SVB破綻以降のビットコインの上昇は本物なのか?検索数・F2S・時価総額 の変化に見る現状

ビットコイン(BTC)が急騰しています。

2026年9月22日現在、ビットコインは1BTC=約8万5,000ドル、約1,350万円の水準まで上昇しています。9月21日には一時8万7,363ドルまで上昇し、8カ月ぶりの高値をつけました。

9月18日の安値は約7万6,300ドルだったため、わずか数日で約14.5%上昇した計算になります。

では、なぜビットコインは急騰したのでしょうか。

私のポートフォリオにとって、ビットコインを含む暗号資産は重要な資産。
現状を確認しておきます。

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ビットコインの現状(チャート確認)

ビットコインを含む暗号資産は、急騰も物凄いけど、暴落も物凄い。

直近では急騰を見せてはいますが、
史上最多圏は2025年9~10月につけた約12万6,000ドル(約1年前)。
現在の8万5,000ドル台は、その史上最高値圏からは38.2%の戻しを達成したところであり、最高値はまだまだ遠い位置にあります。

これは「円建て」チャートでも同じです。

ビットコイン、高騰の背景

今回の高騰の背景を簡単にまとめると次のようになるでしょう。

「ETFへの資金流入」
+「ショートカバー」
+「米国債利回りの低下」
+「原油価格の下落」
+「リスク資産への資金回帰」
+「暗号資産の制度整備への期待」

という複数の要因が重なった結果でしょう。

以下、補足します。

米国のビットコインETFに大量の資金が流入

今回の上昇を考えるうえで、特に重要なのが米国の現物ビットコインETFです。

9月21日には、米国のスポット型ビットコインETFに合計約9億9,900万ドルの資金が流入したと報じられています。

なお、9月4日にも、米国のスポットビットコインETFには約7億3,090万ドルの資金が流入。
1日としては1月14日以来最大の流入額となりました。

9月の資金流出局面から一転して、機関投資家による買いが戻ってきた格好です。

今後もETFを通じて株式市場の投資家や機関投資家の買いが相場を支えるか?

ここが今回の相場を見るうえで非常に重要なポイントでしょう。

空売り勢の買い戻しが上昇を加速

価格が急騰する局面でもう一つ重要なのが、ショートカバー

ショートは買い以上に「値を戻るのを待つのは愚策」なので、以下の連鎖が起こります。

価格上昇
→空売り勢が買い戻す
→さらに価格が上昇
→別の空売り勢も買い戻す

今回の急騰でも、こうしたショートポジションの解消が上昇を加速させました。

リスク資産に資金が戻った

今回のビットコイン上昇は、暗号資産市場だけを見ていては理解しにくい部分もあります。
背景には、米国市場全体のリスク選好があります。

9月21日は米国株も大きく上昇し、S&P500は1.49%、NASDAQは2%超上昇しました。

同時に米10年国債利回りは5%を下回る水準まで低下しました。

一般に、米国債などの安全資産の利回りが上昇すると、株式や暗号資産などのリスク資産には逆風となりやすい。
反対に、金利上昇への警戒が和らぎ、国債利回りが低下すると、投資家がリスク資産に資金を戻しやすくなります。

今回のビットコイン上昇にも、こうした金融市場全体のリスクオンが影響しているでしょう。

原油価格の下落も追い風に

原油価格もビットコイン相場に影響しています。
原油価格が高騰すると、インフレへの警戒が強まりやすくなります。

インフレ懸念が強くなれば、米国の金利が高止まりするとの見方につながり、株式やビットコインなどのリスク資産にはマイナス材料になりやすいです。

ところが9月21日は原油価格が下落しました。

暗号資産の規制環境にも変化

米国では暗号資産をめぐる規制環境も重要なテーマになっています。

今回、米上院でCLARITY Actの前進が阻まれたことは、一時的にはマイナス材料と受け止められました。
それでもビットコインはその後上昇しています。

一方で、SECをめぐる規制環境の改善期待などが買い材料として意識されています。
ただし、規制については「すべてが好転した」という状況ではありません。

むしろ、規制をめぐる不透明感が残る一方、市場では暗号資産を金融市場の一部として取り込む流れが続いていると考えたほうが実態のかもしれません。

これらの理由を背景に、
9月22日9時時点では、ビットコインだけでなくイーサリアムやXRPなど主要暗号資産も上昇していました。
暗号資産市場全体への資金回帰しています。

今後のビットコイン、チェックポイント

個人的に意識しておきたいのは以下の点です。

🟢今後も価格 > 50週線を維持できるか
🟢米国債利回り
🟢FRBの金融政策
🟢原油・インフレ動向
🟢米国の暗号資産規制

以下、1番目の綱目を補足します。

今後も価格 > 50週線を維持できるか

チャート的には、短期的な値動きではなく、「中長期のトレンド」を見るうえで重要な「50週線」を明確に抜けてきました。
これは良い兆候です。

🟢50週線はなぜ大事?
1年は約52週。
つまり、50週線はざっくり言えば、「過去1年間の平均的な価格水準」を見るための指標。

ビットコインのような長期的なトレンドが大きく出やすい資産では、50週線が上昇トレンドと下落トレンドの境目として意識されます。
ここを明確に上抜けたことは、中長期的には上昇トレンドと判断されやすいからです。

これがトレンド転換なら、短期的な下落があったとしても、価格 > 50週線 を維持するなら、最高値からの暴落の大底を抜けたとみることができます。

よって、今後も50週線には注目しておきたいです。