まとめ】新NISA:利確前に確認したい「3つのこと」

「新NISAは売っても枠が戻る」は事実です。
しかし、それだけを理由に気軽に利確するのは危険です。

もともと、新NISAは、「長期で資産形成を続けるための制度」です。
短期売買を繰り返すための制度ではありません。

利確前には以下を確認しましょう。

1️⃣ 売ったお金は、いつ何に使うのか
2️⃣ NISA枠の復活ルールを理解しているか
3️⃣ その判断は“計画”か“感情”か

日経平均6万円は大きなニュースですが、本当に見るべきなのは「相場」ではなく、
• 自分のお金の使い道
• 投資期間
• リスク許容度
• “今売る理由”が、自分の計画に基づいているのか。

まずそこを確認することが、新NISA時代ではとても重要なのではないでしょうか。