投資で最も重要なのは「信じて持ち続ける」。「信じられる投資先」を見つけてリスクを取り続けること。ではどうやって?

大きな株価下落に見舞われた、2025年4月の日経平均。
2025年の株式相場は、2025年1月7日の最高値から40,288.80円から下がり続け、で2025年4月7日に年初来安値30,792.74円を記録。しかし、2025年5月26日現在、4万円台まで回復してきました。

投資経験の浅い、新NISA組など、投資初心者にとっては「投資なんてコリゴリ」と、積立投資をやめてしまった人もいるかもしれません。

しかし、私の経験上、投資で最も大切なのは、大局を見極めた上で、「信じられる投資先」を見つけて、リスクを取りながら“持ち続ける”ことです。

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日経平均の現在地:2025年の振り返り

2024年7月11日に日経平均が史上最高値 42,426.77円 を記録して以降、市場は幾度かの調整を経験してきました。

2025年の株式市場

年月日何があったか
1月7日年初来高値40,288円。生成AI関連などへの楽観から上昇
4月初旬トランプ大統領による「相互関税発表」で急落開始
4月4~7日一時30,792円前後に暴落(4月7日、約9%下落)
5~6月関税停止の知らせや米追加緩和観測で反発
6月27日日経平均、再び、4万円台を回復

相互関税ショック、新NISA組に大きな試練

相互関税ショックに伴う株式市場大幅下落で、2024年~2025年に新NISAで投資を始めた方にとっては、初めての大きな下落と向き合う試練となったことでしょう。SNSでは「追証」「退場」「投資引退」といった言葉も飛び交いました。

しかし、長期投資を前提としたインデックス投資をしている場合、ここで手放すのは、極めて“もったいない”判断 となるのが「投資の常」です。

ただし、日本という国は、「タイミングが悪い国」という点は覚えておきたいというのが私の考え。
・新NISA:最高値圏で制度スタート
・東京オリンピック:コロナ禍開催、無観客での開催→本来得られた経済効果が得られず…

確かに、世界情勢・株価はどうなるかはわかりません。
しかし、「タイミングが悪い国」という心構えでいた方が、リスク軽減できると考えます。

【確認】日経平均株価:2020年~

始値高値安値終値※前年比前年比%
2024年39,945.4240,288.8030,792.74
2024年33,193.0541,087.7532,693.1837,068.353,604.1810.8%
2023年25,834.9333,853.4625,661.8933,464.177,369.6728.2%
2022年29,098.4129,388.1624,681.7426,094.5-2,697.21-9.4%
2021年27,575.5730,795.7826,954.8128,791.711,347.544.9%
2020年23,319.7627,602.5216,358.1927,444.173,787.5516.0%

「信じて持ち続ける」ことの重要性

投資で最も大事なのは「信じて持ち続けること」

私自身、さまざまな投資の失敗を経験しましたが、そこで学んだ最も重要なことは「信じて持ち続けること」

もう少しブレイクダウンすると、次の3点になります。

❶大局を見極め、
❷信じられる投資先を見つけて、
❸信じて、リスクを取り続けること

なぜ信じることが大切なのか?

・信じられる投資先があると、迷わない
・短期の暴落でも焦らなくなる
・市場を「味方」にできる

「信じられる投資先」を持つことで、日々の価格変動に一喜一憂せず、長期視点で投資と向き合えるようになります。

投資初期の失敗:信じる先がわからなかった頃

私が投資を始めた頃は、個別株でキャピタルゲインを狙ってばかりいました。短期売買を繰り返し、結果として大きな損失を出しました。

インカムゲインや長期視点という考えはほぼ皆無。「安く買って高く売る」ことしか頭にありませんでした。
「成功した投資家の投資手法を勉強すれば売買で儲けられる」思っていたのも大きな敗因だったと思います。

細かなテクニックを学ぶことなど、今となっては、どうでもいいことというよりむしろ「悪」。神経をすり減らす投資スタイルは、私にhは全くの不向きでした。

株式投資で儲ける2つの方法

キャピタルゲイン:持っている資産を売ることで得られる売買差益のこと
インカムゲイン :投資信託を持ち続けることで得られる分配金のこと

行き着いた投資先:「全世界・先進国・米国」

「何を信じられるか?」と自問を繰り返した末に、私がたどり着いたのは次の3つでした:

・全世界株式
・先進国株式
・米国株式

これらの市場は、経済成長の歴史と歩みを共にしており、短期での上下はあっても、長期的には右肩上がりの成長が期待できると信じられました。

投資の王道へ:「長期・積立・分散」

回り道をした挙句、結局、たどり着いたのは、投資の本で一番最初に学ぶ「投資の王道」スタイルでした。

・長期投資
・積立投資
・分散投資

現在は「eMAXIS Slim 全世界株式(通称:オルカン)」をコツコツ積み立て中です。

積立投資に変えて見えた景色

腹を据えて積立投資を始めると、“下落=チャンス”という発想に変わりました。

・下落時には多くの口数が買える
・暴落後の回復でリターンが伸びる
・「下がったら売る」の思考から卒業できる

この経験により、市場への恐怖心がかなり減りました。

インフレ時代、「投資しない」ことが最大のリスク

インフレ時代、投資しないことがリスク&機会損失

2025年現在、日本でもインフレ率が2%台で定着しつつあります。銀行預金に眠らせているだけでは、“実質的な価値”が目減りしていく時代です。

また、売買を繰り返す投資スタイルでは「市場にお金を置いていない時間」が生まれます。これが意外と大きな機会損失になり得ます。

ビットコイン投資で学んだ「信じること」の真意

実は、私が「信じて持ち続ける」の本質を最も体感したのは、ビットコイン投資でした。

投資先を見極める:設計思想を信じられるか BTC 2017年 10万円 → 2025年6月:1,550万円
大局・サイクルを見る・学ぶ:半減期ごとに価格が跳ね上がる「4年サイクル」
メンタル鍛練:欲張りすぎると、価格上下動に精神が耐えられない(身の程を知る)
機会損失を学ぶ:一度売ってしまうと、怖くて買い戻せない。いきなり急騰、未保有で🥀

ビットコインは、上記を学ぶ場となりました。

この経験から、「信じて持ち続ける」ことが最強の戦略になるケースがあると腹落ちしました。

投資のサイクルの体感・相場下落時の精神訓練の重要性

株式相場の数倍~数十倍のペースで動く値動きを見、そして、大大暴落に耐えたことが、「投資のサイクルの学び経験」「下落相場でのメンタル鍛練」になりました。

今現在においても、”少額投資”で、仮想通貨の値動きについていく(耐えていく)ことを学ぶのは、「投資の鍛練」になるのではないでしょうか。

あなたは何を信じられますか?

未来は誰にもわかりません。しかし、「これは伸びる」と信じられる対象があるならば、そこに賭けてみる価値はあります。

・世界経済?
・テクノロジー企業?
・ビットコイン?

投資においては、最も簡単でありながら難しいのが「持ち続けること」です。「持ち続ける訓練」は大事です。
まずは、自分が「信じられる」ものを考えることから始めてみましょう。

最後に

投資で成果を出すには、「大局を見極め、信じられる投資先を見つけ、愚直に持ち続ける」ことが何より大切です。

焦らず、投げ出さず、信じて積み上げていけば、いつか必ず報われる瞬間が訪れます。
価格を見るたびに不安になるような投資先ではなく、価格を見なくても信じられる投資先を探しましょう。

人生も投資も、成功のカギは「信じて続けること」。
今がどんな相場であれ、それが未来への一歩になると信じて、今日も投資を続けていきましょう。