
総務省は12月20日、マイナポイント第2弾の対象となるマイナンバーカードの申請期限の「令和4年12月末」から「令和5年2月末」への延長を発表しました。
また、同日、デジタル庁が、マイナンバーカード普及促進のために、TVアニメ「SPY×FAMILY」とのキャンペーンを開始。
これまでの「うさぎ」では限界?を感じたのか、広告費を投じて、人気アニメとコラボ。若い世代を含む全世代に向けて、マイナンバーカードの普及を加速させるべくキャンペーンを、23年3月31日までで展開するそうです。
Twitterキャンペーン、渋谷エリアでの巨大広告、SNS連動型街頭イベントなど、いろいろ展開をするようです。
マイナポイント弟2弾の延長
冒頭で説明した通り、デジタル庁は、「SPY×FAMILY」のアニメコンテンツで認知度アップを狙うキャンペーンを展開しはじめました。サイトはこちらです。
しかし、肝心のマイナポイント弟2弾は、単に延長がされただけで、何も新しい展開はありません。
マイナポイントで一人2万円を付与
マイナポイント弟2弾の内容は、以下の通り。
❶マイナンバーカードの新規取得 :5,000円相当還元 ※2022年1月~
❷健康保険証としての利用申し込み:7,500円相当還元 ※2022年6月30日~
❸公金受取口座の登録 :7,500円相当還元 ※2022年6月30日~
詳細は以下の記事にて紹介しています。
給付金だと思ってもらっておけばいいかと。ゆくゆくはマイナンバーカードを作ってもポイントはもらえなくなります。後発で動くと、ある意味、お得を取りこぼします。
私は❶❷❸とも、早々に申請済みです。ちなみに、マイナポイントは、auでもらって、nanacoにチャージして、nanaco払いで税金の支払いに充当しました。
マイナンバー自体は既に振られている
マイナンバーカードを申請すると、国に個人の金融情報が情報が洩れるから…という人がいますが、既に国民一人一人にマイナンバーは付与されています。
事実、会社員なら、税・社保の処理に会社に紙の「通知カード」を提出しています。もはやこれで、マイナンバーの蚊帳の外ではいられなくなっています。また、投資口座を開く場合も、マイナンバーまたは、通知カードの番号が必要です。
つまり、マイナンバーという番号そのものは既に振られていて、この「物理カード」を手に入れ、個人で使える状態にするか、どうかだけの話だと思うのですよね。だったら、マイナポイントをもらって発行しておけばいいかと。
金融機関は何らかの問題が生じてお上に情報の提出を求められれば提出しますし、何を隠そうがばれるときはばれます。これまでのID代わりだった、自動車免許証や健康保険証とマイナンバーととの紐づけだって、今、巷にあるデータ・ツールを使えば簡単でしょう。
これは時代の流れだと思って、不正をせずに便利に使えばいいのではないかと私は考えるのですが、この考えは甘いですか?世間を知らなさ過ぎですか?
中国では、信用スコアすら流通している
中国ではもはや、個人の信用スコアである、「ジーマ信用(芝麻信用)」によって信用(与信、信頼)が指数化されています。
日本をはじめ、他国もゆくゆくは、個人の信用が、指数化され、お金を借りる(信用によって利率が異なる)、物件を借りる(信用がないと部屋が借りられない)、などの経済活動に紐づいていく流れは変わらないでしょう。
①プロフィール :学歴や勤務先などのステータス
②支払い能力 :過去の支払い能力
③過去の信用履歴:クレジットカードなどの支払い履歴
④人脈 :交友関係
⑤行動 :とくに消費行動
キャッシュレス化も後発の日本。こうやって日本はどんどん世界から遅れを取っています。
最新のナンバーカードの普及率
デジタル庁は、12月19日より、政策に関するデータを一元的に表示した「政策データダッシュボード(ベータ版)」も公開を始めました。
この中で、マイナンバー関連のダッシュボードも公開されています。
2022年12月11日時点で、マイナンバーカードの普及率は62.3%。これまで2022年12月でマイナポイント弟2弾が終了することになっていたので、そのための駆け込みもあってか、累計値は上昇しています。
さて、ここで、マイナポイント第2弾の2カ月延長、および、TVアニメ「SPY×FAMILY」とコラボで、普及率上昇が加速するのか、見守りましょう。
国税を使って、広告費のムダになるような結果にはならないことをお願いしたいです。