
ノートパソコンが異常に熱い!
5月ごろの気温が上昇し始める時期から夏が終わるまで、ノートパソコンが異常に熱くなると、パソコンの動作が遅い、画面がフリーズする、電源が落ちるといったパソコントラブルが起こりやすくなります。
ノートパソコンの熱さの最大の原因はパソコンの頭脳であるCPUの発熱。人間の頭がムカムカ・イライラでヒートアップすると正常な判断ができなくなり、時に暴走してしまうのと同様、パソコンの頭脳であるCPUもヒートアップすると熱暴走で、動作が遅くなったり、フリーズやPCの寿命を縮めたり、さらには、パソコン故障の原因となります。
そこで今回は、なぜパソコンが熱くなるか説明の上で、熱いノートパソコンを効果的に冷やす放熱対策をご紹介。設置が望ましいおすすめのパソコン冷却グッズを紹介します。
なぜ、ノートパソコンが熱くなるのか
スマホをはじめ、機械は動かすと熱くなります。これは、電気を通電させると電子が摩擦を起こすからです。パワーを上げて動かすほど、より多くの熱が発生します。
最も熱を発生するのはPCの頭脳「CPU」
パソコンの中で最も熱を発する部分は「CUP」。冒頭で紹介した通り、CPUは人間で言えば「脳」に当たるような場所で、ここで、電気エネルギーを使って様々な演算を行っています。特に、特に演算処理が大きい画像・動画編集、さらに、複数のアプリを同時利用すると、一度に大量の演算が必要となり、より多くの熱が発生します。
ちなみに、人の脳は成人で1.2~1.5kg。体重の約2~2.5%にすぎませんが、1日の消費エネルギーの20%を使っているってご存じでした?
ノートパソコンは放熱がしにくい構造
ノートパソコンは、コンパクトな筐体の中にすべてのユニットを収納しています。そのため、構造的にデスクトップに比べ、放熱がしにくい構造です。
そのため、気温が高いと冷却(空冷)が追いつかず、負荷がかかったCUPは熱暴走し、演算が遅くなったり、フリーズします。また、パソコン全体が熱くなり、それは、CUPはもちろん、その他、個所のデバイスの寿命をも縮め、故障の原因となるのです。
パソコンの動作が遅くなると効率的な仕事ができません。故障に至れば仕事はストップして、復旧に追われることになるので対策は必須です。
熱に弱い電子機器の劣化を防ぎ、安定したパフォーマンスで仕事をするためにもノートPCの発熱対策を行いましょう。
ノートパソコンの発熱対策:対策は2段階
冷却するといって、パソコンを保冷剤などで冷却するのはNG。内部で結露しパソコンが壊れてしまう可能性があります。正しい冷却方法は、通気口の掃除の上での空冷です。
❶ファン、通気口の掃除 :冷却を妨げる根本原因を取り除く
❷ノートPC用クーラーの導入:積極的に冷やす
上記2点について、詳しく見て行きましょう。
ファン、通気口の掃除
最初に行うのは、ノートパソコンの熱の吹き出し口のゴミの掃除です。ゴミが溜まっていり、この周辺にモノを置いているようなら、すぐに掃除をして、通気を確保しましょう。
パソコン筐体を開けてファン、その他についているゴミを確実に取り除くのが最も良いですが、万人向きの方法ではありません。そこで簡単にできる方法として、通気口&キーボードにたまったごみをエアダスターで掃除しましょう。
エアダスターは、ノズルから強力な風圧の気体を放出することで、埃などを吹き飛ばすものです。スプレー缶タイプが一般的で、風力も強力です。繰り返し使える電動エアダスターもあります。
PC掃除:エアダスター(スプレー缶)
PC掃除:電動エアダスター
繰り返し使える電動エアダスターも人気。スプレーだと、広い面積のゴミ除去が必要な大きな家電の掃除には不向き(すぐに1缶を使い切ってしまう)ですが、電動エアダスターなら、エアコンや扇風機など、広い面積のゴミ取りにも重宝します
PC掃除:手動ブロアー
繰り返し使える手動ブロアー。空気とハケでごみを取り除きます。エアダスターに比べて空気圧は弱くなりますが、精密機械の掃除にも重宝します。
ノートPC用クーラーの導入
エアダスターは根本原因の除去であり、これだけでは夏の熱さを乗り切る冷却力を確保することはできません。そこで導入したいのが、ノートPC用冷却クーラー。
ノートPC冷却用クーラーの選び方
ノートPC冷却用クーラーを選ぶには、以下のポイントを押さえることが大事です。
■ ノートPCのサイズに対応したクーラーを選ぶ
ノートPC冷却用クーラーは「台タイプ」が主流です。15.6型サイズ用のノートPCクーラーには、17.3型ノートは載せられません(不安定になる)。搭載最大サイズを確認しましょう。
素材は金属製を選ぶ
素材はアルミなど熱伝導率が高い素材の方が冷却効率が高くなります。また、メッシュタイプが通気性が良いです。
ファンの性能・口径を確認する
冷却クーラーに搭載されているファンの口径(ファンの大きさ)が小さいと、回転音が大きくなります。回転音は仕事の集中力の妨げとなるので、大口径ファンを搭載するノートPCクーラーがおすすめです。
おすすめノートPC冷却クーラー(冷却パッド)


最も一般的のはスタンドタイプのノートパソコン冷却パッドです。広い平面でパソコンを冷却できます。LEDスクリーン搭載で放熱状態が確認できたり、風量を細かく調整できる商品もあります。
以下では、Amazonの売れ筋ランキングもふまえて、なおすすめ冷却PCクーラーを紹介します。
なお、これらノートパソコン冷却パッドは高さ調整機能がついているため、ノートPCの肩こり・腰痛軽減にも役立ちます。
E-PRANCE ノートパソコン冷却台(17.3インチまで)
LiANGSTAR ノートパソコン冷却パッド(17.3インチまで)
スマホンスタンド付きのノートパソコン冷却パッド。6つ冷却ファン&風量調節で協力にパソコンを冷やします
KEYNICE ノートパソコン冷却パッド(17.3インチまで)
温度表示付きのノートPC冷却クーラー。放熱の状況を把握しながら6つのファンの風を細かく調整できます。USBポート2つもついています。
CoolerMaster ノートパソコン用クーラーNOTEPAL X-SLIM2(15.6インチまで)
おすすめノートPC冷却クーラー(側面吸気口取り付けタイプ)
ノートPCの通気口が側面のパソコンもあります。このようなタイプにお勧めの冷却クーラーを紹介します。
Forty 吸引式ノートPC冷却ファン
KLIM Cool ゲーミングノートパソコンクーラー
私がThinkPad取り付け用に使っている商品です。使用感などは以下記事にて紹介しています。
最後に:ノートPC冷却で作業効率をUPさせよう
今回は、特に気温が高い季節にデスクワークの作業効率を落としてしまうパソコンの熱対策として、ノートPC冷却クーラーを紹介しました。
ノートパソコンの冷却は欠かせません。熱暴走によるノートパソコンフリーズ、機器劣化を防いでくださいね。
なお、上記では、ノートPC冷却のための専用機を紹介しましたが、パソコンスタンドを導入し、パソコンの熱が放熱されやすい環境を作るという方法もあります。
ノートパソコンスタンドはノートパソコンの冷却対策だけでなく、ノートパソコンで起こりがちな肩こり・首こり対策になり、結果、私たちの作業効率低下を防ぐことにもつながります。以下の記事では、様々なノートパソコンスタンドを紹介しているので、合わせてご確認を。