国民年金保険料「2年前納」で1.5万円+α割引。利用には事前申請必要 & クレカ払いは利用カードで明暗
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国民年金保険料の前納制度。
前納は、「6カ月前納」「1年前納」「2年前納」の3種類ありますが、割引額が最も大きいのが「2年前納」で、毎月納付する場合に比べ、2年間で15,000円程度の割引になります。

前納方法は「口座振替」「現金」「クレジットカード」の3種類がありますが、どの方法で納税するかで前納額が異なります。

特に、クレジットカード払いの場合は、高還元率のカードを利用することで実質的に最もお得となりますが、クレジットカードによって国民年金保険料がポイント対象となるか、否かが異なるため十分注意が必要です。

そこで、今回は、国民年金保険料「2年前納」でいくら保険料が安くなるか、また、クレジットカード払いの場合どのカードがお得か、前納における注意点はないのかなど、解説します。

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国民年金保険料「2年前納」でいくらやすくなるか

国民年金保険料「2年前納」の割引額

話を進めるに当たって、基本となる毎月の国民年金保険料から見ていきましょう。

基本となる毎月の国民年金保険料

国民年金保険料は、毎年4月が改定月。年々上昇傾向にあり、国民年金機構に掲載の「国民年金保険料の変遷」を確認すると、平成28年4月以降は16,000円台を推移していることが分かります。

令和元年保険料:16,410円/月
令和2年保険料:16,540円/月
令和3年保険料:16,610円/月
令和4年保険料:16,590円/月

これら月額保険料に対し、「6カ月前納」「1年前納」「2年前納」でまとめ払いすることで保険料額が安くなります。

以降、本記事で取り上げるのは、今現在申込が可能な2年前納「令和3年度・令和4年度」の保険料についてです。仮に、毎月現金で2年間納めた場合、その合計額は、394,400円になります。なかなか、インパクトのある支払金額です。

国民年金保険料の前納による割引額

では、国民年金保険料の前納をすることで、いくら安くなるでしょうか?
支払期間、および、支払い方法による割引額は以下のようになります。

下記より、「2年前納×口座振替」が最も国民年金保険料の支払額の総額が安くなります。

支払方法6ヵ月前納1年前納2年前納
振替日4・10月末4月末4月末
口座振替98,530円
(1,130円)
195,140円
(4,180円)
382,550円
(15,850円)
現金
クレジットカード
98,850円
(810円)
195,780円
(3,540円)
383,810円
(14,590円)

国民年金保険料:クレジットカード払いのポイント考慮でどれだけお得?

さて、額面では「2年前納×口座振替」が最も国民年金保険料支払額の総額が安くなることがわかりましたが、クレジットカードのポイント還元を考慮した場合、口座振替より安くなるでしょうか?

クレカの還元率が何%なら口座振替より得か

2年前納を前提に、何%以上の還元率なら❶クレジットカード払いの方が❷口座振替よりお得になるか計算してみましょう。

❶と❷の割引額の差額 383,810-382,550=1,260円分以上のポイントがつけば、❶クレジットカードの方がお得になります。

これを割引率で換算すると、1,260/382,550=0.328% 以上の還元率があればいいことになります。

一般的なクレジットカードの還元率は0.5%程度。高還元率なら1%以上が獲得できます。

よって、国民年金保険料の支払いがポイントの対象になるクレジットカードなら、クレジットカード払いが断然お得と言えます。
但し、国民年金保険料がポイント対象外のカードもあるので注意が必要です。※後述

還元率ポイント還元額主なクレジットカード(私が利用中のもの)
2.0%7,676円相当×:LINEクレカ ※年金保険料はポイント対象外
:リクルートカードプラス ※新規申込停止
1.2%4,606円相当リクルートカード
0.5%1,919円相当セゾンカード・アメックス
×:三井住友カードゴールドNL
楽天カードは国民年金保険料払いに不向き

通常のショッピング利用などで1.0%還元の「楽天カード」は良いカードですが、国民年金保険料の支払いには不向きです。
2021年6月利用分より公共料金等(国民年金保険料 含む)が、100円ご利用につき1ポイント→500円ご利用につき1ポイント=0.2%還元に改悪されています。

割引以外にも国民年金をクレジットカードで払うメリット

国民年金のクレジットカード払いには、割引額以外にもメリットがあります。

国民年金をクレジットカードで支払うメリット

ポイントが貯まる ⇒ 実質的な支払額が安くなる
・コンビニ、銀行などで支払いを行う必要がない
・実質的な支払いを先延ばしにできる

国民年金をクレジットカード払いする際の注意点

国民年金をクレジットカード払いには大きなメリットがありますが、【重要な注意点】があります。

❶クレカ払いには申請が必要 ※申込期日あり
❷国民年金保険料の支払いでポイントがつかないクレカがある
❸利用限度額に注意が必要

いずれも極めて重要な内容になるので、詳細に見ていきましょう。

クレカ払いには申請が必要

国民年金のクレジットカード払いには、手続きが必要です。
クレジットカード会社に支払い請求がされるタイミングは、5月ですが手続きの締め切りはかなり前です。
申請期日に遅れると、クレジットカード払いにしてポイントを貯めることはできませんので、十分気を付けてください。
※手続き方法は後述

クレカ払い申請:申込期日

2年前納、1年前納、6カ月前納(4月~9月分)前納 ⇒2月末までに申請
6カ月前納(10月~翌年3月分)⇒8月末までに申請

国民年金保険料の支払いでポイントがつかないクレカがある

クレジットカードの中には、国民年金保険料の支払いでポイントがつかないクレジットカードがあります。

例えば、年会費無料ながら還元率2%で知られる「Visa LINE Payクレジットカード(LINEクレカ)」は国民年金保険料の支払いはポイント対象外です。

LINEクレカの場合、それ以外にも、社会保険料、税金関連では以下が対象外で、大きな支払いを取りこぼす確率が大きくなります。
・税金/保険において、1回あたりの支払につき5万円を超える分
・寄付、募金(ふるさと納税を含む)
※ 詳細:LINEクレカホームページ

また、「dカード」も対象外です。

高還元率だからと飛びつかないことが大事。ご自身が支払予定のカードが、国民年金保険料の支払いでポイントがつくか、確認しましょう。

普段使いはもちろん、年金保険料払いで最もお得なカード

年会費無料で日常利用でも使いやすく、ポイント経済圏もしっかりしていて、かつ、国民年金払いでもお得なカードをお探しなら、還元率1.2%リクルートカードがおすすめです。

高還元率カードを持っていない方は、メインカードの見直しをされることをお勧めします。
コツコツですが、この積み重ねが大きな支払額の差につながります。

利用限度額に注意が必要

国民年金保険料の2年前納は、1回に引き落とされる額が394,400円となるので「利用限度額」に注意が必要です。

ご自身のクレジットカードの上限額、および、引落月前後で大きな支払いがないかも考慮しておく必要があります。

利用限度額が15万円、20万円など低い場合は、国民年金の引き落としの前にクレジットカードの一時的に限度額増額を申請するのも一つの手です。クレジットカード会社の審査はありますが、一時増額の場合は、通常の増額審査ほど厳しくありません。

国民年金保険料の前納方法

国民年金のクレジットカード払いを利用するためには、上述の通り申請が必要であり、その申込期限に注意が必要です。
2年前納、1年前納、6カ月前納(4月~9月分)前納の場合は「2月末までに申請」が必要です。

管轄の年金事務所に「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」を郵送(事務所に直接持参も可)が必要です。

申出書の様式をリンク先からダウンロードで入手できます。国民年金関係届書・申請書

手続きが完了した場合は、お申込から数週間後に「国民年金保険料クレジットカード納付開始(変更)通知書」(ハガキ)が送られてきます。
また、4月になると、一括納付期日の1ヵ月前を告げる「納付通知書」が届きます。

最後に

今回は、>国民年金保険料「2年前納」社会保険料を安くする方法や注意点などを紹介しました。

税金や社会保障費用・年金などを安するのは少し手続きが必要ですがですが、死ぬまで払わなければならないのが税金です。1回の割引額が1.5万円でも何十年と積もり積もると大きな金額差となります。

難しい対応ではありません。資金的な余裕があるなら、支払い方法を切り替えましょう。