
あの人はいつも成果を出しているのに、自分はなぜ成果が出せないで悶々としているのか?
そんな方に、できる人が実行している脳の習慣を教えてくれるのが、TVでもおなじみ茂木 健一郎さん。
目次
脳が元気は生理的なレベルでは大差ない
脳が元気で活性化している状態とは、何も、神経細胞が大量のエネルギーを消費するという生理的なレベルの差ではありません。神経細胞のネットワークの結びつきのちょっとした差、 神経伝達物質の少しの違いの差で、元気な脳と、そうでない脳が分かれてしまう。
その差はどうしてうまれてしまうのでしょうか?
「初めて」を増やすと脳が急成長する
「最近、退屈」と思うことはないでしょうか?
退屈は、脳がもっと刺激を与えてほしいと要求している表れ。
むしろ、退屈も緊張も感じないというのは、平和なのではなく、極めて危険な状態です。
人間は本来、色々な可能性に満ち溢れており、自分が気づいている部分はごく一部にすぎません。
未知の世界で次々起こる予測できない変化を、ドキドキしながら楽しんでいる状態こそが、脳を活性化させる最高の環境だと言えます。
つまり、「初めて」の経験を増やすと脳が急成長します。
慣れ親しんだホームグラウンドばかりにいず、アウェー体験を増やしましょう。
苦痛を感じているときも成長している
人は、できるだけ「負荷」や「苦痛」を感じたくないと考える生き物。
しかし、苦痛と感じるのは、更なる高みを目指して新たな分野にチャレンジしている状態。つまり、脳は確実に成長しています。
慣れたホームグラウンドで負荷の低いことばかりやっていると、脳は楽な状態に慣れてしまいます。そして、あえて辛いことや面倒なことに挑戦しようという気力はどんどん衰えていってしまいます。
ある程度の負荷は必要です。
答えなんかない。大事なことは2秒で決めろ
組織の中には、「よく考えたほうがいい」と発言する人が結構います。
こういう人は、時間をかければ唯一の正解が発見できると思っているのかもしれません。しかし、残念ながらそんなものは最初からありません。
では、正解がないのに、どうやって判断を下せばいいのでしょう?
それは直感を信じること。大切なことは2秒で決めることです。
大事なのは、素早く判断することであり、その後に生じる状況の変化を責任を持って引き受けることなのです。
それには自分なりの確信が必要です。確信度を高めるためには、意思決定の機会を増やして訓練するしかありません。
考えてばかりいてはだめ。体を使って試しにやってみるというのは、実は最も効果的な問題解決の方法です。
大人になると、失敗したくないという気持ちが強くなり動かない人が増えます。
でも、迷ったらできるだけジタバタしてみましょう。
ジタバタしているうちにいつか突破口が開けます。
まず、今日から新しいことをやってみよう
新しいことはなんでもいい。毎日、何か、いつもと違うことをやってみてはいかが?
まずは、すぐ始めることです。