トルコリラ急落に端を発したトルコショック(トルコリラショック)
急激な下落がロスカットが更なるロスカットを巻き込み、わずか1日で一時20%以上も下落し、史上最安値の15円台へ。高金利通貨好きのミセスワタナベを恐怖のどん底、或いは、放心状態に至らせました。
まさに、トルコリラ、終わった・・・
これほどのショックは、トルコリラにとどまることなく各市場へも影響し、日本株式は下落。安全資産である「円」も買われる動きとなりました。
現在のところ、一旦ショックは収まったように思いますが、一方で、トルコ向けの債権を多く持つ欧州銀行への悪影響も懸念されます。
先週来のトルコリラショック、通貨チャートを確認の上、トルコ国債の急騰の意味と今後の影響を見ておきましょう。
目次
強制ロスカットの連鎖でセリクラ状態のトルコリラチャート
大暴落したトルコリラ。強制ロスカットの連鎖ですざましいチャートを形成。
いわゆる、セリングクライマックス(セリクラ)状態のチャートです。
高金利通貨好きのミセスワタナベにとってみると見たくもない相場かもしれませんが、確認しておきます。
トルコリラ円は驚きの15円台へ
何ともおぞましいチャート。まさに、ミセスワタナベの悲鳴が聞こえてきます。
日足
週足
最後のこれでもか下落といった様相。おぞましい・・・
対ドルトルコリラは7.2まで急騰
こちらもあまりの急騰ぶりに言葉がありません。
日足
週足
トルコ国債10年ものチャートは急騰
2018年になって、エルドリアン大統領体制下で中央銀行が通貨安に歯止めをかける能力に疑問符が付くつ中、激しい急騰を見せてきたトルコ国債10年もの利回り。13日の金融市場で、一時24%と過去最高水準まで上昇しました。
チャートを見ると、一旦はピークアウトをしたようにも見えますが、今後にも不安が残ります。
日足
週足
国債利回りが上昇すると何が問題なのか?
国債とは国が発行する債権、つまり、国の借金です。
ある人から「お金貸して」と頼まれたとき、返済に信用ができる人なら少しの利子でもお金を貸してもいいかなと思えるのに対し、どうだろう?と思える人からは、大きな利子と引き換えじゃないとお金貸したくないと思いますよね。
これは、相手が国だって同じ。日本の国債の利回りは非常に低いですが、これは、日本に信用力があるから。銀行の普通預金に預けるよりはちょっとは利息つくかな、と微々たる金利でも固い投資先としてきながら預ける人がいるわけです。
さて、目下のところ、トルコ10年債利回りが急騰していますが、これはまさに、トルコの信用力が落ちて、金利が上昇していることを示しています。
世界同時株安時に起こった「ギリシャショック」を覚えてる?
国がやばくなると長期金利は暴騰します。世界を奈落の底に陥れた約10年前のリーマンショックの時は、「ギリシャショック」という言葉がニュースを騒がしていたことを覚えていますか?
2009年10月の政権交代を機に、財政赤字が公表数字よりも大幅に膨らむことを明かしたことに始まる経済危機のことですが、格付け会社が相次いでギリシャ国債の格付けを引き下げ、ギリシャはデフォルトする!!と叫ばれました。
今のトルコショック(トルコリラショック)はここまでひどい状態ではありませんが、国の情勢がヤバイことには間違いありません。
トルコ国債の保有者を多く持つのは欧州銀行
冒頭にも書いた通り、トルコリラの暴落、トルコ債権の高騰は、トルコに悪影響をもたらすばかりではありません。
トルコ国債は国の借金。ということは、この借金を引き受けている人たちがいるわけです。
このトルコ国債を多く引き受けているのが欧州銀行。欧州銀行がおかしくなれば、欧州経済がまずくなることは容易に想像できますよね。今現状では、そこまで問題が大きくならないように見えますが、注意が必要なことは間違いありません。
一方、新興国通貨である、南アフリカランドやロシアルーブルなどにも売り圧力が強まっています。
一つの国でもおかしくなれば、かならずその余波は様々なところに現れてくるのです。
たぶんトルコリラ暴落のせいでアクセスが急騰した記事
たぶんですが、トルコリラの大暴落が理由で、トラリピ関連記事のアクセスが増えています。
ボラティリティ=値動きが激しく、超底にあるトルコリラで、トラリピ運用をしたいと考えている人が多いようです。確かに今の相場なら、ジャンジャン利益確定しそうです。
盆休み中にビットコインの自動売買を設定しようと思ってトラリピEA等の記事を参照させていただきました.結局無料EAでは設定できず,有料の千刻を購入しようと思います.仮想通貨でトラリピするなら今がチャンスかと思っています.