米ダウの20000ドル越え。記念すべき数字の達成です。
一方、トランプの発言に市場は右往左往。ドル金利は上昇が期待されるものの、保護主義的な政策がドル高となり輸出を中心に企業業績が悪くなることが危ぶまれます。また、それ以上にリーマンショックからの株価の上げはチャート的には危険水域にあるといっても過言ではありません。

本書は、タイトル通り、金投資について書かれた本。著者ジェームズ・リカーズ氏は30年以上の実務経験を持つ投資銀行家&リスク管理の専門家。世界主要国の動向・中央銀行の金保有に対する姿勢などについてまとめられた正統派の分析本です。

紙幣増刷等により爆発的に増加する紙幣・ペーパーマネーに対し、世界の金の量は大よそ約17万トン(うち、中央銀行や財務省や政府系ファンドが保有している公的金が3.5万トン)。世界の金総量は大きくは変わりません。つまり、主要通貨は金(ゴールド)に対し、その価値を下げてきたと言えます。

乱発されたものは結果的に価値を落とし、相対的に金価格の上昇する。
そんな中、投資家はどのように金と付き合えばよいのか?

本書にはその答えの参考になる意見がまとめられています。

金は5年以内に1万ドル?!

米国は債務は8年ごとに2倍に増えています。現在FRBはインフレを抑えるため、米国が金利を上昇させつつあります。結果、新興国から資金が米国に流れ、米国債と基軸通貨ドルが守られ、米株も上昇するという構図にあります。

しかし、ドル高は米国の貿易赤字増大・米国債発行は、ドルの価値を弱めることになり、結果、ドルは崩壊するとの考えから、2009年から金準備金を増やしているのがロシアと中国+α。ロシアは10%、中国は数百%増やし、ヘッジとしての金準備を行っています。

ドイツは中国との貿易量を増やしあり、また、。EU諸国は米国のドルを介入させずに石油、天然ガスを取得仕様としていますが、これもドルと距離を置くための一環です。

仮に、ドルが崩壊すれば金本位制が復活。金の価格は世界各国がM1(現金通貨+銀行を除く預金通貨)の40%の金で裏づければ、通貨と金の適切な比率から1万ドルまで上昇する。だから「金価格は6倍になる、いますぐ金を買いなさい」というのが、著者の提言です。

ペーパーはダメ、現物のゴールドを

では、来るべき恐慌にいかに備えるか?
恐慌になった場合には、一時的金価格は暴落しますが、その後、暴騰すると著者は述べます。このとき購入しておくべきは、現物の金(ペーパーゴールドはダメ)。金現物をアセットの5~10%程度保有するのだ妥当だと著者は述べています。

すぐに金を購入するかは別として、金の価格動向に注視すべきと感じた次第です。watchを開始します。

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