ネット証券にお勤めながら、金融機関の悪いところは悪い!と、利用者の立場から役に立つアドバイスを提案して下さる山崎元さん。私の好きな金融アドバイザーの一人で、何冊も著作を読ませて頂いています。
山崎さんは著書「信じていいのか銀行員 マネー運用本当の常識 (講談社現代新書)」の中で、ふつ~の庶民が大きな手間や大きなリスクを取らずに行うとても合理的な投資運用方法にちて、アドバイスをされています。
多くの人に役立つ情報なので、ご紹介をさせて頂きます。
普通の人のための運用の簡便法7つのステップ
- 当面必要になるかもしれないお金を銀行の普通預金に置く。
- 手数料が安く取り扱う金融商品が多いネット証券に口座を開く。
- 確定拠出年金、NISAについて自分に利用可能な枠を確認し、最大限活用する。
- 運用するお金の中で、「リスク資金」を持つ「金額」を決める。
この場合、リスク資産を「1年間で投資額の1/3くらいの大損をするかもしれないが、平均的には銀行預金より5%利回りが高く、幸運なら大損の確率と同じ確率で4割ぐらい儲かるかもしれないもの」だと思って、いくら買いたいか金額を決める。 - 「リスク資産」に分配したお金を、50%はTOPIX連動型のETFに、50%を外国株式に連動するインデックスファンドに投資する。
商品選択の基準は、最も手数料の安いものを選ぶ。
銘柄は、本書執筆時は、
国内株式:MAXISトピックス上場投信(信託報酬 0.08%)
外国株式:以下のどちらか
ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬:0.26%)
三井住友・DC全海外株式インデックスファンド(信託報酬:0.27%)
※信託報酬は2016年5月27日現在2016年5月27日現在では、たわらファンドもお勧めです。
国内株式も投資信託運用したい場合は、以下もご検討を。
海外株式は「たわら」の方がコストが安いです。
国内株式:たわらノーロード日経225(信託報酬:0.21%)
外国株式:たわらノーロード先進国株式(信託報酬:0.24%) - 確定拠出年金とNISAには、リスク資産を集中し、全体の合計で「国内株式」「外国株式」が50%ずつになればいい。
枠が足りない分は、ネット証券の口座で投資する。 - 「運用するお金」で「リスク資産」で持たないお金を「無リスク資産」で運用する。
内訳は、
(1)しばらく動かさないが絶対に損したくないお金は「個人向け国債:変動型金利10年満期」。
(2)頻繁に出し入れするお金は銀行の預金か証券会社のMRFに分配する。
(3)その他は銀行貯金へ。但し、銀行貯金は一人一行あたり1000万円までとすること。
山崎元さん良書紹介
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