【感想/あらすじ】ブラックボックス(砂川文次 著)(★4) 「ちゃんと」と「暴発的暴力衝動」。人・世の暗部を描く、芥川賞受賞作
ちゃんとしなくちゃー 人は多かれ少なかれ、ダメな自分に焦燥を感じて生きています。 今回紹介する、砂川文次さんの『ブラックボックス』は、「ちゃんとしなくちゃ」という思いとは裏腹に、「暴発的暴力衝動」で理・・・
ちゃんとしなくちゃー 人は多かれ少なかれ、ダメな自分に焦燥を感じて生きています。 今回紹介する、砂川文次さんの『ブラックボックス』は、「ちゃんとしなくちゃ」という思いとは裏腹に、「暴発的暴力衝動」で理・・・
経済・税金、保険、投資・資産形成など、世界の先進国に比べて金融リテラシーが低い日本。生きていくうえで大事であるにも関わらず、幼少期から「お金の話をするのは卑しい」と教えられ、義務教育でも「お金の知識に・・・
人は、何度も人間関係に傷つく。しかし、再び誰かとつながり、誰かと心を通わせ、前に進む― 窪 美澄さんの小説『夜に星を放つ』は、死や別れなど、かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を・・・
良い小説を読みたいなら、まずは、芥川賞・直木賞 受賞作品。感動作品・深い作品に巡り合う可能性が格段にUPします。 芥川賞・直木賞は上半期・下半期の年2回発表されますが、2024年1月17日には、「弟1・・・
元禄14年3月14日(1701年4月21日)朝、江戸城松の廊下において、赤穂藩主・浅野内匠頭が、高家・吉良上野介義央を斬りつけました。「松の廊下 刃傷事件」として知られる時代劇でも有名な事件です。 白・・・
2024年のNHK大河ドラマ『光るの君へ』。 私は、NHK大河ドラマをきっかけにして、歴史を学ぶのが好き。ドラマを楽しむだけでなく、関連書籍を読んだり、関係のある地に旅行に行ったりすると、歴史が楽しく・・・
感動したい。心ときめく小説が読みたい。映画化で話題の小説を読みたい。読み継がれる名著を読みたい―。等 小説を読みたいと思っても、何を読んだらいいかわからず、本探しで戸惑ってしまう方も多いのではないでし・・・
「デフ・ヴォイス」=「ろう者の声」 丸山正樹さんの小説『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』は、17年前に法廷で耳に障害を持つろう者である容疑者に手話通訳したことがきっかけで、事件に巻き込まれていく、現・・・
宇佐見りんさんのベストセラー小説『推し、燃ゆ』は、2020年下半期の芥川賞受賞作。 推しアイドルがファンを殴って炎上…そして、芸能界引退。学業も学校生活も家庭も底辺で、ままならない人生に苦・・・
なぜ、「嫌い」という感情が存在するのか? 嫌いの感情は、誰かを嫌っても腹立たしくてイライラするし、誰かから嫌われても悲しかったり自己嫌悪になったりして、自分を苦しめます。それにも関わらず、「嫌い」の感・・・
私たちは「投資」というと「お金を投じること」を思い浮かべ、いかに稼ぐかと情報を探し求めます。 しかし、投資には、頭脳を鍛える自己投資、経験を高める自己投資、お金を投じる資産投資の3つがあります。金銭的・・・
現代社会につきまとう息苦しさ。みんなと同じ、つまり、普通でないと、変な人・不快な人のレッテルを貼られます。 社会は男性差別・性的マイノリティなど、「多様性」を受け入れる時代に向かっていると言われますが・・・
「クリスマス・キャロル」はクリスマス小説の中でも最も有名な世界的名著。1800年代に書かれた英国の文豪チャールズ・ディケンズの代表作です。 主人公はロンドンの下町で商売をしている初老の商人スクルージは・・・
国の借金「国債」。国が破綻しないか心配だけど、国債なんてよくわからないし、自分とは縁がない。 そう思っている人は多いかもしれません。 しかし、それは全くの誤り。「国債の真実」を知ることが、日本経済の「・・・
人生はロングゲーム。目先の仕事で忙しいだけでは何も手に入らない。 企業のように、個人にも「長期戦略」は重要だ― 目先の利益に追われ、次から次へと仕事をさばくだけでは、「自分が望む人生」を送ることはでき・・・