仮想通貨投資をしていても、見ているのは値動きだけで、ビットコインのこと、そして、一緒に語られるブロックチェーンについては、一体それが、何なのか、全くわからない。

こんな人、多いのではないでしょうか?

本書は、ビットコインを始めとする仮想通貨とその基礎技術であるブロックチェーンについて平易に解説した入門書。難しい技術書ではなく、入門書ですので、時間をかけずにビットコインやブロックチェーンの知識を学ぶことができます。

ブロックチェーンがグローバルな経済活動を変える

著者は、ビットコインブームが起こる前から、『仮想通貨革命—ビットコインは始まりにすぎない』など複数のビットコイン・ブロックチェーン関連の書籍を執筆してきた経済学者の野口悠紀雄さんです。

野口さんは本書で以下のように述べています。

日本人の仮想通貨に対する関心は、“値上がりする新しい投資対象” という面に偏りすぎていると思います。その半面で、値上がりの背後にある技術革新にはあまり関心が持たれていません。
重要なのは、技術革新です。ブロックチェーンという新しい情報技術は、インターネットを通じて経済的な価値を送ることを可能にし、様々な新しい経済活動の可能性を切り開きつつあります。それは、インターネットの登場そのものと同じくらいの重要性を持っています。ビットコインなどの仮想通貨は、ブロックチェーン応用の1つの形態です。これによって、地球規模でほぼゼロコストで送金できるようになり、グローバルな経済活動の形態は大きく変わります。

ビットコインの値動きだけでなく、ブロックチェーン技術が築く将来、ブロックチェーン技術により変化する経済活動に着目することが大事なのです。

逆に言うと、その変化を後押しする仮想通貨が何なのかを先読みし、その通貨を長期保有することができれば、大きな資産を築けるとも言えるかもしれません。

Q&Aが15問以上。自分が知りたいことを簡単に知れる

さて、本書は、全編、Q&A方式で書かれているので、自分が気になるところだけ、ピックアップして読み進めることができます。

以下は代表的なQ&Aです。

 ・ビットコインと電子マネーは違うものですか?
 ・ビットコインは安全ですか?
 ・ビットコインを持っていれば、値上がり益を得られるのですか?

 ・メガバンクが仮想通貨を発行すると聞きますが、本当ですか?
 ・仮想通貨の広がりに、中央銀行はどう対応するのでしょうか?

 ・ブロックチェーンとは何ですか?
 ・スマートコントラクトとは何ですか?
 ・IoTとは何ですか?
 ・ブロックチェーンは、社会の構造を変えるのでしょうか?
 ・量子コンピュータとは何ですか?             等

仮想通貨市場は元気がありませんが、このような下落しているときに安値で将来の経済活動に影響を与えると考える仮想通貨に投資をすると、資産が築けるかもしれませんよ。

入門 ビットコインとブロックチェーン