
2019年、異例の連続10日間の連休となるゴールデンウィーク。
毎年、GW前は、投資家のポジション手じまいを警戒し、相場が下落しやすいイメージがありますが、それは本当なのか?
日経平均、ドル円、ビットコインのチャートをもとに、昨年2018年の相場は長期連休前後でどのように動いたか調べてみました。
日経平均の動き、振り返り
カレンダー通りで相場がお休みとなる日本株。日経平均も例にもれずお休み。世界経済の影響で株価が急変することを避けるためにポジション解消も起きやすいと多くの人が考えています。
それでは昨年はどうだったのか?
以下は、日経平均の日足チャートです。
値動きにプラスして、200日移動平均線、一目均衡表を表示しています。
また、チャートの内、縦の青線は2018年5月1日を示しています。
上記を見る限り、GW前後では大きな手じまいなどは起きていませんね。
但し、昨年は年初から大きな下落に見舞われ、その反動として上昇しているので、GWで急落ということにはならなかったのかもしれません。しかしその後、5月21日を頂点に日経平均は下落に転じています。
Sell in Mayは続きがあり、「5月に売ってセント・レジャー・デー(9月第2土曜日に行われる競馬レース)まで戻って来るな」という意味になりますが、まさに、その言葉通りのチャートとなりました。
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ドル円の動き、振り返り
次はドル円の日足チャートを見てみましょう。
GW頃のドル円は、全体としては10月まで続く上昇トレンドの中にあり、すごく大きな変動はありませんでした。
但し、ドル円は5月に入って、ちょうど、毎月月初に発表される米国の様々な経済指標の時期に、1.5円ほど下落しています。
ちなみに、今年2019年は、同時期に米国では以下のような重要イベントがあり、価格が変動する可能性が十分にあり得ると思われるため警戒が必要です。
- 4月30日~5月1日:米連邦公開市場委員会 FOMC
- 5月1日:米サプライマネジメント協会 ISM製造業景況感指数
- 5月3日:雇用統計
- 米国主要株の決算
ビットコインの動き、振り返り
最後にビットコインの日足チャートを見てみましょう。
ビットコインは2018年年初からの大暴落。4月に2番底をつけ4月は大きく反発。2番底も付けたし、大暴落も終止符を打ったかなと思われていました。
しかし、5月4日をピークに再び急落、その後、6月半ばまで続く暴落となり、さらに安値を更新しました。その後は、夏枯れ相場でつらい相場が続き、底ねり形成かと思いきや、10月半ばにさらに暴落。12月になってやっと大底をつけました。
ちなみに2017年の5月はビットコインはまだ5万円以下。5月の後半にいきなり暴騰し始め、みるみる上昇していくビットコインに夢を抱いていました。
あまりに値動きが急なので、上がり始めると他の市場では考えられないようなことが起こるのが仮想通貨です。ただ、2017年の前半とは、価格帯が全く異なっているのでどのような動きを見せるかは全く未知数。
今のビットコインは「投機」の側面が大きすぎて、多くの人にはいかがわしい投資先の一つにしかみえていないかもしれませんが、やっぱり、「中央集権に支配されない通貨」というビットコイン誕生の思想は素晴らしいと思います。
今起こっている、キャッシュレス化の波は、いわば、自分の決済情報がすべて企業や国に筒抜けになってしまう経済圏です。これらが進行する反面、そのような体制を嫌う人たちによって、仮想通貨はもっと見直されていくものと信じています。というわけで、私は、コツコツ買い増し方針で付き合ってきます。
#すっかり話がそれてしまいました。
GWの相場下落のヘッジ対策はできていますか?
今年2019年のGWは異例の10連休。長期休暇、及び、新天皇即位で祝賀ムード一式になると予想されますが、投資家にとっては喜んでばかりいられません。
GW前直前となる来週は、連休中の相場変動を視野に入れたポジション調整の動きがでてもおかしくなりません。
株式投資のヘッジに役立つ以下のような取引手段を準備してくべきと考えます。
上記については、以下の記事に詳細説明しているので、是非、内容を確認ください。
まとめ
いかがでしたか?
相場を完全に予測することはできません。だからこそ、何かあったときの対処方法を持っているかどうかが損益に大きくかかわります。
ポジションを解消するなり、売りで対応できる口座を用意するなりして、ヘッジできるようにして楽しいGWを過ごせるようにしましょう。