家庭の電気代値上げ、6月から14~42%。再び、家計負担に。今できる、値上げ対抗策

政府は16日、「物価問題に関する関係閣僚会議」にて、電力大手7社が申請していた家庭向け電気料金の値上げ幅を確定する査定方針を了承しました。

値上げは6月1日からとなる見通し。6月から新料金となる場合は、7月の請求から、電気代が高くなることになります。標準的な家庭の電気料金の値上げ幅は14〜42%になります。

政府は2023年冬に、一般家庭へのエネルギー負担軽減策を打ち、実際に家庭に請求される電気代は安くなりました。この効果で、2月検針分(1月利用分)の電気代は大幅に安くなりましたが、再び、6月検針分(7月利用分)我が家の再び高くなることになります。

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6月検針分(7月利用分)からの電気代値上げインパクト

経産省が16日に示した標準的な家庭における電気料金の値上げ率は以下の通り。
なかなかインパクトのある値上です…

北海道電力:21%
東北電力 :24%
東京電力 :14%
北陸電力 :42%
中国電力 :29%
四国電力 :25%
沖縄電力 :38%

政府は先だって、2月検針分(1月利用分)の電気代・ガス代の負担軽減策として、一般標準家庭で月5,000円、合計で1~9月まで45,000円程度の負担軽減を実施しました。
これにより、我が家の電気代は下がりましたが、電気代がUPすることになります。

項目内容毎月の軽減額
(標準家庭)
電気家庭向け1Kw当たり7円引き下げ2,800円
ガス代1㎥当たり30円引き下げ900円
ガソリン1リットル当たり、上限35円の補助を継続(今後、縮小予定)1,300円
LPガス企業の合理化支援

我が家の2年半の電気代を検証

電気代推移2023年

さて、ここからは、我が家の電気代がどのように推移したかを見ていきます。

直近2年の電気使用量・電気代の推移(電気代&使用料)

上記は、2020年10月から2023年3月までの2年間半における 我が家の直近2年間の電気代と使用料の推移を示したグラフです。

青色棒線 :電気代の推移
赤色折れ線:電気の使用量

今年の冬は、下半身を温める省電力な家電を購入し、エアコン使用料を減らすことで節電対策を実施。意識的な節電はさほどせずに電気代を減らすことができました。また、2月検針分からは、国の補助で電気代が安くなっています。また、国&電力会社の節電プログラムで「5,266円相当のポイント」をもらいました。

ただし、問題なのは、我が家は「冬より夏の方が電気代がかかる」家庭であること。理由は明確で、寝るときに冷房や扇風機をつけて寝ているからです。

これに、今回の電力会社の電気代値上げが覆いかぶさることになります。

直近2年の電気使用量・電気代の推移(単価&前年比)

毎月の電気代明細を見ると、必ずしも使用期間はピッタリ1か月(30日間、または、31日間)とは限りません。29~33日までブレがあります。
そこで、非常に単純ですが、基本料金も含む毎月の電気代を使用量で割って、どのように電気代の単価が上がっているか、確認しました。

これを確認することで、電気代の単価上昇、および、政府の負担軽減策の効果が明らかになります。

電気代推移2023年

結果は上図の通り。棒線・折れ線は以下を示しています。

青色棒線 :電気代単価(疑似的に、月の電気代÷使用量で計算)
赤色折れ線:使用料前年比
黄色折れ線:料金前年比

これを見ると、2022年8月までは、電気代の単価が右肩上がり。その後、高止まりがあって、2月検針分(1月利用分)からは、政府の補助効果で電気代の単価が大きく落ちています。

しかし、この補助金が出るのは、2023年9月利用分まで。追加の補助金がつかない場合は、大幅に電気代がUPすることになります。

一般家庭ができること:節電しかない

一般家庭ができることは節電しかない

一般家庭でできる電気代対策は、基本的には「節電」しかありません。
だからと言って、「節電」「節電」と家電の電源をON/OFFすることに執着しすぎると、生活のクオリティが落ちます。

生活の質を落とさず(むしろ向上させて)電気代上昇に対抗するには、以下のような取り組みができると思います。

❶新電力と旧電力、どちらが安いか確認して利用する
❷契約アンペアを見直す
❸電気代を可視化する
❹高還元率なクレジットカードで支払う
❺簡単に家電のON/OFFができるようにする(ホーム家電化)
❻古い家電は買い替える

新電力と旧電力、どちらが安いか確認して利用

2022年以来、電力自由化で安くなると「新電力」に切り替えた家庭が、電気代の安い「旧電力」に切り替えるという状況が起こりました。ここにきて、6月より旧電力値上でどうなるか?なので、注視をしておきたいところです。ちなみに我が家は現在「旧電力」を使っています。

契約アンペアを見直す

必要以上に大きなアンペアで電力会社と契約していると、その分電気代が高くなります。冬にたまにブレーカーが落ちるぐらいの契約の方が、つけすぎるとブレーカーが落ちるかも!という危機意識が働き、電気の集中利用も避けられます。

電気代を可視化する

電気代の可視化で簡単なのは、グラフを描いてみることです。あるいは電力会社のマイページアクセスするとグラフが表示されているので、それを時々チェックするのもいいと思います。
チェックしたいのは、前年との比較です。前年に比べて、電気代・使用量がどうなっているかチェックすると、自然と節電意識が働きます。

電気代が気になっている家電があるなら、「ワットモニター」で計測してみましょう。いろいろ気づきが得られるはずです。

上記のワットモニターは積算電力料金や積算電力量等、5種類の測定ができる検電器で、電気代を可視化できます。電気使用量が多いキッチン家電、長時間使用が前提のデスク周りデバイスの電気代確認してみるといいのではないでしょうか。

高還元率なクレジットカードで支払う

使い方を何も変更することなく簡単に実質的な電気代を安くできるのが、電気代の高還元率クレジットカードへの支払い切替です。

2022~23年にかけて、クレジットカード事情は大きく変化し、昔お得だったカードが、今現在もお得とは限りません。私は、業界動向に合わせ、クレジットカードの使い方を変えています。

私が使用しているお得なクレジットカード(とその使い方)は以下の記事で紹介しています。結構、お得になると思います。

簡単に家電のON/OFFができるようにする

電気をつけたまま寝てしまうような方は、リモコンを声で操作できるようになると、電気OFFが楽になります。そのために行いたいのが、自宅のホーム家電化です。

ホーム家電化といっても、家電そのものを買い替える必要はありません。SwitchBotとEchoをセットづかいすると、リモコン家電が声で家電が操作できるようになります。

これなら、眠気のあまり、電気を消すために起き上がるのが嫌でつけっぱなしにしてしまう人も、「アレクサ、電気/エアコン/テレビ消して」で問題が解決します。

生活のクオリティも大幅に上昇するので、実際に使い始めると、「なんでもっと早く導入しなかったんだ!」と思うと思います。現在、Amazonでもセール中です。


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その他、生活のクオリティを上げるSwitchbot商品もセールになっています。以下の記事もチェックしてみてください。

古い家電は買い替える

古い家電はやっぱり電気代がかかります。最も電気代くい虫の「エアコン」「証明」「冷蔵庫」などは10年以上楽に使っているご自宅は多いでしょう。
必要に応じて、買い替えた方が電気代も下がり、生活のクオリティが上がります。

東京都在住の場合:東京ゼロエミポイント

東京ゼロエミポイント:商品券がもらえる対象商品

東京都では、設置済みのエアコン・冷蔵庫・照明器具の買い替えで、商品券がもらえる「東京ゼロエミポイント」を実施中。対象家電への買い替えで、最大26,000相当のポイント(商品券)が受け取れます。

Amazonで買う場合、リンク先の商品が対象商品です。
LED照明
冷蔵庫
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すべての商品

例えば、LED照明の場合、東京ゼロエミポイントでもらえる商品券は「4000円相当」。これに対して、4000円台の商品もあるので【激安】で買い替えが実現します。

なお、LED照明器具については、1名につき1台まで申請が可能です。家族で購入すれば、複数台の購入できますね。

最後に

今回は、6月からの家庭の電気代値上げと、今できる、電気代値上げ対抗策について紹介しました。

電気は生活に必須。ただ普通に削ろうとするだけでは生活のクオリティが落ちます。しかし、見直し方次第で、生活の質を向上させて節電することも可能です。是非、一緒に、そんな節電を目指していきましょう。