世間では老後資金として3000万円が必要と言われます。
その理由は、老後の推定支出額約1億円(老夫婦の平均支出月収28万円×30年)から、夫会社員・妻専業主婦世帯お年金受給額約7000万円を差し引いた数字が3000万円だからです。

では、その3000万円をいかにして貯めるのか?

その方法を、投資と節約という観点から教えてくれるのが本書。平素で読みやすい説明で、具体的に何かを教えてくれる本です。

日本には投資形成を妨げる罠がたくさん

そもそも、日本はとても投資による資産形成を妨げる罠がたくさんあります。

事実、1995年から2015年の20年間で、米国人・英国人の金融資産は3倍前後に増えているのに、日本はその半分にもなりません。その最大の原因は、「お金のプロ」ともいわれる日本の金融機関。彼らが、顧客の資産形成よりも手数料稼ぎに重きを置き、回転売買や高額な手数料で投資家に負担をかけたからです。

月数千円を手元でも資産形成は可能

上記のような日本の問題があったとしても、投資方法を間違えなければ、月数千円を手元に資産形成をすることは可能と著者は説明します。

お金には定理があり、それを守れば資産は確実に増えると提言します。

●お金の定理
1. 正しく分散するとお金は安全に増える
2. 手数料と税金は少ないほどお金が減りにくい
3. 複利で運用するとお金の増え方が加速する

しかし、上記3つの定理に忠実な金融商品はほとんどないのが現状です。どうすればいいのでしょうか?

3つの定理に最も忠実なのが「確定拠出年金」(iDeCo)

お金の定理に最も忠実な投資の仕組みとして著者が薦めるのは確定拠出年金。NISAと異なり運用益以外に拠出にも税控除が受けられる最高の投資法です。特に個人型確定拠出年金(愛称 iDeCo:イデコ)は、今年から利用対象者が主婦や公務員にも広まったことで脚光を浴びています。

但し、これを利用するにも、利用には注意が必要。以下を守らないと資産は大きく目減りします。

・確定拠出年金を預けていいのはネット証券だけ
・買ってもいいのは信託報酬0.3%以下のインデックスファンドだけ

おすすめの金融機関として、手数料が他金融機関に比べ低く、金融商品のラインナップも優れているとして、楽天証券SBI証券スルガ銀行などを薦めています。

当ブログでも、複数の記事で確定拠出年金(iDeCo)のメリットをまとめています。

NISAは確定拠出年金よりも劣る理由は

税制優遇がある制度としては、NISAの方が知名度があります。しかし、著者は確定拠出年金に劣ると説明します。

そもそも、NISAは、回転売買などの金融機関のあこぎな手口を見るに見かねて金融庁の肝入りで始まったのがNISAです。故、回転売買がやりにくい非課税の仕組みとなっており、売却した資金を利用した再投資ができません。また、そもそも、儲かったときしかメリットがない制度です。

それに対し、確定拠出年金は、儲からなくても税額控除が受けられる仕組みとなっています。

これ以外に、月数万円の投資元金をどのようにして作るかなどの具体的な方法が紹介されています。やろうと思えばすぐにできる内容が多いので、お金を貯められないと思っている人は、是非読んでみるといいですよ

Amazonで価格と評価をチェック