「戦略的にお金の使い方を考える」メリット ー富を増やさなければならないという”強迫観念から解放”され、幸せに生きる術

幸せをお金で買うー

「そりゃぁ、お金で買い物すれば幸せになるでしょ」と思った人は多いかもしれません。

確かに、お金がなければ、多くの場合、人は不幸になります。しかし、お金があれば幸福になるわけではない。年収が一定を超えるとほとんど幸福度は上がらないという、ノーベル経済学賞を受賞したカーネマンの研究は有名です。

「だったら、使い方を変えたら?」という発想のもと、幸せになる方法を教えてくれるのが、エリザベス・ダンさんの著書『「「幸せをお金で買う」5つの授業

私たちは「お金があるから幸せ」なのではありません。「いかにお金を使ってハッピーになるか=ハッピーマネーの使い方」を知り、実践すべきです。

「戦略的にお金の使い方を考える」メリット は極めて大きい。私が実践して、ストレスがなくなり、幸せになった術も紹介します。

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「幸せになるお金の使い方」を考える

私たちは、目の前にある欲しいものを買いに走ります。あるいは、購入する前に、製品の比較検討する人もいるでしょう。しかし、「それに支出して、本当に幸せにつながるか」という視点でお金を使っている人は多くはありません。

戦略的に「幸せになるお金の使い方」を考えるメリット

私たちは「お金をもっと稼ぐ方法はないか」と時間をかけていろいろ思案します。しかし、安く買う方法は調べても、戦略的に「幸せになるお金の使い方」を考えて消費している人は多くありません。

「幸せになるお金の使い方」を考える最大のメリットは、幸福になるために無限に富を増やさなければならないという強迫観念から解放されることです。これだけでストレスが減り、不幸度が減り、幸福度が増します。

「富を得ること」を考えるデメリット

私たちは生きるためにお金が必要です。そのために「富を得ること」を考えます。しかし、これがデメリットになることがあります。以下のことが研究で分かっています。

【人の傾向】お金の写真を見ただけで、孤独な活動を好むようになる
例)孤独な活動を好む
  友人との夕食よりも、料理の個人レッスンを選ぶ 等

つまり、富を得ることを考えただけで、人は他人を遠ざけるようになり、コミュニケーションから生まれる幸福を遠ざけてしまうことがあるのです。

確かに、強欲金持ち・守銭奴と言われる人たちは、自ら人を遠ざけます。そこまでいかずとも、欲深く、自分のことしか考えない人はこのような経験があることは、私たちの人間関係からも明らかですね。

より幸せになるお金の使い方

【書評/要約】幸せをお金で買う 5つの授業(エリザベス・ダン 著):より幸せになるお金の使い方 5つ

ものを買うことから経験を買うことへー
自分のために使うことから他人のために使うことへー
本書では、幸せにつながるお金の使い方として、「より幸せになるお金の使い方:5原則」が紹介されています。

より幸せになるお金の使い方 5つ

❶経験を買う
❷ご褒美にする
❸時間を買う
❹先に払って、後で消費する
❺他人に投資する

以下、❶❸❺を取り上げます。

❶経験を買う

経験は、後になって様々なプラスを自分自身に与えてくれます。 学びは自分のスキルとなりますし、旅行は脳を喜ばせ、歳をとっても思い出すだけで嬉しくさせてくれます。

私の趣味は、読書・旅行・運動(ジム通い)・サウナ。私のお金の使い方のほとんどが経験を買う「コト消費」です。

同じ読書でも、昔は、「本棚をお気に入りの本で満たすモノ消費」の傾向がありました。しかし今では、本は所有しません。私の読書の多くは、本の読み放題サブスク。Kindle UnlimitedAudibleで、自分の心に触れたこと・学んだことをメモって、アウトプットしたら手放します。所有から解放され、また、実際にはお金もかからなくなりました。

❸時間を買う

時間を買うは、適切に使うと簡単に幸福度を上げられます。「時短」につながり、その時間で別のことができます。

・移動にタクシーを使う
・食洗機、ロボット掃除機を買う
自宅をスマートホームにする
・FIREする

究極はFIREでしょう。FIRE実現者たちは、時間を手に入れることで、第2の人生をスタートさせ、さらに「幸せ」を得ています。以下の本は、FIRE実現者たちのリアルを知る良書です。

❺他人に投資する

自己満足消費をするより、利他的支出をした方が幸福になれることは研究でも明らかになっています。

家族・友達・知人のプレゼントを買うとき、なんだかちょっと嬉しい気持ちになりませんか?相手に喜んでもらえると思うと、自分のために同じものを買う時より気持ちが楽しくなります。

本書では、他人に投資するときにそのインパクトを強める3つの戦略として、「選択する」「つながりをつくる」「インパクトを与える」を紹介しています。

例えば、誰かのためにスタバのギフト券を購入。そして、その人と一緒にスターバックスで時間を過ごす。すると、ただ、ギフト券を贈るよりも、より大きな幸せを得ることができます。そして、相手にも覚えていてもらえます。つながりが得られ、かつ、インパクトも上がるわけです。

このような「他人に投資」は、金額が高額である必要はありません。むしろ、❶~❺の幸せになるお金の使い方の中でも、最も必要資金は少なく、幸せが得られます。

しかし、現実はー
ほとんどの人は、「他人への投資」にほとんどお金を割いていません。今年、人のために使った支出はいくらあるでしょうか?計算してみると、その少なさがわかるはずです。

私も、利他的支出が少ないことを自覚しています。積極的にやっているのは、神社・仏閣巡りでのお賽銭ぐらい(これは普通の方より、確実に回数は多い)。もう少し、積極的に、利他的支出を実践して、自分も幸せにしたいと思います。

【実践!】私の「幸せになるお金の使い方」戦略 – 人生を変えた本

私には、「お金の貯め方・使い方」のスタイルを大きく変えた、まさに、人生を変えた本があります。それが、ビル・パーキンスさんの『DIE WITH ZERO』です。

「お金を稼ぐ・富を得る」ことには、多くの場合、「苦痛」が伴います。しかし、本書を読んで、資産ゼロで死ねばいいという当たり前の事実に気づき、「戦略的に幸せになるお金の使い方を考える」ために、戦略自己資産シミュレーションを行い、「自分が当初想像していたほど多くを稼ぐ必要がない」と気づかされました。

これにより、、「富を最大化するレースから降りる」ことに対する心配がなくなり、生き方・稼ぎ方が大きく転換。ストレスが大きく軽減され、幸福度が増しました。

幸福になるために無限に富を増やさなければならないという「強迫観念からの解放」ー

人生にわたる資産シミュレーションをすることは、まさに、『「幸せをお金で買う」5つの授業』で著者が教える、戦略的に「幸せになるお金の使い方」を考えるの実践です。
長期にわたる資産シミュレーションをしたことがない方は、是非、実践してみてください。何か、人生を変える気づきが得られるはずです。

最後に

今回は、エリザベス・ダンさんの『「幸せをお金で買う」5つの授業』からの学びを紹介しました。

冒頭でも述べましたが「お金があるから幸せ」なのではありません。お金があるからこそ生ずる争いもあります。発想を変えて、「いかにお金を使ってハッピーになるか=ハッピーマネーの使い方」をもっと、探求して幸せになりましょう!