損切るべきか、保有し相場反転を待つべきか?トレードにおける悪癖を知り、勝ち組になるヒント本
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損切るべきか、相場反転を待つべきか?

株式であれ、FXであれ、仮想通貨であれ、投資経験者なら、含み損を抱えたポジションの対処に苦慮されているはず。特に、自分のトレードスタイルを確立していないトレーダーの場合、最初は、損切るべきか悩み、さらに含み損がある一定額を超えてしまうと、思考停止に陥り、さらに含み損が膨らむと、相場を見ることすら放棄するという方がたくさんいます。

今回紹介する本は、損切りすべきか、持ち続けるべきか、に頭を悩ますトレーダーに、自分のトレードの悪癖を知り、改善を促すヒントを与えてくれます。

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損切りか保有かを決める最大逆行幅入門(ジョン・スウィーニー著)

最大逆行幅とは

本書のタイトルにもある、最大逆行幅(MAE)とは、エントリーポイントからの最大の含み損となった幅のこと。Maximum Adverse Excursionの略です。

一般的に、投資の世界から撤退を余儀なくされるような投資家は、勝ちトレードの利益幅が非常に小さいのに対して、負けトレードの損失幅は大きな値になります。自分のトレードスタイルが確立していない方の場合、事前に利益幅、損失幅を決める事すらなく、なんとなく上げそうだから、下げそうだからといった雰囲気で売り買いしている方が大半でしょう。

値動きは自分のトレードに対して順行なのか?

自分が上昇と思って買ったら、あっという間に相場が反転してしまったということはないでしょうか?

トレードで重要なのは、値動きが自分のトレードに対して順行しているのか逆行しているのかを見極め、いずれの場合であっても次に起こることを予測できる信頼のおけるシステムを持つことです。

単に相場を第六感でとらえるのではなく、統計をとって統計学として扱うことで、損切りポイントや利食いポイントを客観的に求めることが可能になります。

損失量を定量的に測定する。それがあなたを救う

負け組トレーダーに対し、本書の著者のジョンさんは、トレード損失を最小化するために、まずは、自分のトレード歴を統計的に分析。勝ちトレードと負けトレードの傾向、最大損失の幅を見極めることが大事であると提唱。

自分のMAE(最大逆行幅)、MinFE(最小順行幅)、MaxFE(最大順行幅)を明らかにし、視覚化していけば、自分のトレードの間違いに気づき、このことがトレードの意思決定の改善につながっていくと提案します。

具体的には以下を記録につけることを提唱しています。

自己のトレードの悪癖をしるために確認すべきこと

  • 最大逆行幅MAEのグラフ化
     データの収集、度数図、損切りサイズ
  • 必要資金額の決定
     資産の保全とドローダウン
  • 損切り水準別利益
     利益のトレードオフ、利益曲線
  • ボラティリティの変化による影響
     微調整、レンジやボラティリティの変化に伴う損切り水準の変更
  • トレード管理
     ポートフォリオ化の影響、日々の管理

具体的な方法は、本書の中で紹介されています。本書は計算例や実例が豊富で、独自のチャート作りに役立つエクセルコードも充実しています。

本トレード改善法のユニークな点

本手法のユニークなところは、損切りか保有かを決める意思決定に、一般的な投資判断であるサポートライン、トレンドラインといったチャートラインや、移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表といったトレンド系指標、MACDなどのようなオシレーター系指標のいずれも利用しないということです。

あくまで、自分のトレード傾向と向き合い、どこまで逆行したら致命的な負けトレードとなってしまうかを認識することで、自己の損切りサイズを見極めます。

故、負けトレーダーには自己のトレード改善ができますし、既に相場で勝つ実績のあるトレーダーに対しては、自分の利確(損切り)ルールをより最適化するのに役立ちます。

万能な勝ち方など存在しない

残念ながら、投資の世界においては100%勝つ手法というものは存在しません。
それ故、聖杯(どんな相場でも勝てるロジック)をいつまでも探し回っているようでは投資の世界で生き続けることはできません。

相場の成功者は必ず自分の投資スタイルを持っています。そして、功するトレーダーには危険な損失水準を感知する「第六感」というものが備わっています。しかし、初心者にはそんなものはありません。
真摯に相場と対峙し、相場の傾向を自分なりに捉え、それをもとに、自分の投資スタイルを改善していくしか方法はありません。

まずは、自分のトレードの自己分析が大事です。
自分が負けやすい相場とその時の感情を分析するだけでも、改善できる部分はあると思います。

是非、自分の悪癖を知りましょう。