
2022年7月から8月に、都内の銭湯の入力料金が新料金が500円に…
大人(12歳以上)の入浴料金が480円から20円の値上げとなりました。
これは、6月3日、東京都内にある銭湯の入浴料を検討する都公衆浴場対策協議会により報告されたもの。値上げの理由は、原油価格の高騰です。
今回は、都内の銭湯料金の値上げを受けて、サウナをより安く利用するための参考として、「銭湯でサ活」VS「ジムでサ活」どちらがお得かシミュレーションを行ってみました。
目次
東京都内入浴料金の現状値上げ推移
銭湯料金(公衆浴場の入浴料金)は、都道府県知事が最高限度額を指定する仕組みになっています。
協議会の報告を受けて、最終的には都知事が判断し、正式に告示されます。
都内の銭湯料金は、私がサウナーになって以降も何度か上がっています。私がサウナーデビューした当時は460円でした。いよいよ500円台に突入です…
東京都内 銭湯料金の推移
都内の銭湯料金の値上がりの推移は以下の通り。
ここのところ、値上がりのペースが速まっている… 一方で、子供料金はずっと据え置きです。銭湯業界の苦悩が垣間見えます。
施行年月日 | 大人 [12才以上] | 中人 [6才以上12才未満(小学生)] | 小人 [6才未満(未就学児)] |
---|---|---|---|
2000年5月21日 | 400円 | 180円 | 80円 |
2006年6月1日 | 430円 | 180円 | 80円 |
2014年7月1日 | 460円 | 180円 | 80円 |
2019年10月1日 | 470円 | 180円 | 80円 |
2021年8月1日 | 480円 | 180円 | 80円 |
2022年7~8月 | 500円 | 180円 | 80円 |
今は、ほとんどのご家庭には自宅風呂がありますが、東京の下町などでは築40年以上の風呂なしアパートがある一帯もあります。そんなエリアにとっては、銭湯は生活インフラ。
コロナが始まった当初の厳しい「緊急事態宣言」下でも、銭湯は利用者に注意を呼びかけつつ、お客さんの減る中でも耐え忍んで営業を継続されていた点には頭が下がります_(._.)_
子供料金の長期値上げ据え置きも、そのような配慮がにじんでいます。
銭湯経営の採算ラインは大人567円
今後、500円で値上げとなりますが、実際にはこれでも各銭湯は赤字と試算されています。
協議会の試算によると、各銭湯が赤字にならない採算ラインは大人の入浴料を567円。しかし、大幅な値上げは家計への影響が大きいとして、引き上げ額を20円にとどめられたそうです。
都内の銭湯の数は480か所
東京都の情報サイト東京くらしWEBによると、2021年12月末時点で、都内にある銭湯は480カ所。平成18年の963カ所から半減しています。利用者の減り具合も厳しいものがあります。
以下の2つの表を見ると、銭湯数減少で1銭湯の1日平均利用者が増えることで、何とか経営を維持している姿が見えてきます…
東京都内の公衆浴場数の推移
東京都内の公衆浴場利用者数の推移
サウナ人気は経営の底上げになっているはず
すっかり定着したサウナー人気。休日におしゃれ銭湯・人気銭湯に行く若い人の利用率が高い!
都内の銭湯のサウナ料金は入浴料金にプラスしてだいたい200円のオプション料金。このプラス料金は、銭湯経営にとってプラスになっていると思うのですよね。
おしゃれ銭湯に限らず古い下町銭湯は昭和レトロが楽しめます。また、古い銭湯は天井も高く、高い窓から降り注ぐ日差しの中で入る広いお風呂は、なんとも言えない極上感が味わえます。混みすぎない程度に利用者が増えてほしいと願わんばかりです。
「銭湯でサ活」VS「ジムでサ活」どっちが安い?
私は、足しげくサウナに通うサウナー。脳と美と健康のために、日々、サ活を楽しんでいます。
都内の銭湯料金が値上がりになることを受けて、銭湯でサ活 VS ジムでサ活はどちらが安いかシミュレーションしてみました。
ジムはサ活客も呼び込む活動を実施中
私は、ジムの休館日以外は、ほぼ、ジムでサ活を行っています。もはや自宅のお風呂のようにジムのお風呂を活用しています。
こんなユーザを狙って、ジムもこんなサ活ユーザ獲得のために、プロモーションを行っています。事実、私も週に何度もサウナでご一緒になる方がたくさんいます(ちなみにジムには、日々のお風呂だけが目当ての人もいます)
では、サウナ好き・運動嫌いの人が単にサウナだけにジムを利用する場合、何回通えば、「銭湯 サ活」より「ジム サ活」がお得になるのでしょうか。
「銭湯でサ活」VS「ジムでサ活」:金額比較
銭湯でのサ活料金(1回)
値上げ後、おおよその料金は、500+200 = 700円(税込) です。
ジムでのサ活料金(月)
私が通う大手ジムは、一番基本的なプラン料金が月額11,000円(税込)です。施設フル利用での価格なら、平均水準の価格でしょう。多くのジムは週1回の休館日があります(平均月4.5回)。
「銭湯でサ活」VS「ジムでサ活」どっちが安いか採算ライン
上記料金を前提とした場合、11,000/700 = 15.7回!
つまり、月16回以上のサ活をする人は、ジムサ活の方が安いという結果になりました。
ちなみに休館日以外、毎日ジムに通うと、1日当たりの利用金額は11,000円/(30-4.5)日=431.4円/日!
ジムで2時間、運動と大きな風呂・サウナを堪能しても、430円ちょっと。安っ… 毎日通うユーザにとっては、ジムは極めてありがたい施設です。
ジムの方が銭湯より生活インフラとしても安い現実…
毎日銭湯利用の場合、入浴料500円×30日=15,000円でサウナなし
ジム+休館日は銭湯利用(サウナなし)の場合、月11,000円+500円×4.5日=13,250円 でサウナ付き
これでは、生活インフラとして銭湯を使う場合も、ジムの方が安いではないか…
う~ん、こうなってくると、銭湯はジムに比べて贅沢な娯楽といえそうです…
でも、銭湯にもつぶれてほしくないし、気分転換もしたいので、私はたまには銭湯利用しますよ!そんな人が増えるといいな…
最後に
今回は、都内の銭湯料金が500円に値上げされることを受け、銭湯でサ活とジムでサ活、どちらがお得かシミュレーションしてみました。
銭湯には廃業してほしくないけど、相当に厳しい現実が見えてしまいました…
なお、ジムを安く利用したい人に役立つ情報を以下で紹介しています。たまにはジムを利用したいという方は、是非、ご確認ください。