
当初騒がれていた分裂 UASF(ユーザーアクティベートソフトフォーク)を回避したと思われるビットコイン。
BIP91がロックイン。予定通りにいけば、23日(日)19時前後に実際のプログラムが動くとされています。BIP91はすでに90%近くの計算能力を有していることから、順当にいけばUASFで危惧されていた再編成(Reorg)リスクもないとされています。
しかし、完全に問題が解決されたわけではなく、「大混乱は避けられたが、別の分岐はありうる」という状態です。しかし、ビットコイン価格は上昇しています。
過去記事 ビットコインのソフトウォーク(分岐)対応で、7月23日に一時取引停止
では、今後、ビットコイン価格はどうなるのか?
過去に分裂した過去を持つ仮想通貨イーサリウムとイーサリアムクラシックの分裂の歴史をおさらいしてみたいと思います。
目次
そもそも、イーサリアムとイーサリアムクラシックの違いは?
そもそも、イーサリアムクラシックの誕生は、2016年に起きた「The DAO事件」と呼ばれる事件に起因します。
イーサリアムを利用したプロジェクトであるThe DAOのスマートコントラクトコードの脆弱性を突いて当時の金額で約65億円相当のイーサリアム(360万ETH(イーサ))が不正に送金されるという事件が2016年6月に起こりました。この問題を解決するために、イーサリウムのハードフォークが起きました。

イーサリアムのハードフォーク
ハードフォークとは、該当仮想通貨のルールを変える際に旧ルールを無視し、新ルールを新たに適用することです。つまり、旧ルールとの互換性がなくなります。
イーサリアム開発チームは「ハードフォークによって不正送金が行われる前の状態に戻す」という方法を提案し、コミュニティの約90%がこれに賛成したことから、2016年7月20日以降にハードフォークが実行されイーサリアムの不正送金は無効化されました。
しかし、ここで起こったのが「中央集権的な管理への反対」です。
イーサリウムクラッシックの誕生
上記のようなハードフォークによる処置に対し、非中央集権的な暗号通貨を目指す一部コミュニティが反発。この反発分枝により誕生したのが「イーサリアムクラシック」です。
結果、イーサリウムとイーサリウムクラッシックは、もともと一つの暗号通貨で基本機能を同じとしながら、別のブロックチェーンに記録されることとなりました。
イーサリウムの歴史から、ビットコインの今後を考える~私の投資方針
私はハードウォーク発生時のリアルの相場を知りませんが、結果的にどうなったかを考えてみます。
以下は、イーサリウムとイーサリウムクラッシックの価格推移(上段)と時価総額(下段)です。
イーサリウム、イーサリウムクラッシックとも、価格が上昇し、2017年7月23日現在以下のような状況です。
イーサリウム(ETH) ¥24952 2位
イーサリウムクラッシック(ETC) ¥1801.96 5位
イーサリアムの信用を取り戻し、仮想通貨への安心感と投機も相まって、価格も時価総額も大きく上昇しています。時価総額で比べるとイーサリウムの方が一桁大きいですね。

ETH

ETC
上記結果を受け、個人的には現在分裂に揺れているビットコインにおいても、しばらくは同様で市場が乱高下するかもしれませんが、長期的に見れば同じように仮想通貨の実社会での価値向上とともに上昇するのではないかと考えています。(仮想通貨における時間軸は他のマーケットに比べて短いので、長期と言っても短期かもしれませんが)。
故、私自身は今回の動揺に対しても、現在のポジションをそのままホールドで対応中です。下落時に追加投資(投機)しておけばよかったのですが、ビビりな私は追加投資はできませんでした。
あなたはどう考え、どう行動する?
私と同じように考えるなら、もし、またビットコインが動揺して下落したら、ポジションを持ってみてはいかがでしょうか?
ただし、あくまで投資は自己責任で!