
トランプ氏は22日、日本からの輸入品に課していた関税率を従来の25%から15%へ引き下げると明言しました。
これを受けて、金融市場は大きく変動。株式・為替はセオリー通りの動きを見せています。
状況を確認しておきます。
目次
まとめ:トランプ氏が関税を15%に引き下げで動いた金融市場
金融市場の動きは以下の通り。
短期的には以下のような動きを見せています。
※トレンドとして長期的な上昇が続くかどうかは「もう少し見極めが必要」
市場:主な動きと背景
株式:関税引き下げを好感。日経平均先物が急伸(4万円台回復)
為替:円高へ円高へ → ただし、今後、政局不安が強まれば円安へ
債券:利上げ観測強まり国債先物下落(金利上昇)
以下をもう少し詳しく見ておきます。
まずは経済から。
日本経済への影響(プラス)
✅ 輸出産業に追い風:これまで高関税で苦しんでいた自動車・機械などが恩恵を受ける。
✅ 日本企業の売上・利益拡大が期待され、業績上方修正の材料となる。
日本株式への影響(プラス)
✅ 輸出企業中心に株価上昇:「外需株」「景気敏感株」の企業に買い。セクターでは「輸送用機器」「電機」「精密機器」など
✅ 日経平均やTOPIXの上昇要因になる。
✅ チャート分析
・2024年から続いてきたレンジ相場を突破
・2025年6月の高値に越え → ここを確実に突破していけるかに注目
・ここを突破できれば、最高値、4.2万円ミドルが見えてくる
為替への影響(円高)
✅ 日本の貿易収支が改善→ 円買い圧力
✅ ただし、今後は以下の要因次第
・日本政局不安
・米金利
・トランプの他の政策
債券への影響(下落)
✅ 利上げ観測高まる → 国債先物下落(=金利上昇)
✅ チャート分析
・目下、10年物国債金利は最高値付近
今後の注目ポイント
上記で示したのは、短期的な動きです。
トレンドとして長期的な上昇が続くかどうかは「もう少し見極めが必要」です。
今後、見極めたいのは以下のような事項になるでしょうか。
✅ 石破首相の進退判断(報道では「近日中に判断する意向」)
✅ 米大統領選を前にしたトランプ氏の通商政策のさらなる変更
✅ 日銀の金融政策スタンスへの影響(利上げ加速か?)
日本経済にとって一見ポジティブな材料である「関税引き下げ」ですが、その裏に潜む政治リスクと金融政策の転換が、今後の日本市場の波乱要因となる可能性も否めません。
今後の動きからも目が離せません。
独り言
政治は表面から見ているだけではわからないと、経済に関する本を読むたびに感じる今日この頃。
表面だけに踊らされると、あまり良い結果となりません。
また、投資のテクニックなどを学ぶのも、私の場合は貪欲さが増し、チャートを見つめ続けるなど、投資に時間を浪費するばかりで、あまり良い結果につながりませんでした。
もっとコアな部分、大きな大局、セオリーを学ぶ方が大事だと感じます。