米大統領選でトランプ勝利決定後、みるみる上昇したドル円&日経平均。
ドル円は111円手前まで上昇。日経平均は18000円に到達しました。

中原圭介のブログ「中原圭介の『経済を読む』」に、トランプ大統領誕生後の投資戦略に関する記事があったので紹介です。

中原圭介氏は私がグローバル経済の方向性を知るうえで最も参考にしている方の一人。今年も、「中原圭介の経済はこう動く〔2017年版〕」を発刊されています。著書内では、米国の大統領選はヒラリー氏と予想していました。

しかし、ブログではこの予想が外れたことを認めた上で、今後の投資戦略について語っています。

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まずは、現在のドル円&日経平均をチャート確認

中原氏の戦略を確認する前に、ドル円と日経平均を確認してきます。
※平日24時間のチャートを確認するため、日経平均はCFDで確認します。

ドル円:111円を手前まで到達

 ドル円 日足チャート / 時間足チャート
111円を直前に下落し始めました。

 
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日経平均CFD:18100円に到達

 日経平均CFD 日足チャート / 時間足チャート
日経平均は日中18000円に到達。終値では18000円を割っています。
日経平均よりも投機性の高い日経平均CFDでは18100円に到達。ドル円の下落とともに下落に転じました。

 
 取引時間の長い日経平均CFDはドル円相場との連動性を見るのに便利。レバレッジ取引も強み

トランプ大統領誕生も投資戦略に変わりなし

結論から言うと、「トランプ大統領誕生も投資戦略に変わりなし」

2016年に語った今後の株式相場の見解は「ボックス相場入り」
「日経平均株価は2月の上値17905円~下値14865円の3000円幅のボックス相場に入っており、しばらく続く」というもの。

このボックス下値は、6月24日の英国のEU離脱ショックの急落でも守られた、かなり強固なレジスタンスラインとなっています(正確には1円だけ下回りました)。

もともとはヒラリー氏勝利での予測を立てていた中原さんですが、選挙後のトランプ氏の発言は、これまでの過激な発言はなりを潜め、国をまとめていこうという堅実な戦略が見えます。この限りにおいては、世界経済に波乱を巻き起こすようなリスクがなくなったと考えられ、よって、投資戦略は変える必要がないと、中原さんは結論づけています。

現時点で日経平均は11/18高値18,043.72まで上昇の上、下落に転じています。
約100円分、相場が行き過ぎたが、中原氏の相場の読みの誤差の範疇とみるべきか、新しい相場レンジに突入したとみるか、今後の注視です。

私は現在は、現物株(NISA含む)で現物日経平均買い、CFDで日経平均をレバレッジをかけて売ることで、現在ヘッジをかけています。

株式指数のCFD売りは、現物買いのヘッジ取引にも大活躍!

ボックス相場の投資戦略は下がれば買い下がり、上がれば売る

中原氏の相場の読みが健在とした場合、ボックス相場での投資戦略は非常に単純で機械的。
下値接近で3回程度で買い下がり、上値接近で3回程度で売り上がりです。

現在のレンジに合わせてもっとわかりやすく表現すると以下の通りです。
16000円割れ   :数回に分けて買い下がり
16000円~17000円:何もしない
17000円以上   :数回に分けて売り上がり

これでOKです。

中原氏の本は、世界を読む目を養える良書!

上記著書では、2017年の相場を以下の観点から読み解いています。今後の投資判断の考えの「軸」を作るのに役立ちます。

1)米国経済の好調はいつまで続くのか
2)FRBの金融政策の行方は
3)米国の株高はこれからも続くのか
4)欧州経済はどうなるのか
5)欧州の最大のリスクとは何か
6)中国経済の減速はあと何年続くのか
7)中国経済の最大のリスクとは何か
8)アベノミクスの結果はどうなるのか
9)日銀の金融政策が日本に与える結果とは
10)これからの円相場はどうなるのか
11)日本の株価はどう動くのか