【書評/要約】届け出だけでもらえるお金(井戸 美枝 著)(★3.5) ~99%の人は知らずに損してる!

人生にはいろんなことがあります。
毎日が楽しいときもありますが、病気になったり、失業したり、親の介護が必要になったり、子供が生まれたり、加齢で自分でできないことが増えてしまったりなど、生活に困ることが必ずあります。

そんな時に、安心を与えてくれるのは、極論すれば「お金」

国や自治体は、このような生活弱者に対するセーフティネット。
日本には、頑張ってる人を応援する、頑張りたくても頑張れない人を支援する、他国に例のない充実した給付金の制度があるのです。

しかし、それら制度は例えばテレビCMのようにわかりやすいメディアで周知されているわけではありません。結果、99%の人が知らずに損しています。

本書「届け出だけでもらえるお金」は、人生に役立つ給付金制度96個をポイントをつかんで紹介。どんな時、どんな助けが得られるかをシンプルに紹介しています。

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給付金制度は情弱に冷たい

日本の国・自治体の給付金制度は非常に充実しています。しかし、テレビCMのようにわかりやすくメディアで周知されるわけではありませんので、多くの人がその存在を知りません。

結果、自分でいろんなことを調べたり学んだりしようとしない、いわゆる情報弱者は活用できずじまい。また、せっかく制度を知っても、めんどくさい、よくわからないという理由で自ら利用をやめてしまったりします。

しかし、こういう人こそ、生活に困窮していたりします。

情報弱者は、いつでも損するんです。

給付金をもらうには、自ら行動することが大切

国・自治体はセーフティーネットを用意してくれていますが、優しくはありません。

結局のところ、給付金を受取るには自分で行動し届出するということが大切です。

面倒でも、細かい書類を理解し、所定の書類を用意しない限り、給付金はもらえません。

詳細を知る必要はない。制度の存在を気に留めておくことが大事

すべての給付金を細かく覚えている必要などありません。
こんなタイミングで、こんな類の給付金が用意されているんだぁと記憶に留めておくことが大事。

ざくっとした記憶をもとに、本当に必要なときに、思い出せればいいのです。本当に必要なときは、その記憶をもとにググればいいのです。

一生と給付金

本書で紹介されている給付金は96個ありますが、それらをうまく使うと例えば以下のような給付が受けられるのです。
知ってますか?以下は、紹介されている給付金の一部(例)です。

30代
・第一子が生まれる
 出産育児一時金+42万円協会けんぽ:手続き方法
 児童手当給付金+198万円※こどもひとりにつき
内閣府:児童手当制度のご案内
・子供が育つ
 私立幼稚園就園奨励補助金+31万円内閣府:幼児教育無償化の実施(幼稚園就園奨励費補助等)
40代
・マイホームを買う
 住宅ローン控除+500万円国土交通省:住宅ローン控除
 住まい給付金+30万円国土交通省:住まい給付金
 生垣緑化助成+25万円環境緑化.com:緑化助成金制度
について
・災害に合う
 被災者生活再建支援制度+200万円内閣府 防災情報ページ:被災者生活再建支援制度(p2)
・通勤中、事故にあう
 療養補償給付治療費が無料厚生労働省:労災保険 療養(補償)給付の請求手続き
・資格を取る
 一般教育訓練給付金+10万円厚生労働省:一般教育訓練給付金
50代
・親が介護状態に
 介護保険+18万円厚生労働省:介護保険とは
・実家に戻って田舎暮らし
 UIJターン支援+216万円国土交通省:UIJターン支援
・大病する
 高額医療費制度+21万円協会けんぽ:高額な医療費を支払ったとき
60代
・年金受給開始
 老齢年金+200万円/年※人により大きく異なる
ねんきんネット:年金の受給(老齢年金)
・父が他界
 埋葬料+5万円/年※人により大きく異なる

iDeCo, NISA、ふるさと納税

上記は給付金でしたが、優遇税制で投資したり、ふるさと納税で返礼品を貰ったりすれば、実質的な家計の負担が減ります。

以下で、私がやっているiDeCoつみたてNISAをはじめ、投資法についてまとめているので、是非、ご確認を。

また、ふるさと納税は税金額こそ安くなりませんが、品物がもらえるので実質的に安くなるのと同じです。私は食べ物より、長く使える家電などを中心にもらう派です。大手のふるさと納税サイト横断で品物別に返礼品をまとめているので、是非、是非ご確認を。

最後に

今回は、井戸美枝さんの「届け出だけでもらえるお金」の要点を紹介しました。

本書は、お金について知識がある人には物足りないかもしれませんが、おそらく多くの人にとっては、え~、こんなに給付金ってあったの?と思うと思います。
本書1200円ぐらいの投資で、+5万円、+10万円と給付を受ける機会を増やすことができると考えるなら、十分費用対効果がある投資といえるのではないでしょうか。