ロスカットが更なるロスカットを巻きこみ、セリングクライマックスともいえる大暴落となったトルコリラ。
最安値15円台まで下落した8月13日から半月以上が経過しました。
FX取引所「くりっく365」を運営する東京金融取引所によると、8月月間のトルコリラ/円の取引数量は127万6416枚と、2015年5月の上場来最大を記録しました。
ここは買い場とトルコリラ円を安値買いする高金利好きミセスワタナベによる買いポジションは増えたのか?
毎週火曜日に更新されるくりっく365為替売買動向にて売りポジ/買いポジの変化をチェックしてみました。
目次
トルコリラ円の買いポジションは微増
くりっく365為替売買動向とは、毎週火曜日に前週火曜日取引終了時のデータを集計した売買動向データです。ドル円をはじめとする各種通貨の「買いポジション」「売りポジション」が公表されています。
昨日発表されたデータは、前週火曜日8月28日までの集計データ。
その結果、上記アイキャッチで示したグラフ。
グラフの通り、買いポジション(赤線)の増加、売りポジション(青線)の増加はわずかです
トルコ情勢が不安定なまま、しかもトルコリラ円も一旦戻すも再び下落する中では、買いポジションは取れないと判断されている方が多そうです。
対円、対ドルのトルコリラチャートを見ておこう
では、トルコショック後、トルコリラはどう価格推移したか見ておきましょう。
トルコリラ円 日足チャート
一旦、19円ミドルまで反発したトルコリラ円ですが、現在は再び16円ミドルまで下落。なかなか思い切って買うことができないチャート形状ですね。二番底を確認して反発したら買う方が無難そうです。
トルコ国債10年もの金利は、ピークアウトの様相
2018年になって、エルドリアン大統領体制下で中央銀行が通貨安に歯止めをかける能力に疑問符が付くつ中、激しい急騰を見せてきたトルコ国債10年もの利回り。13日の金融市場で過去最高水準を付け、その後、高値高止まりしていましたが、ここにきて、下落の様相です。
この下落の背景には、トルコ中央銀行が9月3日に発表した声明で、物価安定の「重大なリスク」に対応する考えを示したことが理由にあると考えられます。現在、市場では、9月13日に行われる政策決定会合で利上げを実施すると示唆した、との受け止めが大勢で、これがトルコ国債10年物の金利下落にも影響を及ぼしていると考えられます。
ただ、利上げが小幅にとどまるようなら、通貨安が再び加速する可能性があるとの指摘も。少なくとも9月13日の結果を待って、市場が落ちくようなら買うか、或いは、もう少し待って二番底が確認できるなら買うなど、今、ポジションを持つことに焦らない方がよいように思います。
国債金利が高いとなぜダメか理屈がわからない方は以下をご参考に
今後のトルコリラ戦略:トルコリラ トラリピ自動売買はどう?
最安値圏でボラティリティがあるトルコリラ。上にも下にも動くので、トラリピが非常にうまくワークする相場つきです。
確かにここからの下落幅は限定的でリスクは小さめ。さらに、ボラティリティが激しく上下動する相場はトラリピがチャリンチャリン利益確定するのにGood。行って来いの相場でも利益確定してくれるのは何ともうれしいものです。
トラリピの本家といえばM2Jですが、残念ながらM2Jは、スワップ金利がよくなく、また、手数料も高いのが難点。
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